心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

絵になるような個性を持って

2007-10-14 | つれづれ

人間の考えることは、たかがしれている。
人間は皆同じなんだと思う。

教育現場をはじめ、世間では「個性尊重」ということばが、落としてはいけない
キャッチボールのように、無責任に飛び交っている。
そもそも「個性」ってなんだろう。

奇抜なかっこうをしたり、とっぴょうしもない色使いをすることが個性ではない。
奇をてらったことは、実はやっている本人もだんだんわけがわからなくなる。
そのわけがわからなくなった状態が、今の個性教育なのではないかな。

芸術は上手い下手ではなくて、個性がなければならない。
その「芸術」に必要なものは、やはり奇をてらったものではなく、大切なのは
普通の人が普通に感じる普遍性だと思う。

つまり、個性=奇抜ではないのだ。
奇抜なものは、長続きしないにせもの。

「個性」とは、普通の中にある当たり前だけど気がつかなかったものを、
見つけることのできる素直で新鮮な目、心、力。

私の個性ってなんだろうって不安になったら、まずは自分に素直になること。
日々の生活の中での感動や、衝撃、驚き、あるいは自分の感性に響くもの
ひとつひとつに素直に心を向けることで、自分の「個性」が見えてくるはず。

たとえば嫌いなものも食べてみる、見てみる、聞いてみる、体験してみることで、
逆に好きなもの、探しているものが明確になってくる。

絵になるような個性とは、ハッとするようなものばかりではない。
誰も気づかない所で咲いている名も知らぬ雑草に、胸を打つことだってある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする