6月3日。今日は3月24日以来久し振りでの高尾山登山です。マスクをつけソーシャルディスタンスを保っての登山です。
まず1号路で杉の大木の樹上に白いセッコクの花が沢山ついていました。セッコクはご存じのようにラン科セッコク属の岩や木などの隙間に根を延ばして着生します。高尾山には1号路や6号路の杉の樹上に多く生育しています。また、ケーブルの駅や薬王院の境内にも植生されています。
1号路のセッコク:今日はいっていませんが6号路にはもっとたくさんあります。
ケーブル高尾山駅のセッコクとその拡大
次は今日の目的のヒトツボクロです。
ヒトツボクロはラン科ヒトツボクロ属の多年草で葉が1枚あり葉裏は濃紫色です。高さ20~30cmの暗紫色の総状花序に淡黄緑色の小さな花を5~10個付けます。花序や花が暗い色で細く小さく保護色になって見つけづらいので葉を見つけるのですが、花期に葉がなくなるものもあるで見つけにくい。次に撮影となると樹下の暗いところで非常に小さい花の撮影なので難しい。ピンボケのオンパレードとなって大変です。写りのましなものを3枚挙げておきました。
ヒトツボクロ:左方に4枚の葉と総状花序が4本あり、右方に総状花序が1本あります。
ご参考までに昨年撮影した葉を挙げておきます。
花はまだですがツチアケビが6本出ていました。ここはいつも1本出ると思うのですが今年は賑やかで花が咲きソーセージのような果実が出来るのが楽しみです。1本は手前右寄りに頭だけ写っています。
ムヨウランが咲いていました。
ムヨウランはラン科ムヨウラン属の多年草です。名前の通り葉がなく光合成をしないでキノコ類の菌に寄生する菌従属栄養植物です。高尾山では3号路以外に冨士道等で生息します。
ヨウラクランはラン科ヨウラクラン属の常緑性多年草で樹木に着生して成長します。花序は茎から垂れるように下がって花を付けます。
あちこちでサイハイランが咲いています。
サイハイランはラン科サイハイラン属の多年草で形が昔武将が使用して采配に似ているというので名付けられたといわれています。
ツレサギソウはラン科ツレサギソウ属の多年草です。花がサギソウに似て連なって咲くから名付けられたということですがどうでしょうか?
以上
次にはラン科以外の花についてご報告します。