6月4日。久し振りで平山城址公園訪問です。
平山城址公園では
まだクチナシグサが咲いていました。小宮公園では既に咲き終わっていたというのに地域によって咲く時期が違うのでしょうか。
東京薬科大学薬用植物園へは北入口が閉鎖されていて南口の正門まで回りました。今後は訪問方法を考えなければ。
キササゲ(木大角豆)が咲いていました。ノウゼンカズラ科の落葉高木で中国原産。古くから公園などに植栽されていて野生化しているものもある。果実は蒴果で長さ30~40cmになり果序の軸から垂れ下がります。
オオバアサガラ(大葉麻殻)は花期が過ぎ花殻になっていましたが花殻も面白いです。エゴノキ科の落葉高木で1年枝の先に複総状花序を下垂し白い花を多数つけます。高尾の木下沢に数本生えています。
シチダンカ(七段花)も咲いていました。アジサイ科でヤマアジサイの変種で装飾花の萼片が重弁化したもの。六甲山の特産種です。
オニシバリ(鬼縛り)とナニワズ(難波津)に果実が出来ていました。私には果実だけでは見分けが付きません。花を見るとオニシバリは淡黄緑色、ナニワズは鮮やかな黄色なので分かります。
オニシバリの果実
ナニワズの果実
保護されているミゾカクシ(溝隠し)が咲いていました。キキョウ科の多年草で別名アゼムシロ(畔莚)。繁殖力が強く筵をひいたように畔を隠すように見えるところから。片倉城跡公園にもありましたが草取りで消えてしまいました。花の形が面白い。
同じく保護されているオオバナイトタヌキモ(大花糸狸藻)も咲いていました。タヌキモ科の常緑多年草で沈水植物。東南アジア原産の帰化植物でミジンコ等を水中の捕虫嚢で食べる食虫植物。花期は夏~秋。
この近似種で長池公園の自然館で保護されている日本在来種のイヌタヌキモ(犬狸藻)の花と捕虫嚢をご参考までに挙げておきます。2022年7月18日撮影で2枚目の写真の丸い袋状のものが捕虫嚢です。
この蛾はエダシャク亜科の蛾でウスイロオオエダシャク(薄色大枝尺)の雄。大型の枝尺で開張50~60mmあります。私の自宅にたまたま止まっていたものです。
以上