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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2024年 多摩森林科学園:アサギマダラの幼虫、ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)

2024-01-30 15:59:11 | 花・昆虫・野鳥

アサギマダラの幼虫を見つけるため、久し振りで多摩森林科学園を訪ねました。膝の痛みはずいぶん楽になったとはいえ、長く歩くとやはり痛みは増します。治るまでもう一息だな。

京王電鉄片倉駅のホームから見た富士山です。ご覧の通り今日は素晴らし天気です。

ホーム脇にジョウビタキの雄がいました。

高尾駅から公園へ向かう道路で

コブクザクラは咲き終わっていましたが、十月桜は今も咲いています。

ソシンロウバイも咲いていました。

 

キリ(桐)の木に花序と果実が同時に付いていました。花序には多くの蕾が付いています。果実は2裂するが平開しない。種子は既に飛び出した後なのでしょうか?

 

多摩森林科学園では

見返り通りでアサギマダラの幼虫が1頭みつかりましたが、1齢なのでしょうか小さな幼虫です。食草のキジョランが多くある科学園の遠見通りや彼岸通りはまだ通行止めのためこれ以上探せませんでした。幼虫はどういう訳か丸い食痕を残しますので葉に丸い穴が開いているのを探し、その葉裏を見れば意外に容易く見つかります。

 

科学園の中で咲いていた花は

ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽:スイカズラ科の落葉低木):第2樹林園でまだ2~3輪咲いていた程度の咲き始めです。ウグイスカグラとの見分けは、ミヤマウグイスカグラが茎や葉など全体に毛が多いので分かります。

 

仲通りでカタバミとタチツボスミレが1輪宛咲いていただけで他には何も咲いていません。

 

中通りには果実が2種ありました。

ヤブコウジ(藪柑子:別名十両):ヤブコウジ科の常緑低木。

ジャノヒゲ(蛇の髭):キジカクシ科の常緑多年草。

冬芽ではハナノキ、マルバノキ、イヌビワとホソバイヌビワを挙げておきます。

ハナノキ(花の木):カエデ科の落葉高木。鱗芽で対生し濃紅色。葉痕はV~U字型で維管束痕は3個。

マルバノキ(丸葉の木):マンサク科の落葉低木。鱗芽で芽鱗は6~8個。葉痕は半円形~三角形~心形で維管束痕は3個。葉が丸いせいか冬芽まで丸く見えます。

 

イヌビワ(犬枇杷:1枚目)とホソバイヌビワ(細葉犬枇杷:2枚目):クワ科の落葉小高木。鱗芽で頂芽は円錐形で長さ7~12mm。側芽は丸くて小さい。葉痕はほぼ円形で維管束痕は多数が円形に並ぶ。

 

ここは毎年関東では珍しい野鳥のミヤマホオジロがくるとあって今日も多数の野鳥の撮影者が来ています。

科学園に来る前にひょっとして咲いていないかと思い、フラサバソウを見に行きました。

一輪だけ咲き掛けの花がありました。少し早かったのでまた次回来てみよう。

 

もう一つ、ツルマサキ(ニシキギ科の常緑つる性木本)を見に行きました。既に果実は無くなっていましたので、冬芽を撮影しました。鱗芽で芽鱗は多数。常緑ではありますが冬芽が出ていました。

 

以上


2024年 片倉城跡公園近辺:キクイタダキ(菊頂:野鳥)、イチモジフユナミシャク(一文字冬波尺:蛾)等

2024-01-14 15:29:43 | 花・昆虫・野鳥

昨夜の初雪で今朝は薄っすらと積雪です。

片倉城跡公園では今日もキクイタダキ撮影の人達が多い。

今日は私も撮影です。樹木の周りを餌を求めてちょこまかと忙しく飛び回るのを何とか撮影でき、頭の上の黄色い模様も撮影できました。一緒に撮影して良かった。

  

野鳥で他には湯殿川でイソヒヨドリの雄を、片倉城跡公園でモズを撮影できました。

イソヒヨドリの雄

モズ

片倉城跡公園の桜の大木の幹で冬尺蛾のイチモジフユナミシャクの雌を見つけました。鳥の白い糞のようで小さいが意外に見つけやすい。冬尺蛾の雌はご覧の通り翅が小さく退化していて飛べません。フェロモンを出して雄を呼びます。大きさは体長7~8mmぐらいで小さい。

 

ご参考までに以前に撮影したイチモジフユナミシャクの雄を挙げておきます。翅には名前の通り一文字の模様があります。

白梅やイチイには蕾が出来ていて春を待っています。

白梅の蕾

イチイの蕾。イチイ科の常緑針葉樹で花期は3~4月。

ドウダンツツジの冬芽と葉痕です。綺麗な鱗芽で葉痕の中にある維管束痕は1個です。

お気に入りのオニグルミの冬芽と葉痕です。お猿さんの顔のようで面白いのでまた挙げました。

以上


2023年 長池公園:ツルグミ(蔓茱萸)、コミミズク(小耳蝉:昆虫)等

2023-11-24 17:46:01 | 花・昆虫・野鳥

11月24日。6月21日以来久し振りで長池公園を訪れました。

11月10日付公園スタッフブログで紹介されていた「ツルグミ(蔓茱萸)」を見に行きました。グミ科の常緑つる性小低木で、地味で小さな(直径5mmぐらい)花は枝に沢山付いているのですが、よく見ないと見過ごしてしまいそうです。葉の裏は通常のグミの仲間は銀白色なのですが、ツルグミは2枚目の写真のように赤褐色の鱗状毛が密生しています。また、1枚目の写真のように枝は蔓状に長く伸びます(茶色で縦横に伸びているもの)。ツルグミは百合のような甘い香りを放っているようです。

  

花では他に

入口に終盤のシロバナアブラギク(白花油菊)が咲いていました。アワコガネギクとリュウノウギクとの雑種で花の色や葉の切れ込みは中間的なものが多い。ここに咲いているのはシロバナ(白花)ですが終盤なので赤く変わりかけている花が多い。

自然館前のデッキにはイソギク(磯菊)が植栽されて咲いていました。キク科の多年草で海浜植物。

中央園路にはヤツデとキジョランが咲いています。

ヤツデ(八つ手):ウコギ科ヤツデ属の常緑低木で花期は10~12月。

 

キジョラン(鬼女蘭):キョウチクトウ科キジョラン属のつる性常緑多年草で花期は8~9月。この時期に咲いているのはいわゆる「返り咲き」でしょうか。アサギマダラの幼虫は見つかりませんでした。

ながいけの道では秋の花リンドウが咲いています。

築池の側にはエゴノキの返り咲きです。

秋ですね果実が種々出来ています。

自然館近くで

ヤブサンザシ(薮山査子):スグリ科の落葉低木で花期は4~5月。

カワラケツメイ(河原決明):マメ科の1年草~多年草で花期は8~10月。

外周には

今年もコイケマの果実が結実していました。まだ緑色なので開裂して白い毛の付いた種子を出すのはまだ咲きのことでしょう。キョウチクトウ科イケマ属のつる性多年草で花期は7~8月。

コマツナギ(駒繋):マメ科の落葉小低木で花期は7~9月。これもマメ科なのでこの果実の中には豆が沢山入っています。

 

やまざとひろば周辺に

センダン(栴檀):センダン科の落葉高木で花期は5~6がつ。沢山の果実が目立ちます。

ジャケツイバラ(蛇結茨):マメ科のつる性落葉低木で花期は5~6月。まだ果実が残っていました。2枚目にご参考までに2016年9月5日に裏高尾で撮影した種子が見える果実をあげておきます。

 

ながいけの道で

メギ(目木):メギ科の落葉低木で花期は4~5月。

 

ジョウシュウカモメヅル(上州鴎蔓):キョウチクトウ科のつる性多年草で花期は5~6月。コバノカモメヅルより花が大きい。たまたま白い毛が付いた種子を出しているものに出会いました。

アズマレイジンソウ(東伶人草):キンポウゲ科の多年草で花期は8~10月。

築池の付近で

タヌキマメ(狸豆):マメ科の多年草で花期は5~11月。

サワフタギ(沢蓋木):ハイノキ科の落葉低木で花期は5~6月。もう残っていないかと思いましたが、少しですが何とか残っていました。綺麗な青色の果実ですね。

セイヨウヒイラギ(西洋柊):モチノキ科の常緑小高木で花期は4~6月。

今日出会った鳥はジョウビタキの雄、それにマガモとキンクロハジロです。

築池でキンクロハジロ:傍(左上方)にいるのは何でしょうか?

今日出会った昆虫は

ヨトウガ?の1種:名前をご存じの方教えてください。

ウラギンシジミの雌

コミミズク:名前を聞くと鳥かと思うのですがヨコバイ科の昆虫で大きさは1cmぐらいです。頭部が扁平で前に突き出しへら状になっているという面白い形です。普段はアラカシやクヌギなどの枝に付き樹液を吸っている。枝で静止していると分かり難いので木の皮に擬態しているといわれる。昆虫の世界も広く深い。面白い昆虫がいるものですね。

 

以上


2023年 片倉城跡公園近辺の早朝散歩:ツルニンジン(蔓人参)、コバノカモメヅル(小葉の鴎蔓)の果実等

2023-09-05 13:58:18 | 花・昆虫・野鳥

片倉城跡公園の林下でやっとツルニンジンが咲きました。ツルニンジン(蔓人参)はキキョウ科のつる性多年草で別名ジイソブ(爺蕎)という。花期は8~10月なのですが、先日来ずっと蕾だけだったがやっと一輪だけ咲きました。他はまだ大小取り混ぜた蕾です。2枚目の写真は5枚の萼片と蕾です。

 

ミツバウツギには果実が付いています。

ウドも咲いていました。ウド(独活)はウコギ科タラノキ属の多年草。「独活」とはすっくと立って風にも倒れないということだそうですが、「ウドの大木」はいい意味では使われませんね。

 

コジュケイ(小綬鶏)が突然木の枝に飛び乗って鳴き始めました。いつもは地面を歩いているのですが。

 

まだ咲いているネムノキがありました。

湿地にあるコバノカモメヅルに多くの果実が出来ていました。果実が弾けて白い毛が付いた種子が出て来るまで刈り取られなければいいのですが。

  

ツユムシの1種多分セスジツユムシがいました。

帰り道でチャバネアオカメムシが蜘蛛の餌食になっていました。

以上


2023年 片倉城跡公園近辺の早朝散歩:マヤラン(摩耶蘭)、ネコハギ(猫萩)等

2023-08-21 13:21:56 | 花・昆虫・野鳥

湯殿川に

ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)がいました。このトンボは片倉城跡公園の薄暗い林下にも多く飛んでいますが河原にいる方が似合ってるように思います。

後向きにしか撮影出来ませんでしたが、オナガ(尾長)の群が飛んでいました。カラスの仲間で頭が黒く背中や尾が青い綺麗な鳥です。久し振りに見ることが出来ました。

クサギがまだ咲いていました。

片倉城跡公園では

湿地にコケオトギリ(苔弟切)がまだ咲いていました。

 

クヌギの樹液にはクロカナブン、サトキマダラヒカゲ、スズメバチなどが吸蜜に来ていました。

ダイミョウセセリがヘクソカズラに吸蜜しています。


ツバメシジミ(燕小灰蝶)が止まっていました。後翅に小さな尾状突起があるのが特徴です。

数羽のコジュケイ(小綬鶏)がお散歩しているのに出会いました。

住吉神社のイチョウの木にサルノコシカケが出来ていました。その名の通りサルが座れそうです。

林下にマヤラン(摩耶蘭)が1株咲いていました。先に咲いていたものは果実になっています。

  

先日は気が付かなかったのですが、マキエハギのある所のすぐ近くによく似たネコハギ(猫萩)が咲いていました。マキエハギは花柄が長いのに対しネコハギの花柄は短いかほとんどありません。

 

またすぐ傍にワレモコウ(吾亦紅)が咲いていました。

 

夜に咲くカラスウリの花で朝には萎れてしまうのが辛うじて萎れる前の形を保っている花が1輪ありました。

片倉つどいの森公園の花壇に

秋の蝶ヒメアカタテハが吸蜜していました。

 

ブチヒゲカメムシのペアもいました。

果実があちこちに出来ています。

片倉つどいの森公園でヤマボウシ(山法師)

片倉城跡公園の上でネムノキ(合歓の木)

湯殿川沿いの公園でナンキンハゼ(南京黄櫨)

人家の庭木でギンバイカ(銀梅花)

なお人家の植木に面白い花が咲いていました。名前が分かりませんが挙げておきます。(この花は東鴨ルパンさんご指摘の通りサルスベリでした。ありがとうございました。)

 

以上