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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2024年 多摩森林科学園:アオバズク(青葉木兎)、キビタキ(黄鶲)等

2024-06-09 17:34:51 | 花・昆虫・野鳥

6月9日。多摩森林科学園で散策です。

毎年営巣するアオバズク(青葉木兎)を見るために訪問しました。

やはり今年も同じ樹に営巣しており、雄?が近くの樹の上で見張っていました。営巣した樹はどうも枯れているようで倒れないか心配です。撮影している私を見ているように感じました。

思いがけなくキビタキ(黄鶲)に遭遇しました。キビタキは高尾山近辺に多く見られるのですが、ここで見たのは初めてです。ヒタキ科の夏鳥で黄色と黒の模様が綺麗な鳥で、チリリン、ホッピリリ、ホッピリリという鳴き声も綺麗です。

蛾も2種類に出会いました。日本にいる蛾は6,000種近くにものぼりますが大小、美醜まことに多彩で面白いです。

キンモンガ(金紋蛾):アゲハモドキ科の蛾で黄色(金色)と黒の模様が綺麗な蛾です。三頭山や上高地など高所では見ていますが、こんな低所で見るのは初めてのことです。ピンボケで全体像が撮影できなかったので過去に上高地で撮影したものをご参考までに挙げておきます。

ご参考:2011年に上高地で撮影。日中に飛び花に吸蜜します。これでも蛾です。

もう1種はオオハガタナミシャク(大歯形波尺)です。開張25~30mmぐらいで、よく似たハガタナミシャク(歯形波尺)よりどういう訳か小さいのは面白い。縞模様が特徴的です。

「道教え」ともいわれれるハンミョウ(斑猫)にも出会いました。奇麗な昆虫ですね。

咲いていた花は

伊豆の山地に自生しているアマギツツジ(天城躑躅):パッと見ヤマツツジかと思いました。

 

ガクアジサイ(萼紫陽花)

マタタビ(木天蓼):マタタビ科の落葉つる性木本。雌雄異株でドクダミ科のハンゲショウと同じように花期に葉の表面が白くなる。

ヤブレガサ(破れ傘):キク科ヤブレガサ属の多年草。頭花は多数の筒状花からなり舌状花がない。

 

果実は種々出来ていました。

マルバノキ(丸葉の木):マンサク科の落葉低木。花は2個背中合わせに咲き、果実は2個並んで付くのですが1個は落ちたのでしょう。一部の葉が紅葉していました。

 

ルイヨウボタン(類葉牡丹):メギ科の多年草で葉が牡丹の葉に似ているから。

ミヤマシキミ(深山樒):ミカン科の常緑低木。果実は核果で赤く熟すが有毒といわれる。

イヌビワ(犬枇杷)とホソバイヌビワ(細葉犬枇杷):クワ科イチジク属の落葉小高木。花嚢だけだと見分けがつかないが、葉が違う。

イヌビワ

ホソバイヌビワ

チドリノキ(千鳥の木):カエデ科の落葉高木。雌雄異株で翼果をつける。

 

サンショウバラ(山椒薔薇):バラ科の落葉低木~小高木。富士山近く(静岡県、神奈川県、山梨県)にのみに自生するバラの原種。名所は不老山。果実は刺々しく花より目立つ?

キリ(桐):ノウゼンカズラ(ゴマノハグサ)科の落葉高木。

エゴノキの果実と虫こぶ:エゴノキ科の落葉小高木。写真の右上方にある虫こぶ(虫えい)はエゴノキアブラムシが作るエゴノネコアシです。

以上

 


2024年 片倉城跡公園近辺:久し振りでキジの雄に出会いました。等

2024-05-17 14:53:23 | 花・昆虫・野鳥

今日は1時間ぐらいですが片倉城跡公園近辺をお散歩しました。

片倉城跡公園の上の畑で久し振りでキジの雄に出会いました。昨年はもちろん今年も初めての出会いなので本当に久しぶりです。もういなくなったかと心配していたのですがこれで一安心です。この3枚の写真は同一個体です。

  

片倉城跡公園の林下で蛾の1種オオシラホシアツバ(大白星厚翅蛾)に出会いました。ヤガ科クルマアツバ亜科の開張40mm前後の大型の蛾。幼虫はクヌギの葉を食べる。写真は裏面ですが、この蛾は表裏ともほぼ同じ模様で前翅のV字型の白紋が特徴なので分かります。

2種の若い果実が出来ていました。

カザグルマの若い果実:やがて長く白い毛を付けます。

ユキザサの若い果実:この花序には2個しか結実していませんが、赤く熟すまで残っていてほしいものです。

以上

 


2024年 片倉城跡公園近辺:ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)、キキョウソウ(桔梗草)等

2024-05-14 20:02:59 | 花・昆虫・野鳥

今日も片倉城跡公園近辺のお散歩です。

片倉城跡公園への道の途中で

ユスラウメ(山桜桃)の赤い果実が沢山出来ていました。バラ科の落葉低木で庭園などによく植えられます。4月に咲いていた花は赤く熟した果実となっており食べられます。なお、上方に止まっているカメムシは果樹などの害虫として知られるクサギカメムシではないかと思いますがどうでしょうか?

 

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)が生えていましたが、中の一枝に蕾が付き花が咲いていました。ナス科のつる性多年草で花期は普通8~9月といわれますが、咲くのが早すぎるようです。

 

兵衛川の縁にナワシロイチゴ(苗代苺)が咲いていました。バラ科キイチゴ属の落葉小低木。2枚目の花の写真は赤い花弁の隙間から雌蕊の柱頭が覗いている状態です。花弁が開いている状態を見るのは難しい。花弁が落ちてから雄蕊の葯が開き、受粉が終わると白い萼が閉じてきます。果実は6月頃に赤く熟し食べられます。

 

片倉城跡公園では

前とは別の場所でカザグルマが1輪咲いていました。前に咲いていた花達は咲き終わって花弁も無くなっています。

キキョウソウ(桔梗草)が咲いていました。南北アメリカ原産でキキョウ科の1年草。別名ダンダンギキョウ(段々桔梗)は葉の付き方が段々に付くため。

 

コヒルガオ(小昼顔)も咲いていました。ヒルガオ科のつる性多年草。ヒルガオとよく似る。コヒルガオの花柄の上部には縮れたひれがあるが、ヒルガオは丸くて縮れたひれはない。

 

ヒレハリソウ(鰭張草・鰭玻璃草)が咲いていました。ムラサキ科の多年草で英名のコンフリーで知られる。花期は6~8月とされるのでこれも咲くのが早いですね。

片倉城跡公園の池の傍で見たトンボです。サナエトンボの1種でキイロサナエではないかと思いますがはっきりしたことは分かりません。

小比企の畑地の林縁でスイカズラが沢山咲いていました。

久し振りでシジミチョウの1種でツバメシジミ(燕小灰蝶)を見ました。後翅に小さな尾状突起があるのが特徴です。ヤマトシジミやルリシジミよりやや少ないようです。

湯殿川でカワセミの雄を見ました。よく巣穴を作る場所にいましたが、営巣しているといいのですが。

また、兵衛川の近くでイソヒヨドリの雄が大きなミミズのようなものを咥えて私の目の前に飛び出し、すぐに何処かへ飛んでいきました。これもどこか近くで営巣しているのではないでしょうか?残念ながらこの1枚しか撮影できませんでした。

また、自宅近くで先日見かけたテントウムシの蛹ですが羽化して抜け殻のすぐ傍に止まっていました。やはりナミテントウの蛹でした。またもう1匹蛹が増えていました。なお、ナミテントウは羽化直後は黄色をしているのが次第に黒くなるようです。できればその様子も見たいものです。

以上


2024年 片倉城跡公園近辺:カルガモの親子連れ等

2024-05-11 17:20:38 | 花・昆虫・野鳥

今日は快晴で雪が残っている富士山を久し振りで見ることが出来ました。

湯殿川で

今年初めてカルガモの親子連れに出会いました。確認出来ていませんが雛は6羽のように見えました。無事に育ってほしいものです。

  

バンの親子連れは昨年から見ていません。今年も営巣しなかったのかな?

土手に生えている2種類のサボテンに花が咲きだしました。

花が黄色のサボテン

 

その近くにある花が朱色のサボテン

また、オランダガラシ(クレソン)やオオキンケイギク、ノイバラ等が咲いていました。

オランダガラシ

また、ウマノスズクサの葉にツツハムシの1種であるヤツボシツツハムシが止まっていました。この葉虫はイタドリ等タデ科の植物の葉を食べますが、この土手にはイタドリが多く生えていますのでたまたまここにいたのでしょう。葉虫も種々いて結構面白そうです。なお、ジャコウアゲハの産卵はまだのようです。

ノビルやアレチハナガサも蕾が大きくなっていました。近々花が咲くことでしょう。

小比企の畑地では

ジャガイモや取り残しのブロッコリーに花が咲いていました。

ジャガイモの花:一面花盛りです。

 

ブロッコリー

トベラにも花が咲いていました。トベラ科の常緑低木または小高木。雌雄異株でこれは雄株の雄花。

 

片倉城跡公園の湿地ではキツネノボタンとオヘビイチゴが咲いていました。

キツネノボタン(狐の牡丹):キンポウゲ科の多年草。名前は葉が牡丹に似るから。この写真は小さくて見難いですが、果実の先端が曲がっているのでケキツネノボタンではなくキツネノボタンです。

オヘビイチゴ(雄蛇苺):バラ科の多年草。名前はヘビイチゴより大きいということ。

 

サトキマダラヒカゲ(里黄斑日陰蝶)がいました。

以上

 


2024年 小仏川~日影沢散策(その2/2):クワガタソウ(鍬形草)、タチガシワ(立柏)等

2024-04-26 11:17:29 | 花・昆虫・野鳥

4月25日。小仏川~日影沢散策のご報告第2回目、日影沢沿いの散策です。

日影沢に入ると

キバナオドリコソウ(黄花踊り子草)が咲いていました。ヨーロッパ東部、アジア西部原産の常緑多年草。園芸品種で何処からか逸出したものでしょう。

 

道端でクワガタソウ(鍬形草)が咲いていました。オオバコ科の多年草で果実が武将が兜に付ける鍬形に似るので名付けられた。この花は6号路や郵便道では見たことがありますが、ここでは初めて見ました。

   

ミヤマハコベ、ツルカノコソウ、ウラシマソウ、ヤマルリソウも咲いていました。

ミヤマハコベ(深山繁縷):ナデシコ科の多年草で花の直径が10~15mmぐらいと他の仲間に比べて大きな花を付ける。

ツルカノコソウ(蔓鹿子草):スイカズラ科の多年草。

 

ウラシマソウ(浦島草):この沢筋にも沢山生えていました。

 

ヤマルリソウ(山瑠璃草):茎がだいぶ伸びて終盤の咲き残りです。この花は色が薄くて白色に見える。

エンレイソウ(延齢草)も終盤です。シュロソウ科の多年草。

 

フタバアオイ(双葉葵)が群生していました。ウマノスズクサ科の多年草で片倉城跡公園にも群生しています。

 

ミヤマキケマン(深山黄華鬘)が咲き始めていました。ケシ科の越年草。

毎年見るタチガシワ(立柏)は今年は育ちが悪いのか小さな株で花を付けていました。昨年はガガイモ等と同じように果実が裂開して白い毛の付いた種子が出るのを見られなかったので、今年は見たいなと思います。キョウチクトウ科の越年草。

    

ここでもカヤランを見ることが出来ました。蕾もあります。

 

キャンプ場近くでウワミズザクラが満開でした。

シャガの葉に止まっていた綺麗な昆虫:ハムシの仲間のキイロクビナガハムシ(黄色首長葉虫)です。和名の黄色の由来は不明で黄色い個体はいません。

ヤマガラが一生懸命に育雛していました。雛は1羽でした。普通もっと多くの雛を育てるのですが他の雛はどうしたのでしょう?親離れしたのかそれとも?餌を咥えて羽ばたいているのが雛で親と大きさは変わりません。

帰り道の旧甲州街道で

ブルーベリーに吸蜜するアゲハチョウ

ハルジオンに吸蜜するアゲハチョウ

いずれも庭木の花で咲いていました。

クロバナロウバイ(黒花蝋梅):北アメリカ原産の落葉低木。花は午前中良い香りがする。

 

ナツグミ(夏茱萸):グミ科の落葉低木。

 

オオデマリ(大手毬):レンプクソウ科の落葉低木。

 

名前不明の樹木

 

なお、今回サツキヒナノウスツボを探したのですが以前咲いていた場所にも見つからなかったのが残念です。

以上