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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2024年 片倉城跡公園近辺:マヤラン(摩耶蘭)、春の準備等

2024-11-26 16:28:51 | 花・昆虫・野鳥

今日も片倉城跡公園近辺のお散歩です。

片倉城跡公園の休憩広場のクヌギの大木の根元で、マヤランが終盤ではありますが1株咲いていました。先日も公園の園路で2株咲いていましたが、11月下旬で咲いているのは珍しい。

このあたりで今咲いている花はリンドウが満開ですが、そのほかではノハラアザミ(野原薊:秋の薊で花期は普通8~10月)が頑張って咲いています。

セイヨウタンポポも咲いていましたが、この花は年中咲いている感じなので季節外れとは言えないようです。

果実では

ヒヨドリジョウゴの赤い果実が目立ちます。草の葉が枯れてくると目立つようです。

 

ウバユリの果実がはじけて種子が出始めました。

タカオヒゴタイの果実です。

キッコウハグマの閉鎖花から結実した果実です。結局、この公園で花は咲かなかったようです。

植物の世界では春の準備が始まったようです。

フデリンドウの新芽がもう出ていました。

ミズバショウの新芽も出ています。

アブラチャン(油瀝青:クスノキ科クロモジ属の落葉低木)の花芽もできていました。丸いのが花芽でその間にあるの細いのがが葉芽でともに冬芽です。

スギの花の蕾です。

ヤブデマリとミズキの冬芽ができていました。

ヤブデマリ(藪手毬:スイカズラ科ガマズミ属の落葉小高木)の冬芽:葉が対生なのが分かります。2個の芽密着して冬芽を包み表面は星状毛が多くざらつきます。

 

ミズキ(水木:ミズキ科・属の落葉高木)の冬芽:赤みを帯びてきれいな冬芽です。冬芽は麟芽で芽鱗は5~8個。

小さなイチョウの林のようなもの?ができていました。このあたりにはイチョウの木はないので誰かが銀杏をまとめて捨てたのが発芽したのでしょうか。

茂みの間からアオジが飛び出しました。このあたりでは冬に多くやってきます。

我が家の近くにヒメハマキガの1種が止まっていました。全長1cmぐらいの小さな蛾で名前まではわかりません。

以上


2024年 片倉城跡公園近辺:ソメイヨシノの狂い咲き、コガモ(冬鳥の第1陣)飛来等

2024-10-24 16:09:49 | 花・昆虫・野鳥

今日は片倉城跡公園近辺のお散歩です。

兵衛川の桜並木(染井吉野)で花が咲いていました。この時期、よく桜が咲くことがありますが、片倉つどいの森公園でも咲いていたとの情報がありました。

片倉城跡公園では

トリカブトの1種(鳥兜:キンポウゲ科トリカブト属の疑似1年草)が咲き始めました。小宮公園で咲いているのと同じツクバトリカブトではないかと思いますが。

 

すぐ傍でイヌショウマ(犬升麻:キンポウゲ科の多年草)が咲いています。同じ科のサラシナショウマが薬用になるのに対し、役に立たないのでイヌの名が付く。

 

湿地の山際でツリフネソウ(釣舟草:ツリフネソウ科の1年草)が沢山咲いていました。遠くなので普通のツリフネソウかナメラツリフネソウかの確認は取れません。

 

キッコウハグマ(亀甲白熊:キク科モミジバハグマ属の多年草)に閉鎖花から結実した果実が出来ていました。ここのキッコウハグマは多分花は閉鎖花としてしか咲かないかもしれません。

 

水車小屋のアオツヅラフジ(ツヅラフジ科落葉つる性木本)の果実が綺麗に色づきました。

上の畑のイシミカワ(石実皮:タデ科イヌタデ属のつる性1年草)の果実も色付いています。

 

近くにアカネ(茜:アカネ科のつる性1年草)の小さな花と果実がありました。

 

畑の縁で

スカシタゴボウ(透田牛蒡:アブラナ科イヌガラシ属の多年草)が沢山ありました。本来春の花で花期は4~7月のはずなのですが。まだ背が低いのでこれから伸びて花を咲かせていくのでしょうかあるいは見間違いでしょうか?

 

イヌタデ(犬蓼:タデ科イヌタデ属の1年草。別名アカマンマ)も咲いていました。子供がままごと遊びでこの花を赤飯に見立てて遊んだ。

片倉つどいの森公園の花壇のマリーゴールドにオンブバッタが止まっていました。雌の上に雄が乗っています。

湯殿川沿いで

ワルナスビ(悪茄子:ナス科の多年草で北アメリカ原産の帰化植物)の若い果実がありました。

冬鳥の第1陣としてコガモが6羽来ていました。まだ、雄と雌の区別がつきません。

 

珍しくコサギがいて丁度魚を捕獲したのを目撃しました。ラッキーです。

 

以上


2024年 長池公園:コイケマ(小生馬)、オオバトンボソウ(大葉蜻蛉草)等

2024-06-26 08:06:42 | 花・昆虫・野鳥

6月25日。今日は長池公園の散策です。

何時もまず自然館を訪れます。公園内の花や昆虫・鳥等の状況を地図上に記載・案内してあり、中庭には種々の植物等が保護されています。

中庭では

ジュンサイが咲いていました。水上に出てから2日目の花のようで、雌蕊が無くなり雄蕊だけが出ている雄性期の花です。帰りの12時ごろには早くも水中に沈みかけていました。

ご参考に6月1日に撮影した雌性期の花を再掲しておきます。

保護されているミクリ、カンガレイ、ハタザオギキョウが咲いていました。

ヒメミクリ(姫実栗):ガマ科の単子葉植物で抽水植物の多年草。

カンガレイ(寒枯藺):カヤツリグサ科の多年草。茎の断面が三角形(鋭三稜形)。

ハタザオギキョウ(旗竿桔梗):ヨーロッパ原産でキキョウ科の多年草。

中庭から見える場所に植栽されているヤブデマリ(藪手毬:ガマズミ科の落葉低木~小高木)の赤く熟した果実が鈴生りで紅葉のように綺麗でした。

 

自然館の前で

セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁子:シソ科の多年草で花期は9~10月)が早くも咲いていました。

 

トモエソウ(巴草:オトギリソウ科の多年草)が咲き残っていました。花は巴形の歪んだ形をしています。他の場所では既に咲き終わっていました。

外周緑地では

オカトラノオ(丘虎の尾:サクラソウ科の多年草)があちこちに沢山咲いており種々の昆虫を引き寄せていました。

 

オカトラノオに吸蜜するルリシジミ

オカトラノオに立ち寄ったクロウリハムシ

アカメガシワ(赤芽柏:トウダイグサ科の落葉高木で雌雄異株)の雄花も咲いていました。

 

クララ(苦参:マメ科の多年草)は果実になっています。

草の葉の上にアミガサハゴロモ(編笠羽衣)が止まっていました。ハゴロモ科の昆虫でセミのような性質を持っており、植物の汁を吸って生きています。大きさは1cmぐらい。

南エントランスゾーンでは

コゴメバオトギリ(小米葉弟切)がまだ咲いていました。ヨーロッパ原産の帰化植物でオトギリソウ科の多年草。花期は5~7月。葉が小さく長さ1~1.5cmの楕円状披針形。

 

葉の写真も添付しました。

ジャノメチョウ科の蝶、ジャノメチョウ(蛇目蝶)が草叢からふわふわと飛び出しました。

 

中央園路では

金属製の柵の上を1cmぐらいの小さな虫が歩いていました。多分、ナナフシの子供ではないかと思います。

キジョラン(鬼女蘭:キョウチクトウ科のつる性多年草)に花が咲いており多くのアリが吸蜜していました。アサギマダラの幼虫の食草ですが幼虫は残念ながら見つかりませんでした。

ながいけの道では

コイケマ(小生馬:キョウチクトウ科のつる性多年草)が咲いていました。咲いているといって花はほとんど開きません。よく似たイケマは全開します。この花は外周緑地にあったのをこちらにも移植されたものです。今日は外周緑地を見てきたのですがコイケマは見当たりませんでした。大きな果実が結実するのが楽しみです。

イガホオズキ(毬酸漿:ナス科の多年草)が咲いていました。先日訪問した高尾山ではすでに花が終わり果実になっていました。

 

湿地にチダケサシ(乳茸刺:ユキノシタ科の多年草)が咲いていました。名前はチチタケという茸を採った時この茎に刺して持ち帰ったため。

 

園路にあるクマノミズキ(熊野水木:ミズキ科の落葉高木)ですが花がほとんど終わって果実になっているのに一部咲き残りで咲いていました。

ヌルデの小木の葉に虫こぶ(虫えい)が沢山出来ていました。これはヌルデフシダニが葉に寄生することによってできるヌルデハイボケフシという虫こぶです。

つくいけの道では

オオバトンボソウ(大葉蜻蛉草:ラン科ツレサギソウ属の多年草)が今年も4株ほど咲いていました。

  

田圃の縁に生えているクマヤナギ(熊柳)の果実が赤く熟していました。すぐ傍の円錐形の花序に蕾が出来ているので、間もなく花と果実の両方が同時に見られることでしょう。

あと、アヤメ科のノハナショウブとヤブジラミが咲いていました。

ノハナショウブ(野花菖蒲)

ヤブジラミ(藪虱:セリ科の越年草):名前は薮に生え果実が虱のように衣服に付くことから。

 

田圃にコシアキトンボが止まっていました。

とんぼ池でカワセミに出会いました。

以上


2024年 片倉城跡公園近辺:クサレダマ(草連玉)、コケオトギリ(苔弟切)等

2024-06-24 15:57:19 | 花・昆虫・野鳥

 片倉城跡公園の湿地で黄色い目立つ花が咲いていたので調べてみるとクサレダマ(草連玉:サクラソウ科の多年草)でした。マメ科のレダマという落葉低木の花に似ており草本なのでこの名前になりました。この辺りでは長池公園で見たことがありますが、ここでは初めて見ました。山中の湿地で生育しますがこの湿地改修の際に紛れ込んだものでしょうか。

  

コケオトギリ(苔弟切:オトギリソウ科の1年草~多年草)が4輪咲いていました。咲き始めなのでこれから沢山咲くでしょう。花は直径5~8mmと小さいのでよく見ないと見落とします。名前は小さいオトギリソウの意味。

  

すぐ傍にトウバナ(塔花:シソ科の多年草)が咲いていました。花の穂を塔に見立てたもので薄い紫色のものや白いものもあります。

 

同じくすぐ傍にカラスビシャク(烏柄杓:サトイモ科の多年草)も1輪咲いていました。ウラシマソウのように花序の付属体が糸のように長く伸びているが、それを入れても草丈は20~40cmぐらいで小さい。

 

林下でホソヘリカメムシ(細縁亀虫)に出会いました。幼虫・成虫ともマメ科の子実を吸汁するためマメ科の害虫となります。

ヒメザゼンソウがまだ咲いていました。

ヤマモモの果実が赤くなっていました。

公園の上部の畑地で

ヤブカンゾウ(藪萱草:ツルボラン科の多年草)が咲いていました。よく似た花にノカンゾウがありますがこちらは花弁がすっきりしていて縮れません。

 

花は萎んでいますが沢山のコマツヨイグサ(小待宵草:アカバナ科の越年草)がありました。北アメリカ原産の帰化植物。

 

湯殿川ぞいでは

沢山のウマノスズクサが咲いています。こんなに沢山の花を見るのは初めてのことでジャコウアゲハが産卵しなかったおかげです。

カワセミの若鳥に出会いました。

以上

 


2024年 高尾山:梅雨入り前の花巡り等

2024-06-18 09:37:35 | 花・昆虫・野鳥

6月17日。コースは日影~日影林道~日影沢林道~日影林道~萩原作業道~一丁平~高尾山~ケーブル高尾山駅です。

まず日影沢林道でキヨスミウツボ(清澄靫)を見ました。例年ここに咲くのですが今年は数がめっきり少なくなっていました。ハマウツボ科の多年草でカシ類やアジサイ類等の根に寄生する葉緑素を持たない植物です。千葉県清澄山で発見されました。花は筒形で先が二つに裂け4本の雄蕊が覗きます。

  

タチガシワ(立柏:キョウチクトウ科の多年草)が結実して果実が出来ていました。この果実から白い糸の付いた種子が出るのをまだ見ていないので今年は何とか見たいものです。

マタタビ(木天蓼:マタタビ科のつる性落葉木本で雌雄異株)の葉が白くなっていました。

マタタビの葉は花期に白くなるので、この葉の下に花が咲いています。

 

フジウツギ(藤空木:ゴマノハグサ科の落葉低木で有毒植物)も見頃です。花序の色や形がフジに似ていて、葉がウツギに似ているため。

 

エビガライチゴ(海老殻苺:バラ科の落葉低木)はまだ蕾でした。

イケマ(生馬:キョウチクトウ科のつる性多年草)も満開です。花の白いのは副花冠で花冠は緑色。よく似たコイケマの花はほとんど開きません。

 

スズサイコ(鈴柴胡:キョウチクトウ科の多年草)は花が開いていませんでした。訪れたのが午後で晴れていたので已むをえません。

なお、ヤマボウシが満開で綺麗でした。

また、イガホオズキ(毬酸漿)は萎れかかっており花も終わって果実になっていましたが、何とか生き残っており良かった。

ナンテンハギ(南天萩:別名フタバハギ:マメ科の多年草)が咲き始めていました。

クモキリソウ(雲霧草:ラン科の多年草)はちょうど咲いていました。花の形が虫のように見えて面白い。

 

5号路ではカナウツギ(金空木:バラ科コゴメウツギ属の落葉低木)が終盤ですがまだ咲いていました。花は10弁に見えますが5弁で残りは萼片です。写真では花弁が落ち5個の萼片になった花が多く見られます。また、カナウツギの葉身が5~11cmもあり、コゴメウツギの葉身2~6cmよりかなり大きい。

   

オオカモメヅル(大鴎蔓:キョウチクトウ科のつる性多年草)があちこちで咲き始めていました。花が直径約6mmと大変小さくて見逃しやすいですが、果実は花に似合わず5~7cmと大きな袋果が普通2個出来ます。

 

薬王院の本堂前にあるボダイジュ(菩提樹)に花が咲いていました。中国を原産とするアオイ科シナノキ属の落葉高木で仏教寺院によく植えられます。なお、釈迦は菩提樹の下で悟りを開いたとされるが、本種ではなくクワ科のインドボダイジュだとのこと。

 

ツチアケビ(土木通:ラン科の腐生植物(菌従属栄養植物)で果実が赤いソーセージのようで目立つ。)はまだ早いかと思ったのですが、何とか2輪だけ花を咲かせていました。

 

最後に2号路にあるオニシバリ(鬼縛り:ジンチョウゲ科の落葉小低木)には赤い果実が出来ていました。

今日出会った昆虫は

日影沢で

ウラキトガリエダシャク(裏黄尖枝尺):開帳30mm前後で翅の裏が黄土色。色が少し薄いですがこれでいいと思います。

ハマキガの1種、ホシノハマキまたはミダレカクモンハマキの何方かだと思うのですが?開張15mmぐらいの小さな蛾です。

イチモンジチョウ(一文字蝶)

一丁平で

オビアツバ(帯厚翅蛾):クルマアツバの1種で開張25~35mm。

ベニシタヒトリ(紅下火取):ヒトリガ科の蛾で開張40~50mmぐらい。後翅の色が鮮やかな赤色で飛ぶ姿は赤い蝶のようです。

最後に日影沢でヒヨドリの親子連れに出会いました。大きな体で親鳥に餌をねだる姿が微笑ましい。雛が4羽と親鳥(右端)が写っています。

以上