7月26日、明日は台風接近ということなので、今日はオニルリソウやイケマが見たくなり、小仏川~日影沢林道あたりを散策してきました。
まず小仏川沿いでは
メハジキがすっかり果実に変わっていました。随分多くの種子が出来そうで駐車場のような地面がこんな硬い場所で毎年繁殖しているのが理解できます。

キササゲの大木が駒木野公園にあるのですが、畑地にキササゲの幼木があり花を身近に見ることが出来ました。

駒木野公園近くでは
フジカンゾウが咲いていました。少し早い気がするのですが枝の下方には果実も出来ていました。

ミズタマソウの群落がありました。ミズタマソウ(水玉草)はアカバナ科ミズタマソウ属の多年草で山野の木陰に生える。なぜ「水玉」かわからないそうですが、花の下に付く子房には腺毛が多く付き、それが光って水玉のように見えるからではないでしょうか?似た花にウシタキソウがあるが葉の形が違います。

あちこちにハグロソウが咲いていました。

センニンソウとボタンヅルも咲いています。両者はよく似ていますが葉の形が違います。
センニンソウ(仙人草)

ボタンヅル(牡丹蔓)

人家の庭にミソハギが植わっていました。

道々キリギリスが盛んに鳴いていましたが、なかなか見つからずやっと撮影したのは雌でした。

畑にホオズキが多く植えてありました。珍しいのであげておきます。

林道では
アゲハチョウがあちこちで吸水していました。
クロアゲハ

カラスアゲハ

採集者が捨て置いたのか?モンキアゲハが葉の上に置いていありました。

目的のオニルリソウはあちこちに咲いていました。枝の下方から咲き上がるのですが、下方は果実になっていて咲いているのは枝先なのでもう終盤です。なんとか間に合ってよかった。オニルリソウ(鬼瑠璃草)はムラサキ科オニルリソウ属の越年草で7~8月に小さな綺麗な瑠璃色の花を付けます。

オニルリソウの花と果実

イケマは丁度見ごろでした。イケマ(生馬、牛皮消)はキョウチクトウ科イケマ属のつる性多年草で山地の林縁などに生えます。イケマはアイヌ語で「大きな根」という意味で古くから生薬として使用された。球状の散形花序を付け黄緑色の花冠は深く5裂しもう少しすると反り返る。花弁にあたる内側の副花冠は白い。イケマはこの花のように立派に開花するのですが、よく似たコイケマはほとんど開花しません。

林道から少し外れた場所にハクウンランが咲いており、これも見頃でした。ハクウンラン(白雲蘭)はラン科ハクウンラン属の多年草で花期は7~8月。白い唇弁が大きくて目立つ。朝鮮半島の白雲山で初めて採集されたことにより名付けられた。

帰り道で人家にトケイソウが咲いていたので、先般掲載したパッションフルーツの花との比較をしてみました。よく似ているのですが若干違います。
トケイソウ

パッションフルーツ

以上