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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

片倉城跡公園近辺のお散歩:2021年 マヤラン今年2回目の開花、ナンバンギセル等

2021-08-19 15:28:06 | 花と昆虫

長雨がやっと上がり素晴らしい晴天になりました。

片倉つどいの森公園から見た高尾山と小仏城山

片倉城跡公園でマヤランが一株咲いていました。6~7月に1回目が沢山咲きましたが、すでに無くなっています。これがが2回目の開花となりますが、これから10月にかけてもっと咲くかもしれません。

ナンバンギセルも3個咲いていました。昨年とほぼ同時期になります。

  

小比企の畑ではツルボが咲いていました。次々と秋の花達が咲き始めました。

片倉城跡公園ではシギンカラマツやシュロソウ、キツネノカミソリが満開です。

シギンカラマツ

片倉城跡公園の上の畑では雑草のザクロソウが咲き誇っています。

ザクロソウ

 

種々の果実が出来ています。

ヤマボウシ:赤く色づいています。

ヤブミョウガ

カラスウリの若い果実

落ち葉に小さなキノコが出来ていました。シロホウライタケでしょうか?

落ち葉の溜まりにはエリマキツチグリが沢山あります。その一番下にある襟巻(丸い円座)のない茸はフクロツチガキ?

片倉城跡公園の池ではコシアキトンボがいました。

稲がみのる季節になると出て来るハネナガイナゴ

秋になると沢山出て来るツマグロヒョウモンの雌

羽根が少しくたびれていますがアカボシゴマダラが目の前に止まってくれました。

小比企の水田でもオモダカが咲き始めました。

以上


栃谷戸公園:2021年 オモダカ(面高)、サンカクイ(三角葦・藺)等

2021-08-12 20:04:40 | 花と昆虫

小比企の水田にあるオモダカを見に行きました。水稲より大きくなっているのですが、花が咲いていません。ここのオモダカはアギナシぐらいに大きくなるのですが、大きいものは花を付けないようです。もっと小さい普通の大きさのオモダカは蕾が付いているのが一株あっただけでした。

そこで近くの栃谷戸公園へ出かけました。沢山咲いていました。

オモダカ(面高)はオモダカ科・属の多年草で水田雑草の一つ。その名前は矢尻の形をした葉を人の顔に見立てたというのですがどうでしょう?この栽培改良種がクワイです。

オモダカの葉

オモダカの花:総状花序の上方に雄花が付き下方に雌花が付きます。

 

雄花:白い花弁が3枚で雄蕊が多く付きます。

雌花:白い花弁が3枚で雌蕊が多数付きます。

他のコナギ等の水田雑草も沢山出ていましたが、花が付いているのはオモダカだけでした。

池の側にサンカクイの雌花が咲いていました。サンカクイ(三角藺)はカヤツリグサ科フトイ属の多年草で湿地に多い。花序は束生で柄を持つものと持たないものがある。茎の切り口が三角形になる。よく似たカンガレイ(寒枯藺)は花序に柄がない。

水田の稲も咲いていました。笹の花とそっくりです。

 

北アメリカ原産の帰化植物であるハクチョウソウも咲いています。

綺麗で大きな蜘蛛のナガコガネグモの雌がいました。草原や林の周辺、田圃などにいます。雄は貧弱で小さく綺麗な模様もありません。

シャチホコガ科のツマキシャチホコがいました。何か木屑のように見えますね。擬態しているのでしょうか。

以上

 

 


2021年 オニルリソウ(鬼瑠璃草)、イケマ(生馬、牛皮消)等

2021-07-27 10:20:08 | 花と昆虫

7月26日、明日は台風接近ということなので、今日はオニルリソウやイケマが見たくなり、小仏川~日影沢林道あたりを散策してきました。

まず小仏川沿いでは

メハジキがすっかり果実に変わっていました。随分多くの種子が出来そうで駐車場のような地面がこんな硬い場所で毎年繁殖しているのが理解できます。

キササゲの大木が駒木野公園にあるのですが、畑地にキササゲの幼木があり花を身近に見ることが出来ました。

 

駒木野公園近くでは

フジカンゾウが咲いていました。少し早い気がするのですが枝の下方には果実も出来ていました。

ミズタマソウの群落がありました。ミズタマソウ(水玉草)はアカバナ科ミズタマソウ属の多年草で山野の木陰に生える。なぜ「水玉」かわからないそうですが、花の下に付く子房には腺毛が多く付き、それが光って水玉のように見えるからではないでしょうか?似た花にウシタキソウがあるが葉の形が違います。

 

あちこちにハグロソウが咲いていました。

センニンソウとボタンヅルも咲いています。両者はよく似ていますが葉の形が違います。

センニンソウ(仙人草)

ボタンヅル(牡丹蔓)

人家の庭にミソハギが植わっていました。

 

道々キリギリスが盛んに鳴いていましたが、なかなか見つからずやっと撮影したのは雌でした。

畑にホオズキが多く植えてありました。珍しいのであげておきます。

 

林道では

アゲハチョウがあちこちで吸水していました。

クロアゲハ

カラスアゲハ

採集者が捨て置いたのか?モンキアゲハが葉の上に置いていありました。

目的のオニルリソウはあちこちに咲いていました。枝の下方から咲き上がるのですが、下方は果実になっていて咲いているのは枝先なのでもう終盤です。なんとか間に合ってよかった。オニルリソウ(鬼瑠璃草)はムラサキ科オニルリソウ属の越年草で7~8月に小さな綺麗な瑠璃色の花を付けます。

オニルリソウの花と果実

   

イケマは丁度見ごろでした。イケマ(生馬、牛皮消)はキョウチクトウ科イケマ属のつる性多年草で山地の林縁などに生えます。イケマはアイヌ語で「大きな根」という意味で古くから生薬として使用された。球状の散形花序を付け黄緑色の花冠は深く5裂しもう少しすると反り返る。花弁にあたる内側の副花冠は白い。イケマはこの花のように立派に開花するのですが、よく似たコイケマはほとんど開花しません。

  

林道から少し外れた場所にハクウンランが咲いており、これも見頃でした。ハクウンラン(白雲蘭)はラン科ハクウンラン属の多年草で花期は7~8月。白い唇弁が大きくて目立つ。朝鮮半島の白雲山で初めて採集されたことにより名付けられた。

    

帰り道で人家にトケイソウが咲いていたので、先般掲載したパッションフルーツの花との比較をしてみました。よく似ているのですが若干違います。

トケイソウ

パッションフルーツ

以上


長沼公園へのお散歩:2021年 オオカモメヅル(大鴎蔓)、ヨツバムグラ(四葉葎)等

2021-06-19 13:59:01 | 花と昆虫

6月18日、今日は長沼公園へのお散歩です。

殿が谷戸ではヒメコウゾの赤い果実がなっていました。

ここでもアカメガシワの雌花が咲いています。

暗い林下にオオバジャノヒゲの白い花が咲いていました。オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭)はユリ(キジカクシ)科ジャノヒゲ属の常緑多年草で花期は7~8月。秋には黒く熟した種子が見られます。

 

柿木谷戸にはヤマアジサイ(サワアジサイ)ではないかと思われる花が咲いていました。間違っていればご指摘ください。

栃本尾根を登り始めると

オオカモメヅルが咲いていました。オオカモメヅル(大鴎蔓)はキョウチクトウ科カモメヅル属のつる性多年草で花期は7~8月で葉は大きいのですが小さな淡暗紫色の花をつけます。高尾山ではあちこちに沢山咲いているのですが、長沼公園で私が見たのは初めてです。この果実が出来れがいいのですが。結実するのは少なく果実は白い毛を出して種子を飛ばします。

尾根では

5月下旬に白い花を咲かせていたネジキが若い果実を沢山つけていました。この木の花は下向きに咲きますが、果実は上向きに付くのが面白い。

 

ご参考:5月25日に撮影したネジキの花

オカトラノオが満開です。

 

八王子市の花ヤマユリの蕾がだいぶ大きくなっています。咲くのが待ち遠しい。

リョウブが沢山あり、花も満開に近い。クマバチ等の昆虫も訪れています。

リョウブに吸蜜するクマバチ

尾根の上でヨツバムグラの小さな花を見つけました。ヨツバムグラ(四葉葎)はアカネ科ヤエムグラ属の多年草で高さ20cmぐらい。直径1mmぐらいの小さな淡黄緑色の花を付け、葉は4個輪生する。花のすぐそばに若い果実が付いていますが、2個の分果からなる。ともかく小さな花なので見逃しがちです。雑草のヤエムグラの仲間です。

 

野猿の尾根ではハンショウヅルの果実がありました。この果実も白い毛を出して種子を飛ばします。

キボシオオメイガがいました。キボシオオメイガはツトガ科オオメイガ亜科の蛾で開帳25㎜ぐらい。6~7月頃出現します。前翅は白色で黄色の屈曲した横線があり2対の黒点がある。灯火に集まります。

帰り道の民家にクチナシが咲いていました。良い香りを漂わせていました。この蕾の形を見ると全体的に草花のクチナシグサの果実の形に似ていますね。

  

以上


2021年 クロスジギンヤンマの産卵、サツマチドリの開花等

2021-06-16 20:01:42 | 花と昆虫

片倉城跡公園の池でクロスジギンヤンマが尻尾を水中に差し込んで盛んに産卵していました。クロスジギンヤンマ(黒筋銀蜻蜒)はヤンマ科ギンヤンマ属の大型のトンボで胸部に2本のクロスジがあるので名付けられた。雄は腹部が水色ですが雌は黄褐色です。雌はふらっと池に現れ水中の朽ちた植物などに単独で産卵します。

 

林下でサツマチドリが咲き始めていました。サツマチドリ(薩摩千鳥)はラン科ウチョウラン属の多年草でウチョウランの変種。薩摩半島の沖合の甑島にのみ自生する固有種なので、これは園芸用に育てられたものを誰かが種子を蒔いたかしたものでしょう。

 

すぐ傍にシオデの雄株があり雄花が咲いていました。シオデ(牛尾菜)はサルトリイバラ科・属のつる性の多年草で雌雄異株。花期は7~8月。なお、雌花は菖蒲田の方にありまだ蕾は固い。

ハエドクソウも咲き始めていました。ハエドクソウ(蝿毒草)はハエドクソウ科・属の多年草で山野の林に生え花期は6~8月。この根からハエ取り紙に使う粘着液が取れるので名付けられた。

 

以上