


これは、ナムコのエレメカ、コズモギャングズ(1990)の液晶ゲーム版であるLSIゲーム・コズモギャングズ。バンダイより1991年に発売されたもの。オリジナルのエレメカは、当時のゲームセンターにたいてい置いてありましたから、記憶にある方も多いのではないかと思います。結構評判良かったのか、ビデオゲーム化もされてコズモギャングズ・ザ・ビデオ、コズモギャングズ・ザ・パズル(ともに92)も発表されていました。

業務用のにぎやかな雰囲気を上手く再現した筐体。

オリジナルはエレメカですが、こちらも雰囲気を上手く再現しています。

口をあけた瞬間を狙って撃つ。
オリジナルのエレメカは、奥より責めてくるコズモを光線銃で撃つシューティングで、打ち漏らすとプレイヤー側にあるコンテナを奪われてしまうコミカルなゲームでした。音声合成でギャアギャア喋りますので1人で遊ぶ類のゲームではなかったですが、当時のゲームセンターの風景には欠かせない物の1つでもあったように思います。このLSIゲーム・コズモギャングズが発売された1991年には、すでにPC-エンジン、メガドライブ、SFCが出ていますから、もう液晶ゲームが玩具の中心だった時期は過ぎていた頃の物になります。液晶ゲームとしては後期のためか、意外と凝っていてこいつも音声合成でしゃべります。(音声合成用LSIを積んでる!)

筐体上部の“COSMO GANGS”ロゴもいい感じ。

バンプガン(BUMP GUN)は、シールで再現。

ちりばめられたキャラも気分を盛り上げてくれます。

キャラ作り上手いのは、80年代から続くナムコの伝統でしょうか。

この項を書くためにいろいろ検索してみたのですが、液晶だけでなく家庭用のエレメカとしてもコズモギャングズは発売されていたみたいです。コズモの人形が動きながら迫ってくるのを、BB弾で倒すゲームになっていたようです。得点やレベルなどもLEDで表示され、なかなか本格的で欲しくなってしまいました。

この時期のナムコ・エレメカとしては、ワニワニパニック(いわゆるモグラ叩き)もありました。こちらの方はエポック社よりLCDゲームとして販売されていて、現在でも入手可能だと思います。発売元は、もちろんあのハンドヘルド社。

意外と厚みがあって、LCDゲームとしては大きな筐体です。
他にもコズモギャングズの少し前に、ワギャン(1987)というエレメカがありました。これは、檻の中にいるゴジラみたいな怪獣・ワギャンに大声で話しかけると、ワギャンが様々な反応(憎まれ口)を返してくるといったものでした。(FCゲームにもなっている)。このワギャンも家庭用のエレメカがあって、当時買おうかと思っていたのですが機会がないまま見送ってしまいました。(当時6,800円もしたそうです)。エレメカのワギャンに関しては、検索してもネット上にもあまり情報がないですね。あの時手に入れなかったことを、今になってちょっと後悔してしまいます。


※2006年11月11日の記事を修正して再編集
参考:Wiki コスモギャングズの項、LSIゲーム・コスモギャングズ取扱説明書/バンダイ、星のカービィグッズ紹介みどりのあくま
エレメカ、うちにあります・・・
定価は6800円でした。結構高いですよね。
今でもちゃんと動作します。
ワギャンは、ファミコンのゲームの方は結構有名
ですが、エレメカの方はネット上にもあまり情報
がありませんね。価格も2980円だとずっと勘違い
していました。結構高かったんですねえ。
(高価だったからか)残っている数が少ないのか、
オークションなどを見ると2万円ほどの値段がついて
いるようですね。今となっては、とても貴重なもの
だと思います。