80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

ペンギンレストラン・エポック社

2011-05-17 02:00:07 | 電子ゲーム



 『ペンギンレストラン』は、エポック社より1983年に発売されたLCDゲーム。『パクパクマン』『モンスターパニック』等ポケットデジコムシリーズの内の1つで、ソーラーパネルを搭載したポケットデジコムソーラーシリーズになります。同シリーズには、ほかに『ジャックと豆の木』が発売されていました。


 本体は、ソーラーパネルをイメージしたような黒色の透明な蓋付き。


 海中面と氷上面の2画面構成。この時期、バンダイもソーラーパネルを使った2画面式の『ソーラーパワー』シリーズを発売していました。


 ポケットデジコムシリーズは、電子ゲームブーム絶頂期の81年に登場していますので『パクパクマン』や『モンスターパニック』は好評でかなり売れたようです。当時クラスの誰かしらが持っていて、馴染み深いシリーズでした。しかしFC登場の83年には、急速に電子ゲームブームが終わって注目度も下がっていましたので、これはご記憶に無い方も多いのでは。(私も最近まで知りませんでした)


 登場人物。ペンギン、意地悪エスキモー、お客のトド、オルカ


 水中面ではオルカを避けながら、魚を捕まえます。


 氷上面では、ソリへ魚を取りにゆき、焚き火に刺して、焼けたらトドに食べさせる複雑なアクションをします。
 

 トドに魚が間に合わないと暴れだし水中面へ。ミスとはなりません。


 ゲームはペンギンを操作して魚を捕まえる海中面と、捕まえた魚をエスキモーの攻撃を避けながら焼いて、トドに食べさせる氷上面からなっています。(だからペンギンレストランなわけです) 特に氷上面は,魚をソリに取りにゆき、焚き火で焼いて(焼きすぎると魚が焦げてしまう)トドに食べさせるなど、電子ゲーム後期らしくかなり凝っています。バンダイの『ソーラーパワー』シリーズでもそうでしたが、2画面構成のものは、ギミックやストーリー展開の面白さはあっても、ゲーム性ではシンプルなゲーム&ウォッチにはかなわなかったような気がします。これもペンギンのレストランというアイデアや、キャラクター性を売りにしたものといえるでしょう。


 この83年という年は、サントリーCM『ペンギンカサブランカ』が話題になった年でありペンギンを題材にしたゲームが、続々と作られていた頃でもありました。ペンゴ(82)から始まって、けっきょく南極大冒険(83)、夢大陸アドベンチャー(86)、バイナリーランド(83)、どきどきペンギンランド(85)、ペンギンくんウォーズ(85)などなど。これもそんなもののうちの1つですね。これは電子ゲームとしてはマイナーな作品ですが、ペンギンがレストランを運営するというアイデアが可愛らしくて結構気に入りました。'80sなパッケージ絵も底抜けに明るいというか、罪がないというか、ほのぼのとしていてなごみます。どこまでも高かった'80sの空を思い出して、たまにはこんなのに触れてみるのもいいと思いました。


※2007年2月4日の記事を修正して再構成

参考:ペンギンレストラン取り扱い説明書/エポック社

散財日記 in 80年代こども大全集

2011-05-15 19:02:55 | 散財日記・雑記

別冊宝島・80年代こども大全集・(新品/宝島社) 880円

 かなり久々の散財日記&雑記になります。この間何をしていたかというと、四月の末あたりに飲み会(いわゆる歓送迎会というやつです)3連荘、それから眼鏡を新調したり、免許更新したり・・・といった感じでした。散財はしてない(できない)のですが、それ以外の出費がかさみます。最大の出費は書籍代が10万超(専門書なので高い)、それ以外に車の税金やら何やらと、ちょっと散財できる状況でないため、こちらの方はこれまで遣り残していたネタの消化、リニューアルという方向でちまちまやることに。ということで、散財はしない方向ですが、RATHさんのところをのぞいたら、これが紹介されていましたので、とりあえず買ってきました。


 別冊宝島で再び80年代の特集。2007年に“80年代こども大全”というのが発売され、何回か再販されていたようですが、こちらはリューアル版といった感じ。80年代こども大全は、ホビーに対象を絞った内容でしたが、こちらは同時代のTVドラマ、アニメ、漫画、お菓子など幅広い内容となっています。その分、資料性は薄くなっていて、あ~こんなのあったねといった感じになってます。宝島社は、ビックリマンとかも出してましたが、こういうのって売れるんでしょうな。


 2000年初め頃にFCや、レトロゲームなど、80年代を懐かしむネタが流行って、この10年くらいは、超合金やらガンプラやら、復刻ブームみたいな感じでした。流行の20年周期説とかを考えると、これからは90年代を懐かしむネタが流行るんでしょうか。大体20年ぐらい経つと、懐かしいと振り返るのに丁度よい感じになるのかも。ちなみに私は、今は20年前どころか一年前のことを懐かしく思い出してます。


 ということで、ここを見ていただいてる方には、丁度ジャストフィットだと思いますので、80年代全般の資料本としてお勧め。


ラッキーマン/マイケル・J・フォックス・(古本/ソフトバンク文庫) 100円

 “ラッキーマン”は、80年代にバック・ツゥ・ザ・フューチャーなどで一世を風靡したマイケル・J・フォックス氏の自伝。氏は人気絶頂の1990年に神経性の難病といわれるパーキンソン病を発症します。しばらくは表舞台から遠ざかっていたのですが、1998年に雑誌のインタービューに答え、自らがパーキンソン病であるということを告白しました。こちらは、マイケル氏がどのように考え、どのように過ごしてきたかを語った、2002年に発表された自叙伝になります。まだ読んでませんが、(勉強のため)このような本を何冊か読んでいます。


 バック・ツゥ・ザ・フューチャーは、永遠に・・・

スターラスター(STAR LUSTER)・ナムコ

2011-05-15 14:48:44 | レトロゲームReview

 『スターラスター』(STAR LUSTER)は、1985年12月にナムコより発売された3Dシューティングゲーム。


 ナムコ初のファミコンオリジナル作品なのですが、それにもかかわらず3Dシューティング部分と、スタートレック(Star Trek)というSFシミュレーションゲームの古典を下敷きとしたシュミレーション部分という、本格的(マニアック)な作りになっていました。


 紙箱に直接ROMと取り説が入っている、シンプルな初期ナムコット仕様。


 ゲーム中では見ることの出来ないプレイヤー機ガイア。奥に見えているのは(自軍の)補給基地。ボスコニアンの基地っぽいのは、ボスコニアン戦争の後という設定上のつながりがあるため。


 物語は、“バッツーラ”と呼ばれる種族がビッグバンを再び起こすために、次元を超えて侵入してきた。プレイヤーは、戦艦クラスに匹敵する攻撃力を持つ高機動戦闘機“ガイア”にて迎え撃つというもの。


 シンプルで簡単そうな印象とは裏腹に、とにかく難しい奥の深いゲームでした。シューティングゲーム部分の3Dモードで使用するレーダーすら、3次元の見方が見ただけではよくわからない仕様になっていました。マニュアルにも一応解説が載っているのですが、Beep誌の紹介記事では紙面の半分くらいを割いてレーダーの見方の解説記事になっています。


 ただナムコット初のFCオリジナルということで、当時の注目度、期待度は高く、人気はあったと思います。8ビット機で、コックピット視点の3Dシューティングはまだ少なかったように思いますので、ある種の新鮮さもありました。FCだからと子供向けではなく、難易度も含めてかなり本格的な作りになっていましたので、そこにも好感が持てました。このゲーム、TRAINING(初級)、COMMAND(中級)、ADVENTURE(上級)のモードがあり、中級以上だと3Dシューティング部分でもたついていると、あっという間にシミュレーション部分で、惑星や基地が攻撃され終わってしまいます。当時は、中級の最初くらいまでしかいけなかったように思います。ADVENTURE(上級)モードの最後に暗黒惑星という本作のラスボスの位置がわかるのですが、当時そこまで行けた子供がどれだけいたのでしょうか。


 FCの印象が強いゲームですが、それ以外にも業務用、グラフィックが強化されたX68000版、ナムコアンソロジーのアレンジ(PS)版が存在しています。上写真は、1999年にPSで発売された正式な続編“スターイクシオン”(STAR IXIOM)。こちらは、ガイアΣ(スターラスター)、ギャラク・シップ(ギャラクシアン)、スパルタカス(ボスコニアン)、オウガヘッダー(ギャプラス)、ジオソード(スターブレード)、ドラグーンJ2(ギャラクシアン³)、それぞれの機体を使用し、バッツーラギャラガボスコニアン軍団と戦うという、ナムコシューティング祭りみたいな仕様になっています。


 パッケージのデザインを含め、ブルーで統一され綺麗です。


 これらのナムコ一連のシューティングゲームは、UGSF(United Galaxy Space Force/銀河連邦宇宙軍)、UGSF世界ということで設定が作られ、世界観がリンクしているようです。“スターイクシオン”には、ゼビウスのガンプ軍も入る予定があったようですが、残念ながらこれはUGSF世界には入ってない模様。


 残念ながら“スターイクシオン”自体の人気、知名度がそれほどないため、あまり知られてないのが惜しいところ。ギャラクシアン、ギャラガ、ギャプラスから続く壮大な宇宙絵巻というのは、ロマンがあります。


 ということで、この作品は、ギャラクシアン、ギャラガ、ボスコニアン、ギャプラス、ギャラクシアン³、スターブレードなど、連綿と続くナムコシューティングの要の部分を担っているのでした。これらの設定で、ナムコシューテイングの集大成と言える新作を期待したいところだと思います。

参考:Wiki スターラスター、スターイクシオン、UGSFの項、スターラスター、スターイクシオン取扱説明書、Beep復刻版/ソフトバンク

レッドアラーム(VIRTUAL BOY)・T&E SOFT

2011-05-15 00:26:10 | レトロゲームReview


 『レッドアラーム』は、1995年にT&E SOFTより発売された、任天堂VIRTUAL BOY用3Dシューティングゲーム。発売と同時に発売された5本の内の一本で、VARTUAL BOYの機能を、プロモーションする作品になっていました。※VIRTUAL BOY(95年7月)と同時発売の5本、(レッドアラーム(T&E SOFT)、とびだせ!ぱにボン(ハドソン)、ギャラクティックピンボール(任天堂)、テレロボクサー(任天堂)、マリオズテニス(任天堂)


 VIRTUAL BOY ROM、取り説、アンケート葉書など。箱の大きさに比してROMが小さいので、内側に紙製のトレーが入っています。


 VIRTUALなイメージイラスト。


 ゲームは、ワイヤーフレームで描かれた3D空間(基地、洞窟)の中を、自機を操って進むシューティングゲームです。大戦末期に製造され、暴走を始めてしまった自動戦闘システム『カオス』内に、自機『レッドシェィフィス』で進入し破壊するといったストーリー。自機には、バルカンとホーミングが装備され、シールドにより保護されています。このようにゲーム自体は、割とオーソドックスなつくりなのですが、VARTUAL BOY最大の売りである立体空間を最大限に生かすため、その場での静止(ホバリング?)やバックが可能になっていて、かなり自由に動き回ることができます。スピード感もそれほどないため、宇宙空間での戦いというよりは、潜水艦による水中戦といった感じです。


 敵基地内の通路に沿って進んでゆくのですが、通路自体が上や下に伸びていたり、洞窟内には滝が流れ落ちていたりと非常に凝っています。基地内の床には、ワイヤーフレームで描かれた人間らしきものが逃げ惑っているなど、細かな遊びも入っています。オープニングでは、自軍の基地内を『レッドシェイフィス』が滑走路まで運ばれてゆく演出が入っていて、それが非常に出来がよく、また妙に懐かしい感じがします。VARTUAL BOYのマイナーさゆえ、話題になることは少ないですが、実はかなりできのよい作品だと思います。


 覗き込むプレイスタイルは70年代の潜水艦などのエレメカを連想させますし、ワイヤーフレームによる立体表現は、ベクタースキャン方式のアタリ一連の作品を思わせます。なにより暗闇にボウッと浮かび上がる赤色LEDによる画面は、押入れで遊んだFL機を思い起こさせてくれ、個人的には非常にツボでした。


 VARTUAL BOYは、G&WやGBの生みの親横井軍平氏の任天堂最後の作品で、失敗したハードとして知られています。しかし個人的には、横井氏が携わってきた玩具・ゲーム機の集大成のような気もします。もともとこのような特殊なアイデアの商品が、FCやSFCのように広く一般的になるはずもないのですから、目標とされた台数が多すぎたのではないのでしょうか。一つの玩具として、そこそこ売れればヒットという販売目標の設定であったなら、評価はもっと違ってきたのではないかと思います。


※2007年5月27日の記事を修正して再構成

参考:Wiki VARTUAL BOY、T&E SOFTの項

ギャプラス(GAPLUS)・ナムコ

2011-05-14 11:14:07 | レトロゲームReview

 『ギャプラス』(GAPLUS)は、1984年にナムコより発表された固定画面シューティングゲーム。1979年『ギャラクシアン』(Galaxian)、81年の続編『ギャラガ』(GALAGA)に続くシリーズの第3弾です。


 当時すでに同社よりスクロール式のシューティングゲーム『ゼビウス』(82)が発表された後でしたから、画面固定のシューティングゲームは、時代遅れの感もありました。しかし様々なパワーアップ用パーツ、敵の多彩な攻撃、数々の隠し要素が入れられており、斬新さ(新鮮な感じ)を失わない形での登場となりました。


 写真は、LET'SプレイTV版『ギャプラス


 ゲームは、スタートと共に来襲してくるギャプラス編隊を倒し面をクリアするタイプで、ギャラクシアン、ギャラガを基本にしています。違いとしては、自機ファイターが8方向に移動(ギャラガまでは、左右2方向)、一面ごとに“QUEEN”と呼ばれるボス敵が、“ブラスターヘッド”と呼ばれるパワーアップパーツを運んでくるという点。このパワーアップパーツが『ギャプラス』の最も売りといえる部分で、ファランクス(赤/ビームを発射して、敵を捕らえる。敵は自機のオプションとなる)、ハイパー(青/スピードUPと弾の双発化)、サイクロン(緑/ビームを発射して敵を捕らえる。捕らえた敵を連続して打つと得点UP)、エレファント(桃/敵の速度を落とす)、サイドワインダー(青緑/ビームの誘導が可能になる)、スターダスト(黄/敵の弾やビーンカードを消滅できる)等があります。ボーナスステージも特徴的なものになっており、飛来してくる敵をお手玉のように撃って(撃つごとに文字が完成するようになっている)、連続して何回当てられるかを競うものとなっていました。これ以外にも、各面はPARSEC(パーセック)と呼ばれるステージで区分けされており、面によっては逆スクロールを始めるなど変化にとんだものになっていました。


 この時代(84年前後)は、FCのブーム初期でもあり、隠し要素(隠れキャラ)が流行していました。ギャプラスにも、ゼビウスでお馴染みとなった“スペシャルフラッグ”(1UPアイテム)が登場します。これは敵が整列するのを待ち、特定の敵を撃つ事によって出現するのですが、一度きりではなくスコアによって法則が存在しており、それさえ分かれば何度でも出せるというものでした。当時のゲーム誌に、出現の法則の一覧表が載っていたような記憶があります。また隠し要素ではないが、ボス敵が自機のパーツを運んでくることもあり、これも3つ揃えれば1UPします。最初の旗を出した後、取らずにそのままQUEENに体当たりさせると、自機が変わるという隠し技もありました。これは3連射が可能になって(最後の弾は貫通弾)、スピードUPした高性能機でした。このように、たくさんの新しい要素が詰め込まれており、それでいてバランスがよい良作だったのですが、時期的な事もあって、あまりコンシューマには移植されませんでした。結局PC-98に移植された以外は、PS“ナムコミュージアム”まで待たなければなりませんでした。そのためか、当時人気があったわりには、ちょっと地味な感じのする作品になっています。

 
 LET'SプレイTV版は、ドラゴンバスターとのカップリングで筐体上のシートを差し替える仕様。


 ギャプラス軍団のちりばめられた筐体。シルエットだけだと、ほんとに昆虫っぽい。


 こんなとこにも。


 こんなとこにも大群が。

 個人的な思い出としては、ナムコのキャロットハウスで遊んでいたような記憶があります。この頃は、『リブルラブル』(83)、『ドルアーガの塔』(84)、『ドラゴンバスター』(84)などの攻略要素のある、奥の深いゲームが登場してきていた頃で、ナムコの小冊子NGをもらって読んでいた覚えがあります。その表紙に書かれていた、ギャプラスのイメージ画が印象的でした。昔は、こういうイメージイラストを基にしてイメージを膨らませゲームをプレイしたものです。現在では、携帯にも移植されているようですが、遊ぶ場合にはPSナムコミュージアム版が一番手ごろだと思います。



2007年9月11日の記事を修正して再構成

参考:Wiki ギャラクシアン、ギャラガ、ギャプラスの項