80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

影の伝説(The Legend of Kage)・タイトー

2009-07-18 22:04:04 | レトロゲームReview

 『影の伝説』(The Legend of Kage)は、1985年にタイトーより発表されたアーケードゲームです。アーケード版より有名かもしれないFC版は、翌1986年に登場。横スクロール型のアクションゲームで、FM音源を使用したBGMも印象的でした。写真のFC版の箱絵には、ポスターやチラシ等にも使用されたキャラが使われており、この前年に発売されたLDゲーム『忍者ハヤテ』(84)をどこか連想させる部分もあります。(あるいは一休さんの新右衛門さんとか)。調べてみたのですが、キャラデザインが同じ人なのか、またはなんらかの関係があるのかはわかりませんでした。美しい画面と個性的なキャラ、BGMも含めて、トータルでのイメージ作りに成功した作品といえるのかもしれません。


 物語は、忍者“影”を操作してさらわれた“霧姫”を救い出すというもの。影は、刀と手裏剣の2種類の攻撃方法をもっており、刀を振っている時には敵の攻撃を防ぐことが可能です。また主人公が忍者ということから、かなりの跳躍力を持っています。ゲームはステージ制になっており、森→水路→城壁→城内と変化します。城内から姫を助けた後、ボス敵との対決になり、双幻坊、霧雪之介、雪草妖四郎で一周クリアとなります。(パワーアップの概念もないなど)この時期のアーケードゲームとしては、かなりシンプルな作りで、美しい画面と、印象的なBGMなど、世界観(雰囲気)を楽しむゲームだといえるかもしれません。アーケード版に登場するアイテムは、敵を全滅させる巻物のみでしたが、FC版では家庭用ということや、時期的なこと(隠れキャラやパワーアップアイテムが流行っていた)もあってか、水晶玉(パワーUP)、点丸(得点)、術丸(術が使える)、増丸(1UP)というアイテムが追加されていました。ただアーケード版も、FC版も、攻略して極めるといった類のゲームではなく、(他のゲームに遊びつかれたら)ちょっと気分転換に遊ぶといった感じのものだったように思います。


 このゲーム、有名なわりには続編や移植例が少なく、FC版(86)以降では『タイトーメモリーズ』(PS2/2005)、『タイトーメモリーズポケット』(PSP/2006)、『Let's!TVプレイCLASSIC』(2006)、続編として2008年『影之伝説 THE LEGEND OF KAGE2』(DS)くらいしかありません。ただ個人的には、忍者特有のアクションや、跳躍の楽しさを引き継いだ『ストライダー飛竜』(カプコン/89)が、ある意味での続編のようにも思えたりします。上の写真左は、勁文社から発売されていたゲームブック版(86)。アドベンチャーヒーローブックスというシリーズで、同時期に『ドルアーガの塔 外伝』、『チャレンジャー 秘宝よ永遠に!』等も発売されていました。当時のFC人気やゲームブックブームを見越して登場した作品と言えるでしょう。副題が“魔神バラコンダの謎”となっており、雪草妖四郎を倒した後の話(続編)になっています。巻末に城下町のマップも付属していて、ほとんどオリジナルといってよいものになっています。こんなとこからも、当時のFCの熱が伝わってくるような気がします。

 個人的には、あんまり熱中して遊んだ記憶はないです。この時期は、ナムコ全盛期でキャロットハウスによく行っており、“ドルアーガ”や“ドラゴンバスター”などに熱中していたように思います。また、友達の家でPC-88に夢中になっていたり、ゲームブックやPB-100(ポケコン)などで遊んでましたので、FC版でも特によく遊んだという覚えもありません。その割には、この独特の世界観や、BGMが印象に残っていたりして、どこか不思議な感じもします。

参考:Wiki 影の伝説、忍者ハヤテの項

ドリーム in猛暑

2009-07-18 21:18:06 | 原付趣味&Bianchi

 それにしても暑いです。せっかくの3連休初日ということで、暑さにもめげずにドリーム号を動かしてみました。週末ということで、昨日も帰りにオートバックスやザラス、ブックオフなど寄ってみたのですが、(今、節約モードということもありますが)あまりめぼしいものはありませんでした。ということで午前中に、南海部品へ。南海部品は、今クリアランス中でけっこう掘り出し物などがありました。ハーフメット3,000円、U字ロック、ディスクロック1,000~1,400円などなど。とりあえず交換用のウインカーなどを見て、後は金属磨きのネバー・ダルが1,000円ほどで置いてあり、これもいずれ欲しいですね。その後は、雑貨屋にて車やバイク関係の小物などを物色。外国製ナンバーを模したプレート1,000円、キーホルダー、ファンキーなステッカーなどが目に付きました。


 市街地のバイク、自転車置き場に置いたのですが、街中を散策する場合は原付が圧倒的に楽です。車だと駐車場を探してうろうろする必要がありますが、街中の公園脇の駐輪場に無料で置けてしまいました。(違法駐車ではない)。写真だけではわかりにくいですが、ドリーム君は自転車に並べるとほとんど変わらない大きさだったりします。写真も撮りたかったのですが、人ごみの中で原付の写真をとる勇気はなかなかありませんね。またキジマのミラーを装着して初めての移動だったのですが、これデザインはいいけれども小さすぎてちょっと見難いでしょうか。そんなこんなで、とても暑かったため早々に切り上げて帰りました。(結局、何も買ってない)。


 バイクは、ブームが過ぎてずいぶん減ったという印象だったのですが、今日は暑かったためかけっこう見かけました。連休を利用して、長距離のツーリングをしている人なども多いでしょうか。ドリーム君は気に入っているのですが、ツーリングや長距離向きではないのが難点です。同じ原付でも、ここはエイプの方が向いています。それにしてもこれだけ暑いと、動態維持目的で乗るのは夜の方がいいかな。

散財日記in ミニベロバイブル

2009-07-15 22:23:32 | 散財日記・雑記

 週の真ん中、中途半端な散財日記です。あれこれ買ったのではなく、買わなかったという雑記です。

ミニベロ街乗りバイブル・(古本/出版) 300円
HRCステッカー・(新品/㈱ワコー) 365円

 先週末の土曜から日曜にかけて、遠方というほどでもないのですが、ちょっと近隣まで足を伸ばしてあれこれ探索をしてみました。レトロ関係でめぼしいものとしては、TV-BOY 約4,000円、FCロボット(パチファミ、ソフト付き) 約7,000円、ディスクシステム 箱付き1,500円、箱無し1,000円などなど。TV-BOYは、知る人ぞ知る“パチもの界の王位継承者”とでもいえる一品で、ただちょっと値段が折り合わず様子見。(でも、これは買うかも)。FCロボも箱付きで欲しかったのですが、余計なものがなく5,000円以内だったら買ってたかも。後は南海部品、ブックオフ、○○倉庫、レッドバロン、街中の模型専門店などを散策してみました。で、まわった割にはこれといった一品がなかったため、ブックオフにてミニベロ本と、南海部品にてHRCステッカーを購入したのみでした。『ミニベロ街乗りバイブル』は、アウトドア関係の雑誌をたくさん出版している出版より出ている自転車本の2008年度版。こういった書籍は、現在でも最新版が書店に並んでいると思います。私、個人的にもまだ自転車熱が続いていますが、昨今のガソリン代の高騰、環境問題、スローライフなどから自転車が、今結構ブームなんだそうです。(15年に一度くらいのブームなんだとか)。私は、流行に疎かったり逆行する方ですから、自転車というとママチャリと中学生の通勤自転車くらいの認識しかないのですが、(少し前にMTBが流行って、その後折りたたみ自転車(ミニベロ)が急激な進化を遂げてたり)今、自転車の専門店などに行くと結構凄いです。ファッションや、ライフスタイルの表現の一つとしても自転車が注目されているようです。ということで、イオンなどに置いてある安物でいいから、ミニベロが欲しいです。ただ、(近くに30周年記念モンキーの新古車を見つけて)モンキー熱も再燃していたりして、悩ましいところでもあります。

HRCステッカーでステッカーチューン

2009-07-14 21:32:18 | 原付趣味&Bianchi

 小振りなHRCステッカーが手に入りましたので、小ネタですがステッカーチューン(大袈裟)をしてみることにしました。左側のものが以前入手していたものですが、これも大、中、小とある中で“小”に位置する大きさです。今回手に入れたものは、どれだけ小さいか分かるかと思います。市販のHRCのステッカーとしては、おそらく最小でしょう。これパッと見では、こんなに小さいもの貼るところないという感じでしたが、ドリームがそれだけ小さいということなのでしょう。左側のもので一枚315円、右側のものが2つセットになっていて370円ほどでした。前回のものを購入した後で、南海部品にアルミ製のHRCステッカーも注文したのですが、こちらはまだ到着していません。ステッカーを貼る場所としてサイドカウルや、メーターバイザーなども、いろいろ考えたのですが、この大きさのものであれば、ここしかないだろうということでシートカウルにしました。


 この位置は、HRCより販売されているドリーム50のレーサー“ドリーム50R”のカタログと同じ位置です。ドリーム50にHRCステッカーを貼る場合には、ここがとりあえず定番のようです。ただ私は、“ドリーム50R”の実物を見たことはないため、実際に50Rに貼っている方がいらっしゃるかはわかりません。HRCのサイトにいけば、ドリーム50Rのカタログを見ることができます。


 反対側にもぺタリ。こんな小さなステッカーを貼ったからといって、特にどうということはないのですが、HRCステッカーは赤と青で目立ちますので、意外とアクセント(ワンポイント)にはなります。まあ、一般の人は誰も気付かない、あくまでも自己満足な部分ですが。


 ということで、あんまりベタベタステッカーを貼ったり、外見を変えるタイプのバイクではありませんのでこんなものでしょうか。後は、ウインカーの小型化が最初に予定してたものとして残っています。以前乗っていたバイクでも、一度変えていますので要領は分かっているのですが、今は蒸し暑い中だらだら汗を流しながら作業をすることを考えると、ちょっと躊躇してしまいます。

オイルギャング(OIL GANG)・エポック社

2009-07-11 22:37:07 | 電子ゲーム


 オイルギャング(OIL GANG)は、エポック社よりエポック・ポケットデジコムシリーズの1つとして1982年に発売されました。まずは、ポケットデジコムシリーズの第一弾として“パクパクマン”が登場し大ヒット、その第2弾として“モンスターパニック”と同時期に登場したものだったと思います。当時人気だったパックマンという題材、かわいらしいキャラ、(パターンが作りやすく、だれで最高得点までいけるという)優れたゲーム性をもった“パクパクマン”と、多彩なモンスターと、それぞれが異なった動きと、異なる対処法を必要とした、アクション性・ギミックに優れた“モンスターパニック”に対して、中東のオイルギャングというちょっと地味なキャラ、パイプラインからタンカーに石油を流すという地味な題材・設定で、こちらは前の2作に隠れてしまったような印象となりました。この当時、パクパクマン、モンスターパニックは何人も持っており、学校などでやり込むほど遊んだ覚えがあるのですが、これを持っていた友達の記憶はほとんどなかったように思います。そのためか、このゲームはかなり後までおもちゃ屋のショーケースなどで売れ残り品として見かける機会が多く、90年初頭くらいに模型店の隅で見かけて、なつかし~と思ったことがありました。発売当時よりも、そういった後からの遭遇によって、より印象に残るゲームだったと思います。現在でも、レトロ専門店などに行くと、未使用品をよく見つけることができます。


 同時期の2作があまりにも売れたため、それらに隠れた印象になっていますが、ゲームとしてはとてもよくできています。ゲームの内容は、オイルタンクからパイプを通してタンカーまでオイルが流れるてくるのですが、それを狙ってくるオイルギャング団を阻止してタンカーに規定量オイルを溜めるというもの。はしごがランダムに出現して近道ができたり、写真にはありませんが画面右端に爆弾が出現して、ギャングが火をつけるというしかけもありました。この時期、日本物産が発売していた“フリスキートム”(電子ゲームはバンダイより発売)に似ていますが、それらの大元のネタ元は、1976年にアメリカで開発されたWaterWorks(水道管ゲーム)というカードゲームだと思います。この水道管よりの水漏れを塞ぐという設定のものは他社からも出ており、電子ゲームには(なぜか)よく使われた題材でした。ただ、舞台を中東としたこと、設定をパイプラインとオイルを狙ってくるギャング団としたことで、このゲーム独特の雰囲気や個性は出ており、電子ゲームの名作のひとつだといってよいと思います。


 このオイルギャングに追加されてたエポック独特のギミックが、ギャング団を率いるボスとの対決です。パイプラインを守っていると、時折ボスが登場してハンマーを振ってきます。そのままにしておくと、オイルを盗まれてさらに足止めをくらいますので、ハンマーを振り上げた時にふところに飛び込んでパンチで撃退します。最初のうちはよいのですが、面が進んでくるとハンマーを振り下ろす速度が速くなること、突然表れることなどから、ボス攻略がこのゲームの鍵になっています。このボス戦は、同時期発売の“モンスターパニック”的なギミックで、わりと単調になりがちなこの種のゲームに彩を添えていたと思います。


 ということで、オイルギャング本体です。未使用品で、電池も東芝製の当時もの。おそらく店のデッドストック品で、紹介のため開けて遊んでみましたが、30年近く遊ばれていなかったものを、今になって開封するというのも躊躇してしまいます。当時6,000円程しましたので、(ゲームウォッチほどの高級感はないですが)作りもしっかりしていて、最近の1,000円ほどのMINIゲームとはあきらかに質感がちがいます。パッケージ、本体ともデザイン的にも優れていて、レロトな感じがどことなくお洒落。


 このゲームには、発売当時の思い出と、90年代以降に玩具店でデッドストック品と遭遇したときの記憶とが交錯して、時代を超えた(またがった)印象があります。オークションにも良く出てくるようですし、リサイクルショップで電子ゲームと遭遇する場合でも、これと出会う確率は高いと思います。その割には、あまり売れてなくなってしまう印象がありませんので、スルーされてしまう率も高いのでしょうか。ただゲームとしても完成度が高く、今遊んでも十分に熱中できますので、安く売っていたら買いの一品だと思います。

参考:帰ってきた電子ゲーム、GAME&WATCH ゲームウォッチ カンストへの道、Curo.jp