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80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

平和鳥・水のみ鳥・ハッピーバード

2007-07-02 21:40:10 | 玩具・雑貨

 これは、昭和40年代に爆発的なヒットとなった科学玩具・平和鳥(水のみ鳥)です。80年代というよりは、60~70年代的なグッズになりますが、80年代の初頭ぐらいまでは田舎にいけば、ちらほら見かける事が出来ました。


 顔のアップ。普遍的な可愛さがあります。


 水のみ姿勢。


 後ろ。尾っぽがアクセント。

 私はこれを、70年代の一時期に流行った単なる一過性の商品と思っていたのですが、これが開発されたのは昭和27年なのだそうです。その当時はそれほど売れず、東京オリンピック(昭和39年)を境にして急激なブームとなったのだとか。原理としてお尻に入っている液体(エーテル)が、自身が気体になる圧力で細い管を頭まで押し上げられ→頭に上がったエーテルは急激に冷やされて液体に戻る→頭が重くなり水にくちばしをつける→頭のエーテル(液体)と胴体のエーテル(気体)が入れ替わって胴体が重くなる・・・という仕組みだそうです。書いていてもいまひとつわかりませんが、あのアインシュタインも感心したという逸話もあるのだとか。永久機関の話題のときにも、よくネタとして取り上げられたりしてます(永久機関ではないそうですが)。


 液体(エーテル)の入った腹部。

 これは個人的な思い出としては、家にあったという記憶はありません。子供の頃におばあちゃんの家(田舎)にゆくと、寂れた食堂や雑貨店、床屋などの軒先においてあったような気がします。その当時(70年代後半~80年代初頭)でも、レトロというか妙に懐かしく感じる光景であったように思います。今日、ちょっと所用で田舎町を散策したのですが、平和鳥はないまでも、おじいちゃんのやっている洋品店(近所のばあちゃんしか買わない筈)とか、個人商店の雑貨屋、金物屋、靴屋だとかが、普通に残っていました。市街地はどんどん変わってゆきますので、そんな光景はとっくになくなったと思っていたのですが、田舎ではホーロー看板が似合いそうな、そんな風景が案外平気で残っていたりします(さすがにおもちゃ屋などは閉まっていましたが)。どう考えても採算が取れそうに無いのにつぶれずに続いている、変わらないことの“強さ”みたいなものも感じました。


 尾っぽは本物の鳥の羽
 
 写真のものは、アンティーク品でもなんでもない、アロマなどを組み合わせたアイデア商品です。オリジナルの平和鳥は、現在でも日本製と台湾製のものが手に入るようです。また平和鳥は、日本だけでなく海外でも広く知られているようです。



参考:Wiki 平和鳥(水のみ鳥)の項


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