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ジャンピングフラッシュ!アロハ男爵ファンキー大作戦の巻・ソニーコンピュータエンターテイメント

2014-08-08 16:13:06 | レトロゲームReview

 ジャンピングフラッシュ! (Jumping Flash!) アロハ男爵ファンキー大作戦の巻は、1995年にソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたアクション型のシューティングゲーム。


 プレイステーション1が登場したときに売りであった、ポリゴンによる3Dの空間の魅力を最大限に活用した一本。プレイステーションの初期には、このゲームの登場キャラがマスコットとなっていたこともあった。元となったのは、94年にエグザクト社がX68000で発売したジオグラフシールという3Dのゲームで、これにウゴウゴルーガなどのキャラクターデザインを手掛けていたムームーがキャラデザインを担当した。3作目まで続編が作られており、ポケットステーション用にポケットムームーという作品も出ていた。


 ステージは全6ワールドで構成され、それぞれに3つのステージがある。ポリゴンにより構成されたステージ内を飛び回り、ニンジンの形をしたジェットポッドと呼ばれるクリアアイテムを回収してゆく。各ワールドの最後はボス戦となり、ボスを倒すと次のワールドへと移行できるというのが、ゲームの大まかな流れ。


 プレイステーション初期に、ポリゴンの空間を使った新しいゲーム感覚を強調していて、飛びゲーと謳われている。プレイステーションの性能をデモンストレーションする意味合いもあったのかと思います。


 キャラのデザイン、世界観もポップ。今の時代だとゆるキャラといわれるであろうデザイン。


 SCEとしても力が入っていたのか、おまけとしてシールが付いています。ムームーの森川幸人氏による、がんばれ森川君2号にも付いていた。


 そこそこ人気はあったと思うが、プレステ後期になるとマスコットとしての役割は終わった感じだった。それまでゲームをしなかったライトな層を取り込むため、非ゲーム的で実験的なゲームが数多く発売されたプレステ初期を彩る作品の一つ。


 画面は、ロビットという乗り物のコックピットからの視点になる。最も特徴的だったのが、このロビットはジャンプをすると自動的に下を向くようになっている点。高いところに上って背筋がゾクゾクする、高所恐怖症のような感覚をゲームに取り入れてある。最初のステージだと近所の公園みたいなノリで建築物も高いものは無いが、後になると遊園地やピラミッド、宇宙など、どんどん高いところに上がる必要が出てくる。


 ロビットと呼ばれる自機。宇宙市役所苦情処理係「惑星相談所」が所有する万能害虫駆除マシーンという設定で、ジャンプをして踏みつけることが攻撃の一手段にもなっている。コックピットからの主観的な視点でゲームが進むため、ゲーム中に姿を見ることのできる機会は多くない。ジャンプボタンを続けて押すことで、3段階までジャンプでき、パワーアップすることで最高6段階までできるようになる。後ろにくっ付いているのは、アロハ男爵の手下ムームー星人。


 ムームー星人を従えて、巨大クラゲ型ロボット・クラゲラーGを操っている敵の首領アロハ男爵。悪の科学者という設定。デモシーンなどに登場する。


 にんじん型の回復アイテムや時を止めるかちんこ時計など、補助アイテム。


 攻撃がパワーアップする補助兵器。花火系統のものが多い。


 テクスチャーも張っておらず、つるんとした初期のポリゴンを逆手に取った敵キャラたち。すごく適当というか、やる気がなくなるようなゆるキャラぶり。


 このゲームのデザインや世界観を担当したムームーの森川さんは、この後AI(人工知能)をゲームに取り入れた、がんばれ森川君2号やアストロノーカなどを発表しています。プレイステーション1の時期は、このような実験的な作品が数多く作られていて、音楽CDのような感覚でゲームが買え、ゲームの裾野が広がった時期でもあったので、個人的にはファミコンの全盛期に匹敵するくらい楽しい時期だった。


 ということで、プレイステーション1初期の頃の隠れた名作ジャンピングフラッシュ! (Jumping Flash!) アロハ男爵ファンキー大作戦の巻でした。



参考:Wiki ジャンピングフラッシュ、がんばれ森川君2号の項、ジャンピングフラッシュ取扱説明書/SCE、株式会社ムームーHP、ほぼ日刊イトイ新聞


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ジャンピングフラッシュ (yasuho)
2014-08-09 00:56:10
懐かしいです。これは楽しかったなあ。ムームー星人も可愛かった。

記事に書かれているように、この頃のゲームは実験的なものが多かったように思います。最近は制作費を回収するためか無難な作りのゲームが多くて、ちょっと寂しいですね。
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Unknown (80-cafe)
2014-08-09 04:01:48
高いところに上ったり、高いところから落ちたりする、高所恐怖症のような感覚が楽しい作品でした。

PS3以降では費用も時間もかかるため、大作ばかりで一つのアイデアでゲームを作ってみる遊びは難しいんでしょうね。
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