
復刻版ポケットメイト第10弾『ゴルフゲーム』です。発売は1975年のポケットメイト第1弾で、全20種中にラインナップされての登場となりました。野球ゲームと並んで、最後期までラインナップに残る人気を誇ったようです。人形(フィギュア)を使った展開型のゲームで、ある意味室内用ゴルフゲームの定番といえるものでした。

復刻されたゴルフゲーム2種です。『ホールインワンゴルフ-9(ナイン)』は、78~79年頃の発売ですから、かなり後から登場したものになります。かたやフィギュアを使った定番のゴルフゲーム、かたやピンボール型のオリジナリティ溢れる意欲作ということで、ゲーム性は全く異なっています。この当時、学研より75年に『パーゴルフ』、株式会社アオプラニングというところより77年に『パーフェクトゴルフ(DELUXE)』というフィギュアを使ったゴルフゲームが発売されており、『ポケットメイト10 ゴルフゲーム』の方は、これらと同じタイプのものになります。このタイプのものは、洋の東西、有名無名メーカー問わず時代を超えて販売されており、現在でもバンダイナムコグループの株式会社ハピネットより『めざせ!かっ飛び王子どこでもファミリーゴルフ』というものが発売されています。こちらはドイツのPITGREEN社のもの。ということで、これらはある意味室内用ゴルフゲームの王道といえるでしょうか。

ということで『ポケットメイト10 ゴルフゲーム』の中身です。例によって未開封品のためパッケージのみで紹介しようと思ったのですが、包装があまかったため破ることなく箱より取り出せましたので、展開していきます。このような感じで、コース、ゴルファー、クラブ、ボール、ピンの旗、木が、ポケットメイトの小さなケース内に収められています。70年代を感じさせるゴルファーのイラストがいかしてます。

ケースより取り出したところ。9ホールのコースレイアウト表、ケースへの仕舞いかた(収納方法)を書いた説明書、池やバンカーのシールが付属しています。400円にしては凝っている(豪華)といえるかも。

コースは、縦横様々な形で組み合わせができるようになっていて、3つのコースを組み合わせて9ホールをつくります。コースの表面には芝っぽい感触の素材が張ってあり、気分を盛り上げてくれます。

ジオラマチックな感じがいかしてます。ゴルファーが板状なのが残念なところ。学研『パーゴルフ』やアオプラニング『パーフェクトゴルフ』と比べると、こちらはパターゴルフといった趣き。

実際遊んで面白いかというと、どうなんでしょうか。学校の休み時間に、机の上で友達と遊ぶのなら楽しいかも。カップインしやすい様、グリーン周りは凹型になってますね。

実際展開するまでは、圧倒的に『ホールインワンゴルフ-9(ナイン)』の方が好みだったのですが、展開してみると『ゴルフゲーム』の方もなかなか味があってよいです。学研の『パーゴルフ』や『パーフェクトゴルフ』などは、コースに人工芝っぽい素材が使われていたりして、(当時としては)かなり高価だったように思います。子供の玩具というよりは大人向けみたいな(高級な)雰囲気もありました。(思いっきりタイニー版ですが)それらの雰囲気を400円で再現してくれて、子供の手の届く範囲で提供してくれていたわけですから、これが最後までラインナップに残るベストセラーだったというのもわかる気がします。

ということで、基本的に休み時間などに友達とわいわい複数で遊ぶタイプのゲームです。密封型のパチンコ&ピンボールタイプとは、また違った魅力のある一本だと思います。
参考:POCKETMATE collection、TNCおアソビ探偵団、電脳@梁山泊、おもちゃのギャラリー、めざせ!かっ飛び王子どこでもファミリーゴルフ/株式会社ハピネット
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます