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80年代Cafe

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ファンタジーゾーン・セガ

2011-04-24 13:15:30 | レトロゲームReview

 ファンタジーゾーン(FANTASY ZONE)は、セガより1986年3月に発売されたアーケードゲームです。SEGA MARKⅢ版は、業務用と同時に開発されておりゴールドカートリッジの第一弾として、1986年6月に発売されました。


 ゲームは、自機オパオパを操作して幾つかの惑星を移動しながらファンタジーゾーンの危機を救うというもの。スペースハリアーやアウトランなどの3D体感ゲームが登場してきた時期としては、横スクロールで空中と地上への2ショットのオーソドックスなシューティングゲームでしたが、左右任意方向へのスクロールや自機のパーツを買い物できるシステム、やわらかいパステルカラー調のグラフィックなど、幾つかの新しい要素が取り入れられていました。また(ループするものの)エンディングがあり、スタッフロールが流れるというのも、この時期のシューティングゲームとしてはかなり珍しかったと思います。


 シューティングゲームとしては、意外と難易度が低く(何度か挑戦して)上達すれば誰でもラストまでいけるなど、当然のように人気作となり、ポップで個性的なキャラのデザインと軽快なBGMも相まって、80年代セガを代表するゲームのひとつとなりました。この前年の1985年11月にはSEGA MARKⅢが発売されており、マイカードという256Kのカード形態でソフトが供給されていました。85年は“スーパーマリオ”が発売され、FC熱が最高潮に達した時期でもあり、この頃のMARKⅢはなんとなく地味な存在で、あまり雑誌等の話題にものぼる事も少なかったように思います。売りとしては、ハングオン、テディボーイブルース(ともに85)、青春スキャンダル(86)があるくらいで、後はベースボールやサッカーなどのスポーツゲームが販売されていました。


 そんな中、SEGA MARKⅢの起爆剤として大容量のメガロム・ゴールドカートリッジの第一弾MARKⅢ版“ファンタジーゾーン”が発売されました。個人的には、この頃のことはあまり記憶にないのですが、“ファンタジーゾーン”が遊びたくてMARKⅢを購入された人も多かったのではと思います。この時点では、FCでは遊べない“ファンタジーゾーン”が移植されているというのが、MARKⅢの売りのひとつだったと思います。


 個人的にも最初に手に入れたMARKⅢ用のソフトが、これだったと思います。MARKⅢ版“スペースハリアー”を手に入れたくてMARKⅢ本体を購入したのですが、“ファンタジーゾーン”が移植されているというのも購入動機のひとつだったと思います。本体と一緒に購入し“スペースハリアー”(86年12月)が発売されるまでの期間は、こちらで遊んでいました。


 MARKⅢ版を語る際に避けて通れないのが、ハードの制約上の都合から変更されてしまったボスの存在。4面のクラブンガーと6面のウインクロンが、それぞれウルトラスーパービックマキシムグレートストロングトット、dz・デノ・ローマというオリジナルキャラに変更されています。また、他には(こちらもスペック上の制約から)前線基地が動かない(背景に描かれている)、2重スクロールがない、レーダーがない、ボス戦時には背景が消えるといった違いがありました。当時は、それでもかなりの再現度だったと思っていて、家庭用で“ファンタジーゾーン”が遊べるだけでも満足していたものでした。


 MARKⅢ版“ファンタジーゾーン”を語る際に避けて通れないもうひとつが、サンソフトより発売(87年7月)されたFC版の存在。MARKⅢではスペック上の制約のため再現できないといわれていた4面6面のボス敵の再現、上下スクロール、前線基地がスプライトで表現されており動く(カラータイマーは変化しない)、レーダーの再現など、MARKⅢ版では省略されていた部分が(スペック上は劣るとされていたFCで)ことごとく再現されていました。当時は驚いて少しがっかりしたものですが、FC版より一年近く前に発売されていた事、MARKⅢ本体の起爆剤とするためゴールドカートリッジの第一弾に間に合わせる必要上、時間的な制約があった事などを考えると仕方がなかったかなと思います。アーケード版のヒットに合わせて、(タイムラグなしに)楽しめたという事は結構大きかったかなという気もします。


 それにしてもFC版は、前線基地数8個(アーケード10個、MARKⅢ版6個)、ゆらゆらと動くタイトルやTHE ENDのエフェクト処理まで再現されており、移植に当たったサンソフトの熱意を感じさせていました。ということで、家庭用の移植に関しては悲喜こもごもあった“ファンタジーゾーン”ですが、20年以上経過した2009年に突然電子ゲーム版が登場しました。そして再び移植の再現度に関して(ごく一部で)話題となっていました。ということで、Pocket Boy版 ファンタジーゾーンへと続きます。
 


参考:Wiki ファンタジーゾーン、SEGA MARKⅢの項、Beep復刻版/ソフトバンク、SEGA 名作アルバム、愛すべきファンタジーゾーン/COOL!MD


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