80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

家庭用ゲーム機コンプリートガイド/山崎功・主婦の友社

2014-08-21 23:24:54 | 書籍・漫画

 こちらは、2014年の5月31日に主婦の友社より発売された家庭用ゲーム機コンプリートガイド。


 少し前に携帯用ゲーム機コンプリートガイドという書籍も発売されており、その続編としての家庭用ゲームハード編。ここを見に来られる方には、すでにチェック済みかと思われますが、遅ればせながら入手しましたのでとりあえず紹介。


 序章、最終章を入れて全7章に分けて、日本で発売された家庭用ゲーム機を網羅したカタログ本です。1972年の世界初のテレビゲーム機マグナボックス社のODYSSEY(オデッセイ)、75年の国産初のテレビゲーム機エポック社のテレビテニスから、プレイステーション4、Wii U、Xbox Oneまで、40年以上に及ぶ家庭用ハードの歴史を一挙に紹介してあります。


 ゲーマー魂を刺激する唯一無二のビデオゲーム学術書。このような書籍は洋書だといくつかありますが、日本のものとしてはここまで詳しいものはかなり珍しい。家庭用ゲーム機とはいっても、コンピュータ史の一部分でもあるので、学術書という煽りもあながち大げさとは言えないかも。テレビゲームの歴史を紹介する場合には、ファミコンのインパクトがあまりにも強すぎるためファミコンの時点から語られることが多い。せいぜいエポック社のカセットビジョンとかトミーのぴゅう太とかその辺りからで、70年代後半に巻き起こったテレビゲーム(ポンテニス)のバブルを扱ったものは少ない。その頃だとゲーム誌もなく、子供の玩具という扱いだったため資料が少ないことも原因かと思われます。


 裏表紙は、革っぽい意匠が施されている。帯のコピーもファミコンの思い出になってますな。


 72年の世界初のテレビゲーム機マグナボックス社のODYSSEY(オデッセイ)。表現力は画面に生じされた光の光点を動かすのみで、オーバーレイを被せて遊んだ。オークションでも数回しか見たことない。


 こちらは、レトロハードとしては超有名なGCE社のVectrex(82)。日本では、バンダイより高速船(83)として売られた。オークションでも3万5千円~5万円前後はするかと思われます。


 ファミコン前夜のエポック社のテレビベーダー(80)と、任天堂のレーシング112(78)。レーシング112は、日本製のハードとしては一番かっこよいのでは。


 上から、ナショナルテレビゲーム、日立ビデオゲーム、東芝テレビゲーム。ファミコン前夜のテレビゲーム(ポンテニス)バブルがどれだけすさまじかったかを示すよい例。実際は、この頃にはゲーム誌も情報誌もないので、デパート等に行ってみて始めてその存在を知るといった程度だった。


 こちらは、2000年にオークラ出版より発行された電子ゲームのカタログ本、電子ゲームコレクション70'S&80'S。これにもテレビゲームカタログはあるが、電子ゲーム本のおまけなので家庭用ゲーム機コンプリートガイドには及ばない。このようなニッチなマニア本は、絶版になると急激なプレミア化する。


 ファミコンの全ソフトを紹介したファミリーコンピュータ1983-1996。ファミコンはさすがにメジャーなので、ファミコンプリートなどソフトのカタログ本が何冊も存在する。


 ゾルゲ市蔵氏の謎のゲーム魔境。ゲーム魔境1では、カセットビジョンやバーチャルボーイなどマニアな定番レトロハードが紹介されている。ATARI特集となったゲーム魔境2では、ATARIの歴代ハードを紹介。これも例を見ないほどマニアック。


 2010年頃にメディアパル社より発売されたアーケードゲーマーズ白書VOL.1とVOL.2。全て網羅されているわけではないが、アーケードゲームのカタログ本。1,000円ほどと入手しやすい割には、世界初のビデオゲームであるコンピュータスペース、PONGの筐体などマニアックな情報も掲載されていて良本。


 こちらは、80年代のカタログや雑誌広告などで構成された80年代マイコン大百科。資料としては、2000年代に復刻されたチャレンジ!AVG&RPGに及ぶものではありませんが、ありそうでなかった一冊。


 世界最初のパーソナルコンピュータAppleⅡの情報を集めたAppleⅡ 1976-1986。AppleⅡの現役当時はたくさんの専門書や雑誌が出ていたと思いますが、こちらは2004年の発売とわりと近年のもの。


 このようなエミュレータ本の中にも、全ソフト完全網羅などカタログ本として使えるものがある。FC、GB、SFC、MD本などが出ている。セガのカタログ本としては、メガドライブ大全なんてのもあった。


 ゲームとは関係ないが、アオシマ社の合体シリーズなど歴代プラモを網羅したカタログ本、アオシマプラモの世界。このようなカタログ本は見ても楽しいし、資料(何の?)としても貴重。


 ということで、この家庭用機コンプリートガイド1,200円ほどと安いこともあって、興味のある方には超絶的にお勧め。この手の本は、普通に売られている時は良いのですが、一度絶版になるとすぐにプレ値がついて入手困難になってしまいます。(お好きな方は)古本でも入手しやすい、このくらいのタイミングで入手されるのがベストかと思います。ちなみにこれは、帯び付き美品送料込み1,000円。



参考:家庭用ゲーム機コンプリートガイド/山崎功・主婦の友社


最新の画像もっと見る

コメントを投稿