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燃えろ!!プロ野球・ジャレコ

2008-01-02 23:10:04 | レトロゲームReview

 燃えろ!!プロ野球(燃えプロ)は、1987年にジャレコより発売されたFC用の野球ゲーム。アメリカ版のタイトルはBases Loaded



 野球ゲームというとナムコのファミリースタジアム(86)や、コナミ・実況パワフルプロ野球(94)などが定番として有名ですが、こちらもある意味非常に有名なゲームです。ゲーム上の特徴としては、まるで野球中継を見ているようなリアルな投手視点のゲーム画面があげられます。それまでの野球ゲームでは、プレイヤーが攻撃側になるとバッター側からの視点に切り替わるのですが、こちらは(リアルさを優先したためか)そのままでした。その投手視点を生かして投球に高さの概念も持ち込まれていたり、デフォルメされてないリアルな等身で描かれた選手に、(全員ではないですが)モデルとなった実際の選手の投球フォームバッティングフォームの特徴なども再現されていました。その他、全130試合によるペナントレースの再現、審判が音声合成でコールする、リリーフカーの登場、乱闘シーンなど、実際に野球をしているというより、TVで実況中継を見ているような感覚を(当時のものとしては非常に)リアルに再現していました。前評判も高く、(当時は空前のFCブームということもあって)100万本以上売れるヒット作となったようです。


 しかしある種、別な意味でも有名になってしまったゲームでもありました。ファールの後にはすべてストライクになる(後期生産分では修正)、バランスが極端で強打者は三振かホームランになってしまう、(あまりにも大量に出回りすぎたため)ブーム末期には100円以下の金額で投売りをされてしまうなどなど。燃えプロだけを収集したコレクターが出現したり、某掲示板で燃えプロのAAがつくられるなど、現在では別な意味で愛されているようです。私も、これ88~89年当時持っていて遊びましたが(多分当時でも安かった)、見た目は綺麗だけど熱中しにくいゲームだなと思った記憶があります。ファミスタは、友達のうちで夜通し対戦した覚えがあるのですが、こちらは一人で淡々と遊んだ記憶しかありません。練りこまれたファミスタ等に比べても、調整不足で(時間もかかりすぎるなど)ゲームバランスがちょっと悪かったのでしょう。ただ(安く手に入ったということもあるでしょうが)悪い印象はなく、TV中継みたいで凝ってる!と好印象だけが残っています。ゲームバランスの悪さや調整不足の部分が、逆に個性となって現在まで愛される(ある意味伝説の)作品となっているともいえるでしょう。


 この作品が、ネット時代になって(別な意味で)有名になり愛されるようになった過程には、掲示板のAAもあるのでしょうが、有名なコレクターさんの存在もあるようです。それに関してはこちらで詳しく解説がされています。また初代の印象ばかり強いですが、翌88年~91年まで毎年続編が発売されていたり、アーケード版(87)、SFC版(94)、PS、SS版(95)、WS、携帯版(2000)とたくさんの続編が作られています。2004年にはGBAで燃えろシリーズを復刻した『燃えろ!!ジャレココレクション』も登場していて、その人気の根強さを感じさせられたりもしますね。



参考:Wiki 燃えろプロ野球の項


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