
こちらは、バンダイより発売されていたベストメカ・コレクションNO.22 1/144 ジオン軍モビルスーツ 水陸両用タイプ アッガイ。

ゴック、ズゴックが高コストであったため、ザクⅡの動力ジェネレーターを流用し、より汎用性の高い水陸両用のモビルスーツとして開発された機体。TV版では第30話に登場。シャア率いる特殊部隊が連邦軍本部ジャブローへ破壊工作のため潜入する際に使用された。劇場版機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編でもジャブロー攻略戦で登場しているものの、目立った活躍もなく戦車にコクピットを撃たれて一機が撃破された。ごっつい外観とは裏腹に、ガンダム等に直接対峙する戦闘用のモビルスーツというよりは、特徴的な流線的ボディにより、センサーやカメラに対するステルス性が高い偵察任務等に使用されるステルス機のような機体。

ずんぐりしていてどうも世界観に合わない、(TV放映時のスポンサー)クローバーの要望により登場した怪獣のような敵メカという感じがしますが、その頭が大きく手足が短いという子供のような特徴を備えた外観が幸いしたのか、劇中ではほとんど目立った活躍をしなかったにもかかわらず、意外と人気が高いモビルスーツでもある。萌えモビルスーツなどという言われ方もしている。

パッケージ横面。ベストメカ・コレクションNO.22 1/144 ジオン軍モビルスーツ 水陸両用タイプ アッガイと長い名前が付いている。アッガイのロゴもなんだか可愛いような・・・。

パッケージ側面のポージング例。ってほとんど可動してない。

パッケージには、そのモビルスーツに搭乗した代表的なパイロットが記載されているのだが、ジオン軍工作員はついていませんという扱い。ちなみにこれはアッガイの代表的なパイロットで、通称アカハナと呼ばれているパイロット。

箱を開けたところ。チョコレート色の成型色なので異質な感じがする。

どうしてこれが人気が出たのか、ちょっとわからない。有名な安彦良和氏の体育座りをするアッガイのイラストの影響も大きかったのかと思います。

塗装の際のカラー指定。写真のような色で塗装するとよいでしょう。指定が書いてないところは、パッケージを見て塗装してくださいという大雑把さ。

ほとんど可動してない完成見本。おせじにもかっこよいとは言い難い。

モナカのように張り合わせるだけなので作るのは簡単だが、かっこよくポージングをさせようと思ったなら、そうとうの改造が必要。改造されることをある程度前提としたモデルということもありますが。

TVにも劇場版でもちょこっとしか登場しなかった割には、プラモ狂四郎にもライバルの健の搭乗機として登場している。あっさりやられてしまってますが。

アッガイの人気は、今に始まったことではなく、本放送当時からだったことがわかります。もっともこのガンプラブーム期には、劇中には登場しなかった、設定のみのモビルスーツもモデル化され人気があった。プラモ狂四郎にもアッグガイ等が登場している。

個人的には、当時はこの辺りの世界観にはあまりあっていないスマートではないモビルスーツ郡は好きではなかった。視聴率の低迷により、スポンサーのクローバーの要望によって、もっと怪獣のような敵メカをということから登場してきたものだとは思いますが、今となってはガンダムの世界観に欠かせないものになっているのだから不思議なものです。クローバーの要望がなかったら、結局ガンダムという作品は生まれていなかったのだから、クローバーは陰の功労者といったところでしょう。もっともそのクローバー社は、ヒットの恩恵をほとんど受け取れなかったわけで、もののあわれを感じます。

ということで、ベストメカ・コレクションNO.22 1/144 ジオン軍モビルスーツ 水陸両用タイプ アッガイでした。

参考:Wiki アッガイ、機動戦士ガンダムの項、ニコニコ大百科 アッガイの項、プラモ狂四郎/講談社
とうとう"ベアッガイ"シリーズがガール達の心を掴んでしまいましたし。最初に"クマッガイ"作られた方には敬意を表します。
ところでこのアッガイですが、
なかなか再販されません。
この1/144と云う縮尺の大きさなのに"爪が可動"するので、現在のHGの爪可動改造にはピッタリなのですが…。
うちも今、このアッガイで、"クマッガイ"ならぬ"橙アッガイ"を企画中ですが、これの絶対条件は"赤い爪が伸びる"事なんです。それをこのお値段で実現出来るので、素材としても最適なのですよ。
検索してみるとセブンイレブンカラーなんてものも出ているみたいですね。すでに物語本編から離れて、キャラクターが一人歩きしていることがわかります。
この1/144の最大の美点は、手頃な価格と、入手しやすさから素材として使用できる点ですね。それは、今も昔も変わらないみたいですね。