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アルゴスの戦士(アルゴスの戦士 はちゃめちゃ大進撃)・テクモ

2011-07-23 16:07:10 | レトロゲームReview

 アルゴスの戦士(海外版ではRYGAR)は、1986年にテクモより発表されたアーケードゲーム。88年にFC用ソフトとしてアレンジを施されたアルゴスの戦士 はちゃめちゃ大進撃、サリオよりMarkⅢ用としてアルゴス十字剣、電波新聞社よりオリジナルを忠実に再現したX68000版などが発売されていました。海外用としては、アタリLYNX版、コモドール64版などもあったようです。最近では、大幅にアレンジされたPS2版、Wii版なども発売されています。


 オリジナルのアルゴスの戦士は、アルゴスの地より蘇った戦士が地上の支配権をかけて獣王ライガーに挑むという、全27ステージの横スクロール・アクションゲーム。印象的な夕日をバックに、重低音で響くドラムを基調としたBGMが印象的な作品でした。オリジナル版は、純粋なアクションゲームですが、5つのインドラと呼ばれるパワーアップアイテムが存在しており、キャラの強化の要素も持っていました。①遠到のインドラ/武器の飛距離UP、②脅威のインドラ/武器が敵を貫通、③踏殺のインドラ/敵を踏みつけて倒せる、④天空のインドラ/武器を垂直方向に飛ばせる、⑤闘気のインドラ/一定時間無敵。また、この頃テクモのお約束だった隠しボーナスも入っており、背景に現れる北斗七星が、そのヒントとなっていました。かなり丁重に作られた、よくできた作品だったと思います。


 88年にFCに移植されたときには、その頃の流行だったRPGの要素を取り入れ、アイテムや情報の収集、見下ろし画面の追加、サブタイトルにはちゃめちゃ大進撃と追加されるなど、大幅なアレンジを施されての登場となりました。


 オリジナルは、割とストイックな内容でしたので、子供向けに売ろうと思ったら、これもありなのでしょうか。サリオ※より発売されたMARKⅢ版のアルゴス十字剣も、イメージはそのままのアクションゲームではありましたが、結構なアレンジが施されていたようです。※サリオはテクモの子会社のブランド


 内容のほうは、意外とオリジナルの雰囲気を保っています。箱絵から想像されるような、子供っぽい要素は実は入っていません。タイトルにもはちゃめちゃ大進撃の文字は無し。営業的な理由から、後から箱絵やサブタイトルなどを変更したのかもしれません。ただ変なおやじは出てきますが。


 オリジナルのアルゴスの戦士には、知っているとにやっとするような遊び(隠し要素)も入っていました。有名なところで、北斗の拳の牙一族を連想させる、ウルフー族の塔狼縦撃波(5人が縦に肩車で積み重なり、総攻撃を仕掛けてくる)や、ステージクリア時の壷みたいなものを移動させて休憩室の中に入るシーン(ジャッキーチェンの少林寺木人拳)などなど。隠しボーナスの北斗七星も北斗の拳からでしょうか。他にはボスの獣王ライガーが、獣神サンダーライガー(89年デビュー)っぽい気がするのはのは、偶然なんでしょうか。それからステージクリア時の壁画っぽいものは、次のラウンドに出てくるアイテムを表しているのだそう。当時気付きませんでしたが、細かいところまで凝っていたんですね。


 個人的な思い出としては、アーケード版アルゴスの戦士は、当時ゲームセンターで遊びました。パターン化ができないゲームで、かなり難しいゲームだったと思いますが、どこかおどろおどろしく、少し哀愁を帯びたような世界観やBGMが印象に残っています。今でもこのゲームを見ると、学校帰りに寄って夜になり人が少なくなった薄暗いゲーセンに鳴り響いていた、どこか寂しげな低音のBGMを思い出します。


 ということで、個人的にはスターフォースと並ぶテクモの最高傑作のひとつだったと思います。そのテクモが、コーエーに吸収されてしまうとは、時の流れを感じざる得ないですね。



参考:Wiki アルゴスの戦士、テクモ、獣神サンダーライガーの項、育犬妻飯パパブログ、現代用語の予備知識/ゲームにぱくられた北斗の拳


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