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リッジレーサー RIDGE RACER &リッジレーサー レボリューション・ナムコ

2014-11-24 12:59:04 | レトロゲームReview

 これは、1993年にナムコより発売されたリッジレーサー(RIDGE RACER)。プレイステーション版は、プレイステーション発売とほぼ同時の94年にローンチタイトルとして登場した。


 テクスチャマッピングを施したポリゴンを使用した3Dのレースゲームとしては、94年のセガデイトナUSAと同時期の最初期ものになる。ポリゴンを使用したレースゲームとしては、日本ゲーム業界初のポリゴン処理機能を搭載したシステム基板システム21を使用したウイニングラン(WINNING RUN)を1988年に発売しており、ナムコが先陣を切っていた。ただし、これはF3000やF1を題材としたシミュレーションゲームにも近いもので、あまりに難しくて爽快感に欠けていた。その後、92年のセガのバーチャレーシング(Virtua Racing)あたりから、レースゲームもポリゴンを使用したものが主流になり始めてきていたが、体感ゲームやポリゴンを使用のリアルさを追求した3Dゲームでは、AM2研を擁するセガの独壇場ともいった感じであった。その流れに対してのナムコからの回答がこの作品だった。


 セガサターンが登場したときには、バーチャファイターと並んでセガラリーが遊べることが魅力の一つでしたが、プレイステーション初期におけるセガラリーの役目を果たしたのが本作。80年代の黄金期だったナムコが、ファミコンでゼビウスを発売したことをきっかけにファミコン人気が盛り上がりましたが、この時期でもナムコのゲームが遊べるということは大きかった。


 それまでフライトシミュレータなどに使用されていたポリゴンを使用した3Dのゲームというと、リアルさを追求したシミュレーション色の強いものが多かった。リッジレーサーでは、リアルさよりもドリフトという挙動の面白さを前面に出した。


 ハンドルできっかけを作ってやるだけで簡単にリアが流れ出し、リアリティを度外視した爽快感を重視した作りになっている。


 また登場してくる車も、他の3Dレースゲームでは実車を模したリアルなものが多かったが、ナムコらしくキャラクター性を持たせたもの。おまけにBGMもなんか洒落ていた。


 舞台となるレースコースも無機的なレース場ではなく、海岸線を通る風光明媚なコースだった。コース上空には、ヘリコプターが舞っており、リプレイ時の映像を記録している。ありそうでなさそうな、でも印象に残るコースだった。


 レースとしてのリアルさではなくゲームとしての面白さを追求しており、完成度の高い練られた作品でした。その面白さと完成度から、アーケードゲームとしてもヒット作となり、ポリゴンを使用した新しい時代を感じさせてくれた。その後もシリーズ化され、新しいゲーム機が発売されると同時にリリースされるローンチタイトルとなった。


 個人的な思い出としては、当時アーケードゲームでかなりやり込みました。プレイステーションの中古を手に入れてからは、やはり同時期くらいに入手し、こちらでも随分遊びました。レースゲームがだんだん高度になってゆく中、タイムを競わなくてもよく簡単にドリフトの挙動を作り出せるという、ライトなゲーム性が楽しかったのだと思います。




 こちらは、1995年にナムコよりプレイステーション用のゲームとして発売されたリッジレーサーレボリューション(RIDGE RACER Revolution) 。


 アーケード版のリッジレーサーは、マイナーチェンジ版ともいえるリッジレーサー2の後、95年のレイブレーサーへと移行した。プレイステーションでは、レボリューションと銘打って独自の路線へと進歩した。内容は、バックミラーが付くなどの改良版だが、複雑なオリジナルコースの追加、選択できるマシンの追加、BGMの変更など大幅にパワーアップしていた。


 アーケードからの移植ではなく家庭用のオリジナルのため、前作ほどの気分の盛り上がりはなかったが、オリジナルのアーケード版を遊ぶと物足りなくなるくらい変化していた。


 一作目に比べると狭くてツィスティなコースが多い。壁にぶち当たりながらも、テクニカルなコースをドリフトで抜けてゆく無理やり感が楽しかった。


 前作にも登場したプレイヤーが操作できるノーマルカー。条件を満たすとデビルカーというハイスペックな敵車が登場し、勝利することでこれも使用可能になる。


 ナムコが発売していたアナログ式コントローラーのネジコン。リッジレーサーといえば、やはりこれ。使ったことはないので、他社の製品と比べて使いやすかったのかはわからない。でも、中古品などがわりと安価に手に入った。


 プレイステーション登場時のナムコの初期ラインナップ。実在の選手を登場させたJリーグサッカー プライムゴールが楽しかった。鉄拳、エースコンバットなどは長く続く定番のシリーズとなった。


 同時期のライバルと言えば、やはりこれ。こちらは、どちらかというとリアルさとゲーム性の両方を追求した作りでした。ゲーム性やキャラクター性と追求したナムコ作品と、リアルさや見た目の派手さ、エンターテイメント性を追求したセガの作品。両社のカラーの違いが出ていて面白いと思います。


 ということで、ポリゴン初期のレースゲームを彩ったリッジレーサー(RIDGE RACER)リッジレーサーレボリューション(RIDGE RACER Revolution) でした。



参考:Wiki リッジレーサー、リッジレーサーレボリューション、リッジレーサーシリーズ、バーチャルレーシング、ウイニングランの項


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