カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1508 『金とこころを秤にかけりゃ金が重たい浮世の世界』

2015年11月08日 | 日記







 『藤純子』  2015年11月9日







オレは、子供の頃、洋画の戦争映画なんか観て満足して帰ってくると、その晩、寝床に入るといろいろと考えるんだね。

なんで、敵はバタバタと死にまくるのに主役は死なないのか? ちょっと、おかしいで、なんてね。

そうか、実際に生きて帰って来た人をモデルに主役にしてるのか、なるほどって納得してた。





あんな戦争なんか行ったら、落ち着いてウンコもしてられへんのとちゃうんか? テッシュなんかポケットに入れてても水に浸かったりしてたら

肝心な時にはボロボロになってて使えないんじゃないか? パンツはウンコがついて臭いんじゃないのか?

ああ~そうか、だから、水ん中、服のまま浸かって戦いながら洗ってんか、なんて納得こじつけしてた。





で、だんだん戦争映画もリアルになってきて便所のシーンも挿入されて、ああ、こんなゆっくりした時間もあるんだなあって謎が解けたよ。

四六時中、撃ち合ったり爆発したり走り回ったりしてんかなって思ってたよ。

で、今度は、そんな時間から死ぬかも知れない最前線に行く時は、其の都度、生きるか死ぬかの恐怖と戦わねばならんのかって息が詰まったよ。





緊張と緩和、緊張から緩和に向うときはホッとするけど、緩和から緊張に追いやられるときは、辛いだろうなあって思ったね。














『緋牡丹博徒』 なんの関係もない写真が続きます。








世間の苦痛は命までは獲られない、嫌だと思うことは、しばしば有るけれど戦場の彼らと比べれば大したことではないわいなが癖になったよ。

従軍した人は、根性が鍛えられて潰しが利くってのは、理に叶ってるね。底の苦痛を知ってるからだろうね。

上辺の苦痛など笑ってしまえる幅が出来上がってるんだろうね。苦労は人を造るっていうけれど、そんなのも、その一つなんだろうね。





「おまえも糞しょうもない人生で人が造られたか?」 誰にもの云うとんねんっ? 戦争を知らないボクたちにとっては、厳しい道だったよ。

「誰にもの云うとんねんって云って、ボクたちはか」 いいじゃないか、生温(なまぬる)い世代の雰囲気を言葉で表してんだよ。

戦争は勝利、生還の二つだよ。ボクたちの世代は、金と教育の二つだよ。全てが金、金、金だよ。金無き者は人に非ず、教育無き者も人に非ず。





「その二つの無いおまえは敗残兵か?」 おまえなあ、それはオレには云ってもいいけれど、間違っても他人(ひと)さんには云うなよ。「あいよ」

オレには、脱走兵と云ってくれよ。 「もう一つ悪いんとちゃうんかえ?」 世間に背を向けた親不孝もんだよ。かあちゃん、許してくんない。

どうせ、世間から弾き出された半端もん、今更ぁ~どうにもなりゃあしねえんだよ。「それ、高倉健のつもりか?」 そうだよ、雰囲気貰ってんだよ。









高倉健 望郷子守唄



『すぐに消されるだろうけど貼っておこうか』








敗残兵には敗残兵の生きる道はあるよ。アウトローな道なんか粋でいいんだけど度胸が要る。斬った張ったが男の世界だからね。オカマでは無理だね。

脱走兵が、どうして生きて往けるか、生きて見なけりゃ解らない。我流が育つね、創り上げる力が育つよ。そして、限度を知って謙虚を学ぶよ。

「何が残るねん?」 オレみたいなのが出来上がって何も残らないよ。生きることは消化だということを学んで清廉を知るね。














『日本残侠伝 唐獅子牡丹』 








最近ね、映画や事件や事故を取上げた駄文が検索に引っ掛かって覗いてくださる方が、オレの我がごとを書いた駄文を読んでくださる数が凄い増えてるの。

これは、一大事だよ。大恥広げて顔出せないよ。「出さなくていい」 どんな奴やって思ってる人も居ると思うよ、特に女性の方に多く見受けられるよ。

「なんで、女性の方って解んねん?」 なんとはなしに。オレの直観力は並じゃないよ。黙って座れば全てが解る。「占い師か?」





なぜ嬉しいか? 映画や事件などに被せたコバンザメ商法ではなくなってきたところだよ。こんな奴も居るんだなあ、これがいいんだよ。

他人(ひと)さんの心ん中、他人(ひと)の家ん中ってのは、なかなか解らないもんだよ。

だからウソはいかん、事実でなければいかん、そういう真摯な思いで書かねばならん。で、書けば書くほど大恥だよ、ケッサクだよ。





それはそうと、今年の年末ジャンボは、1等前後賞併せて10億円だって。もし、当たったらショックを喉に詰めて死ぬんじゃないか?

「ショックを喉に詰める?」 そうだよ、衝撃の強さで息するの忘れて死ぬんじゃないか?

ようも張りこんだもんだね。「おまえみたいな奴等が欲かいて空クジをワンサカ買い込むから賞金奮発しても赤にはならないんだよ」そういう仕組みか?





しかし、当たれば一夜にして財閥だぞ。「大層な」 政界と癒着だぞ。「財閥が鼻先で笑いよるぞ」 














『日本残侠伝 唐獅子牡丹』








此の前買ったオータムジャンボの番号合わせしたんだけど末等300円の定番だよ、オレにしたら縁起のいいオータムなのに愛想も糞もない。

散らかしたクジ集めて、あれ? おおっ下3桁581、1万円当たってるがな。当たりそうで当たらない10万以下の賞金、今回は当たったね。

そういえば、最近、滅多に夢を見ないのに、今日の深夜、大きな蛇が出てきて片手で首根っこ掴んでる夢を見たよ。鋼鉄みたいなギラギラした蛇だったよ。





もう、10年ぐらい前になるかね? 2年間でジャンボの1等組違い6本当たったことがあった。オータムが跨いで続いたよ。だから縁起がいいんだよ。

当たり前だけど組以外6桁全部当たってんだよ。全部ジャンボだよ。そうそうあるもんじゃ無いよ、こんなの。

もし、これが全部組も当たっててみろ、オレは、今頃、フランスの城で暮らしてるよ。「なんで、フランスの城やねん?」 ポッと浮かんだの。





言葉や習慣の不自由は金で補うよ。ああ~取っとき給え~なんてね。 「そんな馬鹿には当たらん」 みたいだね。

しかし、10億かあ、現状の生活続けたら働かなくても金減らんで。「10億当たって、なんで貧乏暮らし続けなあかんねん?」 哀しい癖さ。

「習慣が本質になってんか?」 そうかも知れん。金減らんでも寄付なんかしないよ。あんなもん、何処へ流れて消えてるや解らんからね。













『日本残侠伝 唐獅子牡丹』








「君たちい~今夜は銀座辺りで豪遊だあ~みんな俺の奢りだあ~」「うわああ~豪勢っ」 なんて、おまえらに寄付したんじゃないだろ。

勘違いも甚だしいよ。あぶく銭、身につかずだよ。そんなら街ん中歩いて、見るからに困ってる人にネズミ小僧の真似するよ。

ばあちゃん、風邪引くぜ、これで服でも買って暖かい正月を迎えなよ、「ええっ? こんなにっ あっありがとうございますう~」 





此のほうが、直、間違いなしだよ。1千万ほど手渡しだよ。「ええ~っ? いっ、いっ、1千万っ?」 ケチはしねえぜ。そうして、みんな撒いちまったよ。「ゲッ」

婆ちゃんは、嬉しそうにペコペコお辞儀しながら横丁を曲がって、其の脚で銀行へ入って行き 煙草咥えて 「貯金ね」 「毎度有難うございます」

支配人が出てきて磨り手よろしく 「〇〇〇様、まあたあ~株のご利益ですか?」 「落ちて来たんだよ、ホヘホヘホヘ」 「まあたあ~ご冗談を~」





「なんやねん」 お人好しは居ても、善い人なんて、この世には居ないという話しだよ。得てして、あぶく銭は身に着かんもんなんだよ。

「創り話しでもババアをどつきたいわ、おまえもおまえじゃっ、ケチでボロボロしてる守銭奴に1千万もっ、開いた口が塞がらんわっ」 ワナワナワナワナ。

そう、怒るな。「何がネズミ小僧じゃっ」 「金が金を呼ぶんだわさ」 「このババア、話しに割り込んできとるわっ」 「身は冷えても懐は暑いわさ」 













『日本残侠伝 唐獅子牡丹』








「こいつは身も懐も冷えてるけど心は熱いわいっ」 「そんなもんが何になる? 昔から貧乏人はそうじゃっ」 そういうとそうだね。「アホか、おまえは?」

「そんなもんに穿(うが)ってどうすんじゃ」 「心が熱い? そげなもんで身の冷え温もるかっ、ひもじさ満てるかのお~?」 無理だろうね。

苦しさってのは、段階があるんだろうね? 「なんじゃ?」 行程だよ、心の熱ってのが人を救えるのは究極の苦しさかも知れんね。





「どんなんや?」 う~ん、端的に云えば金じゃ救えん苦しさだろうかね。「精神的なものか?」 実際生活に於いては、この糞ババアの云うとおりだろうね。

「誰が糞ババアじゃっ」 黙れっ、ど糞ババア。貯め込むだけ貯め込んで乞食のなりしてくたばれっ。おまえはそれだけじゃ。「なっなんとっ」 心がポキッ。

「おまえのほうがキツイで」 冷たい金に包(くる)まれて凍えて死ね。「なっ、なんとっ」 信念がポキッ。支えがポキッ。





「ババア、元気がなくなったな?」 「どうしましょ、ホヘホヘホヘ」 「此のババア泣くのも笑うのも一緒やね」 金は生きてる間に使うもんだよ。

そうすりゃ、友達も気の合うジジイも寄ってくるよ。「そ、そうでしょうかっ?」 人を喜ばせてごらん、喜びが還って来るんだよ。「はっはいっ」

「心入れ替えた婆さん、邸宅立てて友達に囲まれて優雅に笑って暮らしてるよ」 ああ、そう。「おまえは?」 貧乏のままだよ。「やっぱり、金だねえ」














『日本残侠伝 唐獅子牡丹』








金と心を秤にかけりゃ金が重たい浮世の世界、幼な馴染の観音様にゃオレの心はお見通し、背中(せな)で泣いてる貧乏男。 「今日のは、なんやねん?」






























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