カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1224 『懐かしの映画、砦の29人』

2014年09月06日 | 日記







   9月6日







此の映画を観たのが、1966年(昭和41年)とは思えないんだね。なんでかねえ? もっと、あとの新しい映画と思い込んでたよ。

大阪難波の南街劇場の封切りで観たと記憶するんだけど、その時、たしか、おれは、もう、おっさんやったでえ。「気苦労で老けてたんとちゃうか?」 

オレはね、そんなタイプじゃないんだよ。「どんなタイプや?」 苦しい渦中に在りながら、真正面に向き合いながらだね、気を抜く術を知ってたよ。









『今は、もう、無くなった南街劇場の館内、懐かしいね』






「じゃあ、ただの記憶障害だね」 そうだね、クソッ。しかし、そうだったかなあ? 1966年に封切られた主な映画をあげるとだね、

「007/サンダーボール作戦」「メリー・ポピンズ」「バルジ大作戦」 「グレート・レース」 「戦争と平和」 「ネバダ・スミス」 「テレマークの要塞」

「ドクトル・ジバゴ」 「巨大なる戦場」なんてのが公開されてたんだね。「007/サンダーボール作戦」は、御堂筋の南御堂ホールの試写会で観たんだね。







 『昔のスバル座の写真残ってないね。向こうにちょっと映ってる』







ジュリー・アンドリュースの「メリー・ポピンズ」は千日前スバル座で公開されてたのを覚えてるよ。

あれ? でも、おかしいなあ、「ドクトル・ジバゴ」も千日前スバル座で公開してたのを覚えてる。どちらかが、先の公開作品だったんだろうかね?

「記憶障害じゃないのか?」 黙れ、タコッ。これは、鮮明に覚えておるよ。1年は長いからね、後先、公開されたんだよ、きっと。















「バルジ大作戦」も観たね。これはあ~何処だったかなあ? これは、たしか、梅田のシネラマOS劇場だったかなあ? 内容はいまいちだったね。

ドイツ戦車部隊の指揮官役のロバート・ショーが、軍のオープン・カーの後部座席に乗って田舎道を走ってると連合軍の戦闘機だったかな?

急降下で飛来して飛び去るのを、堂々と見上げて動じないんだね。あの時の彼の勇姿が鮮やかに残ってるね。





「グレート・レース」も観たよ。20世紀初頭、ニューヨーク・パリ間の自動車大レースを舞台にした物語で、トニー・カーティス、ジャック・レモン、

ナタリー・ウッドが共演してた。この映画は、ナタリー・ウッドがギター爪弾きながら歌うシーンだけが記憶に残ってるだけだね。

でも、この映画は、封切りじゃなしに、後年、千日前のA&Pスーパーの2階の映画館、弥生座で観たね。この映画館も随分とお世話になったよ。





あと、スティーブ・マックィーンの「ネバダ・スミス」も試写会で観た。「テレマークの要塞」は、道頓堀の松竹座だったと思うよ。

それから、カーク・ダグラス、ジョン・ウェインの「巨大なる戦場」も観た。将軍役のカーク・ダグラスが、味方の歩哨に打たれて死んだね。

あの年に観たことになるんだけど、これだけ抜けてるね。その抜けた映画は、ジェームズ・ガーナー主演の西部劇 『砦の29人』 なんだね。





当時、異色の西部劇って感じがしたね。なにが、そう、思わせたかって云うとタイトル・ミュージック(音楽はニール・ヘフティ)が斬新だったね。

赤茶けたデイアブロ渓谷に息も絶え絶えの人馬が彷徨うように現れて、フラフラと歩み行くんだけど限界なんだろうね、馬は倒れて動かない。

乗馬していた女性が、立ち上がりよろめき歩き出す。そこへ騎馬したインディアンが二人駆け寄って行く。














































































































































岩陰で、其の様子を見ていたジェームズ・ガーナーが、馬の鞍に備えたウインテェスター銃を抜き取ると、其のインディアンを撃ち倒すが、一人は、逃走する。

このプロローグからタイトルに移行する辺りから流れ出す音楽が、実に良かったねえ。ワクワクしたよ。

馬を失ったインディアンの一人が発射するライフルの銃声がこだまする渓谷の中、ジェームズ・ガーナーが、助けた女性を後ろに乗せて駆け出すんだね。





オレは、この映画を思い出して浮かぶのは、此のプロローグのシーンとタイトルに流れる主題曲だね。「あとは?」 ぱらぱらとうろ覚え。

もう、ひとシーンあるにはあった。騎兵隊の隊長(ビル・トラバース)が、インディアンの包囲網から、夜間の強行突破を敢行する際に馬上でなにやら独り語るんだね。

何を云ったか記憶にないんだけど、バックに流れる音楽と、その台詞の響きが格好良かったんだねえ。オレは、こういうのに弱いの。

































『砦の29人』 (Duel at Diablo)」(原題:ディアブロ渓谷の激闘)

1966年(昭和41年)製作 アメリカ映画 監督:ラルフ・ネルソン(Ralph Nelson)

主演:ジェームス・ガーナー、 ビビ・アンデルセン、 シドニー・ポアチエほか、 ビビ・アンデルセンはスウェーデンの女優さんだね。

























倒したインディアンの馬と愛馬との間に身を伏せて、生き残ったインディアンがライフルで狙う前を突っ切るんだね。
























効果音楽とあいまってインディアンが撃つ銃声がいい。渓谷にこだましてズギュウ~ンッホウワホウワホウワアーンって尾を引くんだね。「なんやねん、それ?」

銃声のこだまだよ、これがいい。ズギュウ~ンッホウワ~ホウワ~ホウワア~ンが似てるかなあ? 「解るか、そんなもん」 

映画を知らんねえ、この効果音は、映画を高める上で馬鹿にならないんだよ。ホ~ワン~ホ~ワン~ホ~ワン~かな? いや、ホワ~ホワ~ホワ~かなあ?












































インディアンの馬に銃弾が当りもんどりうってぶっ倒れる。 「しまったああ~おいたちの馬を撃っちまっただあ~」 「こんな台詞があんのか?」 無い。

































プロローグの場面だから無駄がないんだね。ふらふら彷徨う女性を助けねばならない。一旦、くぼ地に下りおりて、再び、突っ走る。



















































































インディアンのライフルの射程内をふらふら歩く女性に 「伏せろっ」って怒鳴って砂のくぼ地へ転がし落とす。




















































































脱水症状で女は意識朦朧(もうろう)ジェームズ・ガーナーにアパッチ語でうわ言のように話す。「オレはアパッチじゃない」 

馬の鞍に吊るした水筒を取りに戻り女にあてがうとインディアンの様子をうかがい見る。



























































「何処から来た?」 女はクリールと答える。「オレも其処へ行く、送って行こう」 女は起きだして「彼には私が必要」

「クリール砦との100キロの間はアパッチが居るだけだ」 「アパッチは私を傷つけないわ」 と云って立ち上がりくぼ地の上へ歩き出す。

こいつ、何を云ってんの? ジェームズ・ガーナーは訳解らない。ふらふらくぼ地から出ると、ズギュウーンッホワホワホワ~。





こんな夢遊病者をまともに相手になってられない。ジェームズ・ガーナーは、女を馬の方へ引き戻して走り下だる。



































































































Neal Hefti - Duel At Diablo



『最後のほうで貼った動画を消されちゃったので違うのを此処に貼っておきます』







くぼ地から駆け出す二人に、待ち受けるインディアンが射撃する。渓谷に銃声がこだまする。タイトル・ミュージックが流れ出す。

此れを映画館で観たときは、おお~素晴らしいって感動したね。オカマの瞳を見開いて夢中だったよ。「どんな目やねん?」

カメラは、上空を飛んで二人を乗せて疾走する馬を俯瞰で捉えながら前を行くんだね。



























































こうして、タイトルに繋がっていくんだね。今日は、プロローグだけで終っちゃったよ。





「プロローグだけで終わる映画紹介なんてないで」 それがいいんだよ。このあと、どんなんなんだろう? 他に、まともな映画紹介、山ほどあるよなんてね。

このほうが、本編を観たくなるんだよ。「訳解らんじゃないか」 観れば解るよ。「おまえ、そればっかしやね」

解らんぞお、オレの映画紹介でDVDを借りて観てる人が居るかも知れん。なんでもね、良い方にとっておけば疲れないよ。





今日紹介したかったのは、此れでお終い。思い出したけど、此の映画のラルフ・ネルソン監督がラストに騎兵隊の隊長役で出てんだね。ふざけた奴だよ。  

素人の学芸会を観にきた訳じゃないんだよ。シラケるではないか。「下手なのか?」 下手も上手もない役なんだけど監督って解ってるからいかんのだよ。

締まらなくなるんだよ。遊び場じゃないんだよ。おまえが出たあと、みんなが作りもの臭く感じるんだよ。隊列組んでもお笑いだよ。





映画館のスクリーンが破けて、そこから裏で作業する人が見えてるのと同じだよ。微妙なもんだね、役者なら下手でもシラケを全体にまでは及ぼさない。































けじめを知らん監督 『ラルフ・ネルソン』 何故かしら、馬も馬鹿らしくて笑ってるよ。「ホントだね」











砦の29人(Duel at Diablo) オープニング(Opening scene)1/2 with Eng/JPN sub



日本語字幕付き、字幕は画面右下CCキャプション(左から二つ目)をクリック。







いつまで、消されずに持つか解んないけどユーチューブに、このプロローグのシーンがあったので貼っておきましょう。

オレは、このシーンだけで満足したよ。音楽が終わる処でカットすればいいのに中途半端な続きが入ってる。あっさりを心得ないとポイントがボケるよ。

「エラそうに。おまえも馬鹿だよ、この動画で事足りるじゃないか」 だから、素人は嫌なんだね、動画は、すぐに消されるの。根性臭い奴等だよ。





此れだけ貼って済ませたら、消されてみろ、何にも残らないじゃないか。真っ黒けの画面だけだよ。「なるほどね」 

しかし、このコマ送り的な画像貼り付けは、ほどほどにせないかんね。「なんでや?」 馬鹿らしく疲れるよ。

でも、ずう~っと残るからね。「馬鹿らしいのがか?」 そうだよ、こんなのやってたんだねえって、あとで自分を馬鹿にするの。「自虐的だね」





ラルフ・ネルソンみたいな有名な監督でも馬鹿するときは馬鹿をする。ど素人のおっさんが、馬鹿するぐらいどうってことないよ。

「恥を恥とも思わん根性が無ければ物創りなんてやめとけ」 云うね、このおっさん、そんなもん、おまえに負けるかっ。

「誰や?誰と云い争ってんねん?」 ラルフ・ネルソンのおっさんだよ。「おまえ、ビール呑んでるな?」 呑んでるよ。





まあ、そいうことで。「どういうことや?」 そういうことでって、終るときに云うだろ、それだよ。じゃあ、そういうことで。


































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