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産婦人科で赤ちゃんの受け渡しが間違われていたことが、60年後に発覚したってニュースで報道されてる。
片や貧しいお家で苦労して60年、片や裕福なお家でエリートコースの60年、単純に云えば運命の入れ替わりだろうね。
苦労を強いられて生きた人よりも、エリートコースを生きた60歳の人のほうが苦しい思いに突き落されるだろうね。
自分が歩むべき道ではなかった上に築き上げた今をどう解釈すればいいのか。
自分が歩んで来た道を本来歩むべき人が、自分が歩むべきだった道で苦労を強いられて同じ60歳を迎えている。
その人に罪はなく、自分にも罪はない。あるのは、遠い過去の60年前に遡った血と出発点と道の問題。
全くの他人とは双方知らぬまま、ともに産みの親より育ての親の情は濃いだろうね。双方の親にも罪はない。どうしたものだろうかね?
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「おまえならどうする?」 血と性格が大きく影響するだろうね。其れを抜きにして、オレそのままなら裕福な家は苦痛だったろうね。
行きたくない学校で勉強を強制されて地獄の思いだろうね。大人になって気侭して勘当喰らって悪になって面汚しの存在かも知れん。
其処へ行くと貧乏な家には自由がある。どうしてくれるんだっ。「変わった奴に聞くんじゃなかった」 貧乏な家を返せっ。「解った、解った」
昨晩、布団に入ってからウンチを模様してきたんだけど、温もった布団から出るのも億劫だから我慢して寝た。屁もできない。「行けよ」 嫌。
朝、起きたら腰の辺りがおかしい。なんだろう?、歩き出すと腰が浮いたように安定感がない。
前屈みになると腰周りが痛い、あれえ? 職場でも、椅子から立ち上がると歩くのもぎこちない。浮いてるような感がある。
さっさっとは歩き辛い。下手すると、なんか腰辺りに衝撃受けて歩けなくなるような不安がある。
鉄の腰を誇っていたけど嘘みたい。病は、或る日突然にってのが相場だから、ちょい、まずいなあって思ってる。
控え室で、腰を後ろに反らしてみる。あれ、全然、曲がらんことを発見する。痛っ、痛っ、うんぬやろうっと反らす。痛ーあっ。
痛ければ曲げてしまえホトトギス、ゲエッ、「おまえなあ、無茶したらあかんでえ」 ちょっと、反らせたではないか。
歩いて痛いのはましになったかな? 「★★ちゃん、なにしてんの?」 おお、お帰り、早いな? 「テスト前」 ああそうか。
中2の女子に、体の状態を説明しながら反らしてる。痛ったたったあ~おかあちゃんやめてぇぇ~。「全然、反ってないでえ」 笑っておる。
「★★ちゃん」 振り返ると恐ろしいほど反らして見せておる。 柔らかいんだねえ。オレも、知らぬ間に劣化したもんだわ。
老若の差を見せ付けられて愕然とするよ。そういえば、身体を後ろに反らすなんて、長いことやってないなあ。
まだ、遣っておるわ。「ああ~気持ちええわ」 おまえが反らしてどないすんや? 「★★ちゃん、治ったか?」 あかん。
一日、鈍痛を伴う不安定な歩行を我慢して就業まで頑張った。こんなの続いたら堪らんで、なんとかせんとあかん。
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家に帰ってから、暫く、考えて、ひょっとしたらって閃いて風呂を沸かす。湯船に浸かって身体を温める。じっとしてる分には症状は出ない。
熱い湯にポカポカしてきて暫くすると、ボッコーン、ドボッコーン、ドボッドボーンと湯面に大きな泡の山が盛り上がってぽんぽん割れる。
「なんやねんっ湯船で屁こいたなあ~」 気持ちいいいい~。ガス噴出3発、なんと爽快なことか。
温もると屁は出易くなるんだね。ポカポカに温(ぬく)もってあがると、うん?腰に異常を感じないね。
歩行にも支障が無くなってるよ。ふふふふ、オレに不可能はない。ウンチ我慢して寝て、知らず知らず屁も我慢しておったのか。
そいでもって、溜まったガスが悪作用をもたらしたのかも知れん。読みは当たった。「臭いっ男やのお~」
「あんたあ、湯捨てといてやあ」 綺麗だよ。「ガス噴いといて要らんわ」 うん、たしかにキモイかもね。
「しかし、おまえは臭いねえ」 剥いて云えば、それが当たり前だよ。
食せば排泄の生理現象を殊更に恥ずべきものではないよ。生きている証だよ。
大学から帰ってきた彼女に、その話ししたら「そんなお湯気持ち悪いわあ~」だって。正直な娘(こ)だよ。
「そんなもん、誰でも云うわ」 そうか?