オレは頭が悪いから、昨日開いたサイトの名前も空ろなら、何処から入ったのかも忘れてしまってる。
覚えておこうと云う意識と繋がらないみたい。「めんどい」のもあるね。
たしか「絶対ググっちゃいけないサイト」だったかな? 自信ないね。でも、「いけない」なんて云うからググッたの。
心霊スポットを紹介してんだけれど、1~6位ぐらいに入ってる中に「犬鳴山のトンネル」なんてある。「ええっ?」
岸和田の犬鳴山かいな?なんて思ってる。近いから興味が湧いてクリックするのね。「ホイッ」
Googleマップが添付されているのでスクロールすると飯塚市? あ~ん、九州福岡かいな。博多湾から遠くないね。
古賀、久山、粕谷、志免、須恵、大宰府、糟谷、篠栗、飯塚、上へ上がって、宮若、福津などの市町郡に囲まれた山間部に犬鳴山がある。
周辺に犬鳴峠とか犬鳴ダムとかがあるね。地図も、地名を入れてググれば、ご丁寧にマークを入れて真上に来るね。
トンネルの写真がなんとも不気味だから好奇心が湧くね。出入口に、大きなブロックを積み上げて閉鎖されてるね。
そのブロックにもトンネルの出入口の壁にも、色とりどりのスプレーで落書きされてる。
ブロックの積み上げが雑で隙間だらけ。天井部分が開口しているのでトンネル内へ容易に入れるみたい。
このトンネルは、旧トンネルで、横っちょを、綺麗な新トンネルが走ってる。名称は同じだね。
此方側は、犬鳴山トンネル(隧道)の篠栗側らしいね。もう、片方の出入口は宮若側になってて、同じようなブロックで完全封鎖されてるらしい。
閉鎖の理由は、道路事情が劣悪、違法廃棄物、凄惨な殺人、レイプなんてのが連続、暴走族の溜まり場になったためらしいね。
心霊スポットだけあって、それに纏わる怖い話が語られている。
なかでも、4人の若者が、深夜の肝試しで遭遇した、とんでもないお話は「怖かったよ」 まず、「よく行くねえ~こいつら」って感心するよ。
後日談と分かれて語られてるんだけど、ダブルパンチって感じやね。やや、脚色してる旨、断りがあるんだけど「リアル」でしたよ。
トンネル内で遭遇した化け物のような幽霊が、昔の彼女って気づいてからが、因縁めいて逃れられない怖さになって恐怖倍増。
山から飛んで帰った家にも現れる。霊下ろしのおばさんに頼って、指示されるがまま一晩、霊と戦って、なんとか除霊できるんだけど、
その彼女ってのが、生前、次から次から男を乗り換え、揚句、男の家へ車で向う途中に犬鳴山隧道で事故死したらしいんだね。
若者は、そんな彼女のことなんか忘れていたんだね。だから葬式にも出なかったし、今じゃ無縁の存在だったらしいの。
でも、彼女は、若者に未練があったようで追ってきたらしい。大変、迷惑な話だね。
「他所の男のとこへ行けよ」 化けもんなってから帰ってくんなっ。ダアホッ。
でも、一件落着して良かったんだけれども、後日談があって、霊下ろし料をローンにして貰っていたので、おばさんの呼び出しが「督促かな?」と、
思いつつ訪ねるんだね。おばさんの云うには、除霊の日に、おばさんは、心霊の大先生宅へ走って教えを乞うたらしい。
大先生の言うには、彼女の霊は、禍垂(かすい)っていう怨霊に呪縛され、彼女が知る男にとり憑いて殺せって脅しているらしい。
おばさんは、「一生、犬鳴に近づいてはいかんっ」 禍垂を除霊はできない。胴から下の無いとんでもない怨霊で、今度、会えば、お前は
必ず死ぬって言い聞かすんだね。云われるまでもなく若者は懲りて行く気など毛頭ない。「彼女は、どうなるんですか?」
「永遠に禍垂から離れられないだろうね」 彼女は、若者に助けを求めたんじゃないのかね?
無残に潰れた顔かたち、瞳にはガラス片が沢山突き刺さり、話そうとする口を開ければ、口腔に溜まったドロドロの黒い液体が異様な音を発するだけ。
若者は、犬鳴山に向う道中で路傍に立つ大きな木の下にある祠を見た時に、「何か忘れている?」って、フッと、思ったらしいんだね。
其れが、やがて遭遇する亡霊、彼女のことっだったって解ったという。そして、若者4人が、彼女の亡霊に追われて車をぶっ飛ばして山を下る際、
その大きな木の上に人の黒い影を見たんだね。運転する友人も見たと云う。枝にぶら下がっていた禍垂の姿だったんだね。
旧犬鳴山隧道内では、過去、凄惨な殺人、暴行、リンチなどの事件が続いたんだけど、彼女の車の事故は、それら事件より、
もっと以前に起きたらしいんだね。 まあ、なんと云うか、「クワバラ、クワバラ」 背筋が寒いね。
わざわざ、怖ろしいことが起こるって噂のところへ行くなんて「なんなんだろうね?」 行って帰って来て、おかしくなる人が居るらしい。
オレから云わせれば、そんなの、行く前から「おかしいんやで」
今、生きて居る世の中も、よう解らん。今、横に居る奴も、よう解らんのに、他界のことなど解ろうはずもない。
好奇心も、ほどほどにしておかんと、とんでもないもの拾ってしまうことになる。
振ろうが、払おうが、弾こうが、憑いて離れないなんて、「幸運」 だけでいいよ。こんなのは嬉しくて笑いたくなるね。