脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

音訳活動

2011-12-05 23:08:54 | 日記 2
今日は音訳の会の会議を兼ねた忘年会だった。

点訳は点字に訳すことで、
音訳は音に訳すこと、つまり、視覚にハンディのある方たちのために本や印刷物を録音することを指す。

私たちの会は、市の広報や図書館だより、新聞記事などを毎月音訳して利用者さんに届けている。
当然、毎月の当番が決まっており、仕上げの期日も決まっている。
夫が病気になってからは当番を交代していただくことが多く、
今年に入ってからは、全く活動できない状況だった。
たくさんの仲間が「大変な時だから…」と快く当番を変わって下さった。

9月末から活動に復帰したが、
仕事が忙しくなり、なかなか時間がとれなくなってきている…それでも、仲間に助けられてなんとか続けることができている。

今日は来年度の当番表を作り、皆に協力をお願いした。
それぞれに家庭の事情や仕事を抱えながらも
自分の時間をやりくりして当番をこなしてくださる。
それは、皆、音訳が楽しいから…
もちろん、読むときは利用者さんに伝わりやすいように、
音だけで聞いて理解していただけるようにということを第一に考えて読むのだけれど、
その「どう読めば伝わるのか」を一生懸命考えながら読むことが楽しいのだ。
会議になると、
自分がどう読むか悩んだところを皆に聞き、
いろんな読み方や考え方があることに気づく。
読み方に正解はないが、どうすれば一番よくわかるかを皆で話し合う。

「音訳」は一人で録音機に向かっての孤独な作業だが、
心は利用者さんのことを思い、
こうして会議になると皆とあーでもない、こーでもないと話しは尽きることがない。


どれだけ勉強してもこれで満点という録音はできない、奥が深い活動に出会えたこと、
いい仲間に恵まれたことに感謝している。

来年は今年皆に迷惑をかけた分、がんばろうと思っている……