脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

月命日

2011-12-08 19:50:59 | 日記 2
昨日は4回目の月命日だった。
冬から春に移る、名古屋の病院で過ごした頃の記憶は鮮明なのに、
そのあとの日々は暑かったのか、暑くなかったのか記憶がほとんどない。
8月のあの日だけは
とても暑い日だったことは覚えている・・・
そしていつの間にか雪の季節・・・

昨日の空はどんよりと暗い雪雲。でもその合間から明るい青空が見えた。
まさに今の私!?

昨日は仕事を休んで母の定期の通院に付き添った。
母は90歳、ワケあり独身の兄と二人暮らしである。
夫が亡くなったあと、私が引き取ることも考えたが
まだ一人で身の回りのことができるので、できるだけ環境を変えないほうがよいと思い、月一回の通院だけは私が付き添っている。
年齢的にいろいろな問題が出てきていることは仕方ないので、
やりたいことができ、一日一日楽しめることがあれば…と思うが、
同じ年代の人たちはいなくなり、目も疎くなり、歩き方もぎこちなくなり、
体のあちこちが痛み、新しいことは覚わらなくなり、愚痴が多くなっている。
だんだん悪くなっていった頃の夫の気持ちを思い出してしまうので母の話を聞くのはちょっと苦しい。

一昨年、母の米寿の祝にと夫が伊勢への一泊旅行を計画してくれ
夫の運転で、姉と共に母を連れて出かけたのが最後の家族旅行になった。

夫が元気な頃、
母のことを心配してくれて
我が家に引きとってもいいと言ってくれたこともあった。
今は
私の仕事もあり
母を引き取ることは事実上不可能なのだが
夫の言葉を思い出しつつ
私にできることを
私にできる形でやっていこうと思っている。

今のところ
月1回の通院に付添い
その日はどこかにランチに連れて行くことだけが
精一杯のことなのだが・・・