画は合成で、
左、小村 雪岱(こむら せったい)
1887年(明治20年)~1940年(昭和15年)
大正~昭和初期の日本画家、挿絵画家、装幀家。
&
右、伊藤 若冲(いとう じゃくちゅう)
正徳6年(1716年)~寛政12年(1800年)
江戸時代中期の京にて活躍した「奇想の画家」 作
ともに「寒山拾得図」です。
☆晴れ、明け方寒かった。
巧言令色に騙されぬようにw 有志議員は民主党を離党すべし!
直ちに「新党結成」に向け走りだすべし、
◆http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/2336ebf044387f4b1118c525bad8684b
暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~ 2011年11月12日
◎【TPP問題】 TPPへの「交渉参加」ではなく「事前協議」?
~野田首相による”確信犯”的詭弁~
より抜粋、
「この”詭弁”ぶりは一体、何なのだろうか?」
10日に予定されていた「TPP参加表明」を1日延期して、本日、
”腐れドジョウ”野田佳彦が「TPP参加に向けた”事前協議”に入る」との表明をおこなった。
ハッキリ言ってこれは”詭弁”も甚だしい話である。
TPP反対派の急先鋒として、先頭に立ってTPPに反対してきた山田前農水相が
「”交渉参加”表明でなく”事前協議”表明に留まりホッとした」とコメントをしたようであるが、
「こんな”言葉遊び”に騙されて、お前は馬鹿か?」と言ってやらねばなるまい。
ついでに言えば、内閣不信任案決議における迷走ぶりや、”地元”である玄海原発再稼動にダンマリを決め込んで
すっかり株を落とした感の強い原口一博元総務相に至っては、
「事前協議に留まったことで、我々反対派の主張が100%通った」と勝利宣言をしているが、トンだお笑い草である。
小鳩体制時には期待を持たせる存在だった男も、やはり根っこは松下政経塾出身らしく、
見事なまでの腰砕けっぷりである。
「交渉参加」ではなく「事前協議」の何が問題なのか?
それは、つい先日、以下のエントリーにてコメントしたとおり、手続き論として、
日本がTPPの交渉に参加するためには、アメリカ議会の議会承認が必要であり、
その承認には半年間もの期間を要する点である。
即ち、そもそも論として、正確には、今すぐにTPPの交渉に参加することは手続き上不可能であり、
今できることは「交渉参加に手を挙げる」ことだけということである。
野田佳彦は、あたかも反対派の声に配慮して「参加表明を見送った」かのようにコメントをしているが、
事の真相は、アメリカ他の参加国の議会承認を得るべく「正式に手を挙げる」ことをもって、
”事前協議”と表現しただけのことである。
※参考「TPP推進派『早期に参加して有利な条件を獲得すべき』との主張のウソ」
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/1d1e41aea2b69d5f6ae06f22ac977686
先日のエントリーでもコメントしたように、
「今更、日本が”参加表明”をしても、来夏にまとまる予定のルール策定作業に実質的には加われない
可能性が濃厚である」というのが実態なのである。
したがって、本日の野田首相の記者会見内容は、TPP参加を前提とした承認申請であり、
実質的な「参加表明」に等しいと解してよいであろう。
堂々と「参加表明」することなく、最後までこのような姑息な”言葉遊び”を弄して、
議員連中や国民を騙さんとする”詭弁”をおこなう野田佳彦という男は、
ここ最近の低俗な総理大臣らの中でも、トップ級の”悪人”と断じてよいであろう。
更に、舌の根も乾かぬうちに野田佳彦は、同会見後、早速に官邸にて、
”ジャパンハンドラー”の重鎮の一人であるキッシンジャーに「TPP参加」の成果報告をするという
”二枚舌”ぶりまで発揮したのであるから呆れたものである。
また、この際であるから、野田首相の会見の中で、以下の通り、
いくつか激しい違和感を覚える内容があったことも付け加えておきたい。
「分厚い中間層によって支えられる安定した社会を再構築する」
「貿易立国として今日までの繁栄を築きあげてきた我が国が、
現在の豊かさを次世代に引き継ぎ、活力ある社会を発展させていく」
まず、”分厚い中間層”という言葉であるが、この男は一体いつの時代の話をしているのであろうか?
「一億総中流」など、とっくの昔に崩壊しており、今や一握りの富裕層と大多数の下流層というのが実態である。
”分厚い中間層”などもはや日本には存在せず、時代錯誤も甚だしいコメントである。
更には、”現在の豊かさを次世代に””活力ある社会を発展させる”とのコメントについても、
まったく実感できないものである。
現在「豊かさ」を感じている国民などまずもっていないことは自明であり、
「今の日本社会にそもそも”活力”などない」のが実情である。
これらの”空虚な言葉”の羅列により、一層、野田首相の会見内容を聞いた際の「苛立ち」が増幅した次第である。
兎にも角にも、本日、事実上の「TPP参加」宣言がなされた訳であり、今後、我々国民は、
如何にして”アメリカの魔の手”を避け、如何にして生き延びるかの術(すべ)を考えてゆかねばならないであろう。
小村 雪岱、二枚目、
「湯浴み?」です。
野豚のルーツwに絡むのだが、一言で言えば「おぞましい」ねぇ。
「闇の真実」というやつですが、なかなか根深いものがあるようですな?
「マヨの本音」http://blog.goo.ne.jp/palinokuni で紹介された記事です、
ちっと長いが、
◆http://fujiwaraha01.web.fc2.com/fujiwara/article/zaikai111102.html
『財界にっぽん』2011年11月号
◎藤原肇・本澤二郎が語る日本の現在と未来
-松下政経塾政権のスタートとその真相-
本澤 実は今日、僕は一番最初に聞きたいことがあるんです。日本人に聞いてもなかなか分からないことなんですが、
今年は外国へは一度、上海にしか行ってないんです。それで秋から暮れにかけて一度行きたいと思っているんです。
ところが、今、超円高にもかかわらず格安のチケットが全然、格安じゃない。確かにガソリンも高騰したまま。
しかし、超円高がそれをカバーしているはずなんですが燃油サーチャージとかいってべらぼうに高い。
このカラクリが何なのか。恐らく石油業界も含めていろんな状況を上手く利用して
相当ボロ儲けしているのではないかと疑っているのですが、残念ながら僕は経済が分からないので(笑)教えていただきたい。
藤原 カラクリがあるところよりも、日本経済は完全に死に体ですから円高還元をするゆとりがないのです。ただ、一見、
金があるように見えるのは、企業がホールディング会社になって、
例えば武田製薬が1兆円以上のスイスの会社を買収したりしているが、あれは自分の金ではない。
ファンドの金を動かしているだけで虚飾にすぎない。
経済の話は後半に譲って、今年の民主党の代表選挙の結果、松下政経塾の一期生が首相になったことについて、
あなたから教えてもらわなければいけない (笑)。というのも、
僕はこの国に来た時には新聞・テレビは一切見ないことにしている。
余計なゴミが入っているので一週間滞在して外国に行くと、元に戻るのに三週間、三倍の時間がかかってしまう。
本澤 それは正解ですよ。僕も新聞を読むのを止めて七~八年になります。読むと訳が分からなくなってしまう。
一般国民を誑かす内容なんですね。その結果、今年の代表選で野田(佳彦)が代表になった。
つまり、野田総理大臣をつくるために海江田(万里)を叩きまくった。
それで見事に 〝どじょう内閣″ができ、〝よいしょ記事″ を書きまくっている。
それまで野田は財務大臣として何もしていないばかりか、円高に対して4兆円も市場介入しても全然効果なし。
彼は落第生ですよ。その落第生をここ数日間、新聞・テレビは褒め称えた記事を流している。
藤原 松下政経塾から初めて首相が生まれたことはとてつもない大変なことだと僕は思う。
本澤 そうですね。
藤原 これはまさに1980年代に中曽根が首相になった時、日本にファシスト革命が始まると、
非常に危機感を持ちましたが、それに匹敵する危機感を持っている。
落第生首相が誕生
本澤 藤原さんの先見の明は凄いですよ。正直なところ、僕は1972年中ごろから中曽根番の記者をやってまして、
ある意味で中曽根を側面から支援していた。
当時、彼の最大の弱点は、青年将校上がりで軍国主義思想の持ち主ですから財界の支持が全くなかった。
それで「経済界にもっとテコ入れしなければ大成できませんよ」とか
「土光(敏夫)さんを頂点とする経済界が今一番願っていることは行財政改革だから、
行政改革を必死にやれば財界と仲良くなれますよ」みたいなことを、僕なんか教えていた方なんですよ。
そんなことで彼がいざ総理になった頃まではまだ安心していた。
ところがワシントンに行ったとたんに土下座して「日本は不沈空母です」と。
ソ連と戦争をしても日本は大丈夫ですよみたいなことをレーガンの前でやっちゃった。
それで愕然とし、以来、反中曽根になった。
藤原 そうですか。僕は1970年代から中曽根は非常に危険な人物とみていた。
特に福田(越夫)内閣が誕生した時に、ある雑誌に『60年安保とファシスト革命の失われた鎖の輪』というタイトルで、
福田内閣はファシスト革命の中間点と位置づけ、その後のファシスト革命を中曽根がやると書いた。
実は私、ファシズムの勉強をするためにヨーロッパに行った。ファシズムとナチズムに関しては日本で最も勉強した一人です。
本澤 そうですか。僕はすっかり油断していたんですね。
藤原 しかし、松下政経塾内閣ができたことについて、日本ではあなたが一番危機感を持っており、
その辺りの背景をいろいろお聞きしたい。
本澤 松下政経塾は、これはまさにメディア戦略の成果といえます。
多くの国民が尊敬している 〝経営の神様″ が創った政経塾ということで僕もそれにだまされていた人間の一人で、
当初は悪いイメージはまったくなかった。ところが、十年位前から「はてな?」となってきた。
民主党内で彼等OBが中枢を占めるようになってから、話す内容、行動が可成りファシスト的で、調べる必要があると思った。
調べていくと、松下幸之助が70億円で塾を立ち上げている。
僕は政治に影響力を行使できる巨大企業を 〝財閥″ と呼んでいるが、したがって、塾は松下財閥そのもので、
その財閥の政治部門です。その一財閥の政治部門が政権を牛耳っているというのは、戦前、戦後を通して初めてのことです。
かつて財閥は侵略戦争をやり戦後解体されたから、彼等はじっと沈黙して目立たないようにしていた。
今は財閥から初めて経団連会長が出ていますが、ともかく一財閥が日本の政権を牛耳ったというのは、
空前絶後の非常事態といえる。最初は市民派ということで菅内閣を傀儡で使っていたが、
今度は正真正銘の一期生が総理大臣になった。
藤原 実は、僕は松下政経塾というかPHPとは30年以上の長い付き合い歴史がありました。
本澤 えー、その辺のことを詳しく聞きたいですね。
藤原 PHPは僕がエネルギー問題に詳しいということで、「VOICE」 の副編集長が読者だったこともあり、
「創刊号を出したから 21世紀問題について、寄稿して欲しい」と言ってきた。
そこで記事を書く暇はないが、21世紀は老人問題が大事だから、対談ならOK」と返事してある作家と対談した。
そうしたら、2000年の12月号まで25年以上も、航空便で毎月アメリカまで送ってきた。
凄い資金量と工作能力だと手の内が良く分かったが、 PHP研究所は若い研究者を「VOICE」にスカウトして、
次に「諸君」や「正論」に送り込む役割を演じていたのです。
本澤 PHPは松下政経塾の司令塔で、「VOICE」はその機関誌ですね。
藤原 その通りです。それから五年後くらい経った時に、PHPの総帥の江口克彦という人が、帰国する時に会いたいと連絡して来た。
そして、彼が京都から出てきて対談をしたが、この段階で外国のジャーナリストから江口という人が、
松下幸之助の隠し子だという話を聞いていたのです。
本澤 その話は僕も聞いたことがある。まさに幸之助の側近中の側近なんでしょうね。
だからPHPが政経塾の指令塔で、前原や野田らに対して指令が出ている。
カルト集団PHP
藤原 彼に会った時、いつも雑誌を送ってくれていることのお礼を述べた後、僕の目から見ると、
毎号松下幸之助の記名記事が載っているが、5~6人の若い人が書いていることはすぐに分かる。
どうして松下さんの隣りに若い人を育てるためにも名前を載せてあげないのか、といった批判的なことを言ったら、
神様を批判する藤原は危険人物ということで、対談はボツになった。
本澤 そうですか。
藤原 それでもVOICEは30年近くも、毎号送ってきましたね。
本澤 江口氏とは今も交流はあるのですか。
藤原 ないないー。
僕は松下幸之助が政経塾を作った段階で、外国の諜報機関の人物から、
松下幸之助が青山にマンションを借りてある男を住まわせ、その母親が一緒に住んでいるが、
その母親は松下のオンナではないという話まで取っていた。
その若衆宿が松下政経塾の始まりだったとか。
しかも中曽根内閣の時に京都大学の高坂正尭教授が政府委員会の委員長や委員を数多くやっていた。
本澤 そうですね。
藤原 彼が東京に出てきた理由は男漁り。この情報も外国の諜報機関の連中からです。
本澤 (驚きながら) そういうことっだったのですか。
藤原 米国というより世界では、諜報機関においては強請るタネはホモ人脈が当り前になっている。
本澤 ほうー。
藤原 高坂の弟子が前原でしょう。
本澤 そうです。前原は高坂教授に言われて松下政経塾に行ったと言われています。
藤原 高坂はエイズで亡くなっていて、京都では知る人ぞ知るですが、日本のメディアは一切報道していない。
実は、中曽根政権時代に海軍短現人脈が目立ち、男の友情が取り沙汰されたことがある。
男の友情は秘密を守る口の堅さに由来し、情報関係における歴史のキイワードです。
『スパイキャッチャー』などを読めば、ホモ人脈が重要な役割を演じていて、
KGB,MI6,CIAといった諜報機関を支配していた。
そのことは『平成幕末のダイアグノシス』の中にヒントとして書いて置いた。
だが、日本の皆さんは、日本の裏社会のことは暴力団、、カルトの3つしか言っていないが、
もう一つホモというのがある。
これは世界で通用する言葉だが、日本では分かっていても表には出てこない。
本澤 いや、全然分からないですね。
藤原 それは今、日本にはろくな情報機関がいないからだ。
25年位い前は有楽町の電気ビルに優秀な外国の新聞記者、情報機関がいっぱいいたが、
そういう連中から情報を取ると全部出てくる。しかし日本人の記者は、
外国の情報機関を相手に情報を採れる人がいなかった。だから僕は今から30年前に石油事業を止めて
フリーランス・ジャーナリストをやり始めた。
本澤 しかし中曽根さんはかつて著名な女性金庫番がいましたからそういう世界にいるとは思えない。
藤原 いやいや、両刀使いがいっぱいおり、むしろそれが当り前。
最近、岩瀬達也が『新潮45』に松下幸之助のことを少し書いているが、
彼は奥さん以外の女性のことにふれているものの、他の女性ではなく
若衆を相手にする世界には触れていないのが惜しかった。つまり、
松下政経塾があってPHPはある意味、幸福○△党と同じでカルトといえる。
本質は改憲軍拡派
本澤 今のお話は何か分るような気がする。僕も政経塾を取材するまではPHPのことは分からなかった。
取材を進めていくと本丸はPHPで、そこから永田町へ指令が出ると、今の国対委負長のように自民党にもOBがいるから、
民主、自民双方に指令が届く。ですから政経塾は絶対に超保守から外に出ない。実際、民主と自民それ以外にはいない。
特に調べていくと、心配になってきたのは、われわれ流に言うといわゆる改憲・軍拡派。戦争に加担する側、
軍事産業とのつながり、前原が特にそうですね。それとワシントン右派とのつながりが非常に強いことが分かった。
リベラルでは全然ない。前原はもちろん、野田もそうです、野田は最近、韓国で大騒ぎになったが、
A級戦犯は戦争犯罪者ではないといって、怒りをアジアからくっていますよね。基本的に可成り偏向思想の人たちだ。
だから僕は非常に心配なんです。
藤原 そうした心配については日本を離れて外で見ていると、クリントン大統領も学んだワシントンの
ジョージタウン大学の中にある戦略国際問題研究所
(センター・フォー・ストラテジック・アンド・インターナショナル・スタディーズ=CSIS)。
ここは実は、ナチス思想のアメリカ版ゲオポリティークスの砦です。
ジョージタウン大学はアメリカにおけるカトリック教会及び、イエズス会創設の最古の歴史を持つ大学で、
日本ではそのヴァチカンのお目付け役としての上智大が、東京の中心の四谷にある。
そこには日本の反動思想の扇動者の渡部昇一とか、保守思想の大家だった篠田雄一郎教授が輩出している。
本澤 小泉元首相が、英語が得意というだけの理由で可愛がっていた女性議員(猪口邦子)もそうでした。
小泉チルドレンの一番手で、初当選してすぐ大臣になった。上智大の教授でその後、復職した。
藤原 上智はマッカーサー時代から占領軍の後押しがあり、あんな良い場所を確保している。
そういう意味でCSISは、世界戦略の中心になっているが、そこに実は、
京セラの稲盛和夫(稲盛財閥)が5億円(6億5千万ドル)を提供して理事に納まっている。
本澤 (驚いて)そうですか。
藤原 だから稲盛の関係で京都は皆CSISに行く。
本澤 松下政経塾もですか。
藤原 いえ、政経塾だけでなく、小泉進次郎もCSISの日本部長をやっていたマイケル・グリーンのラインでそこに入っている。
本澤 成る程-。
藤原 だからアメリカの対日戦略の拠点としてのジョージタウン大学は注目しなければならない。
もう一つは、英国のアメリカ支配としてのコロンビア大学。進次郎はコロンビア大学からCSISに入っている。
だいたい彼はコロンビア大学に入学できる力はなかったのに枠外で入った。
ジェラルド・カーチス教授というジャパン・ハンドが一役かった。
カーチスは日本に来て、大分県の佐藤文生の選挙を密着取材して「代議士の誕生」を博士論文に仕立てて
日本通として認められるようになったが、実力的には? がつくような人物で、しかし、奥さんのみどり夫人が優秀だった。
本澤 日本人ですか。
藤原 もちろん。アメリカの対日関係者の奥さんは、ほとんどが日本人ですよ。
本澤 成る程-。
藤原 奥さんが優秀だと、その男は出世する(笑)。ライシャワーもそうで、ハル夫人は松方財閥のお嬢さんでした。
とにかく日本の女性は凄いですよ。世界のいろいろな国で奥さんになってるから、
子どもができればその子は対日専門家になる。世界のことを知らないからそういうことを調べた日本人はほとんどいない。
もっとも、そうしたことを書くと人脈を断たれるのでアメリカにいる間だけは、危ういという理由もあって僕も書かなかった。
本澤 対談に先だっての雑談で、藤原さんが日本はアメリカの属国ではなく、属領だとおっしゃったがよく分かりますね。
藤原 なぜ属領かというと、例えばマイケル・グリーン。彼は大臣でも政府の高官でもない。CSISの日本部長だった。
しかも、アメリカの対日要求を反映させるためのエージェントにすぎない。
それにタコ入道のアーミテージだって国防次官補の属僚に過ぎません。
もうひとつ、アメリカの重要な大学としてジョーンズ・ホプキンス大学がある。
この大学はワシントンに高等国際研究所を持っており、そこのサナイエル・セイヤー教授の手引きで、
1954年に中曽根が初めてハーバード大の夏期講座に参加した。その前にセイヤーはCIAのアジア太平洋部長だった。
それが縁で中曽根はCIAとつながった。ただ、中曽根は正力みたいなおっちょこちょいと違い、
コードネームももたないからアメリカの隠れエージェンシーとして出世するのに成功した。
本澤 秘密の代理人みたいなものですね。
藤原 そうそう。中曽根はそれで首相になれたわけですが、結局、ジョーンズ・ホプキンス大学の系列でもって
ハーバードのキッシンジャーのゼミに出席して、そこで洗脳されて、原子力の重要性をたたき込まれた。
帰国後は、彼の伝記を読むと、手柄話として自分が原子力予算をつけたことを書いている。
本澤 そうですね。
藤原 正力がスパイになった同じ時期に、中曽根もアメリカに協力していたことがはっきりする。
アメリカには外交官になる大学が2つあります。ひとつはジョージタウン大学で、外交官になるための学部がある。
もうひとつは、ハーバード大学とタフト大学が共同で、外交官になるための大学院大学を持っている。
そこの大将が日本大使になると予測が流れたジョセフ・ナイ教授です。
本澤 あ~、ジョセフ・ナイ。成る程ねー。
藤原 その事ひとつとっても、日本にはアメリカに対する研究機関がひとつもないから、本当の情報を知る人がいない。
本澤 特にアメリカの情報はまったくないですね。
藤原 アメリカにいる時には、僕もそんなことは書けない(笑)。だから適当にぼかしてヒントだけは書いてるから、
分かる人には分かるんですが、日本人は自分で考えて絵を作る才能が残念ながらない。
答を書いてやらない分からないわけですね。
だから書評で飯を食っている立花隆や佐高信などは、私の本は敬遠して書評しようとしない。
日本には謀略史観というのがあって、やれロックフェラーがどうだ、フリーメイソンがどうだとか
出鱈目を書いているのを皆んな読んでいる。やはり自分でフィールドワークをしなければだめだ。
本澤 確かにそうだ。
藤原 取材をして、あるいは事件を知っている人が死ぬまで絶対に話さないというのを聞き出す能力が必要だが、
そういう能力を持った新聞記者がいない。皆んなサラリーマンだし、下手に書くと消されてしまう。
しかし、今回出した『生命知の殿堂』は世界で最初のカミトロニクス書籍で、従来の紙の本と電子本を組み合わせて、
情報を行間と遠近法で読み解くようになっている。だから、パソコンで開くと、
そういう記事が全部出ており、紙には書けなくても2~3年先には世界中の半分はカミトロニクスになると思う。
稲盛財団が資金を
本澤 今の話と関連すると思うが朝日新聞の阪神襲撃事件で記者が殺されましたよね。
事件の犯人が「俺がやった」と言って出てきてその後、週刊新潮に2~3回連載された。
しばらくすると俺が犯人だという人物の核心は、自分は頼まれてやったんだと。
頼まれた先はCIAであると仄めかすわけですよ。
そうすると途端に週刊新潮が謝罪文を載せて、その本人は分けの分からない形で死んじゃうわけです。
僕は完全に消されたと思っているんですが、それで何んとなく、CIAはますます日本では恐怖の対象にされてしまう。
藤原 CIAというのはわれわれ自由人と違って、役人として優秀な人が多く知識を一杯持ってる。
しかし、実際に自分でフィールドワークしてやっている人は本当に少ない。
例えば「CIAは何をやったか」を書いたベアーみたいな人物はやはり組織の硬直性に愛想を尽かして辞めている。
官僚組織と優秀な人とは合わないからですね。官僚組織にいるのは頭が良く日本の役人と同じで、
退職金を一杯もらい、天下りするという人が多い。
そのことはさておき、CSISの話に戻すと、例えば、国務長官のヒラリー・クリントンとかブレジンスキーとか、
あるいは、国防副長官をやったリチャード・アーミテージのように、
アフガン戦争の時にパキスタンに行き大統領に向かって
「協力しなければパキスタンを石器時代に戻してしまうぞ」と脅すような、倣慢な奴が集っている。
ただ、ここで何故、稲盛がCSISに基金を提供して、CSISの中に
「アブジャイア・イナモリ・リーダーシップ・アカデミー」を作ったことに触れる必要がある。
アブシャイヤーはCIAと関係の深い諜報の専門家で、レーガン時代にNATOに大使として派遣され、
ミサイル問題に精通していることで知られている。しかも、
CSISはナチスの生存圏の思想を作った、ハウスホーファーの思想を米国に輸入する目的で、
イエズス会のジョージタウン大学に作られたシンクタンクとして、地政学に基づく世界戦略を展開している。
松下政経塾-稲盛財団-ナチスの親衛隊の思想という、こんな不気味な構図が見え隠れしており、
ヒムラーが作った親衛隊の組織構成は、イエズス会を手本にしていることは良く知られ、
近代化がゲシュタポを育てた事実が気がかりです。
また、ハウスホーファーという人物は、日露戦争の頃に日本に駐在武官として来ているが、
彼はドイツの地政学者でミュンヘン大学の教授だった。その弟子が副総統になったルドルフ・ヘスであり、
彼はヒトラーの『わが闘争』の口述筆記をしただけでなく、メッサーシュミットで英国に飛んだ奇妙な行動をしているが、
ヘスは渾名が「お嬢さん」でホモとして知られている。
そういう流れを辿っていくと、ナチスの分派が日本に流れてきて、松下政経塾になり、稲盛財団になる。
こういう大変な状況が起きていることを、日本で書けるジャーナリストがいない。
日本では松下政経塾の首相が誕生したという程度の扱いだが、これは大変なことなんですよ。
本澤 外交面でも外交戦略面でも当然、影響が出てきますね。
藤原 野田という男が最初に現われてきたが、これからはアメーバーのような奇妙な連中がぞろぞろと現われてくる。
本澤 稲盛がね……。我々には稲盛のイメージは悪くなかったのですがね…。
(一部敬称略・以下次号)
小村 雪岱、三枚目、
「もみじ葉?」です。
こんな没落一途の国と「ブロック経済」、しかも「関税自主権放棄」なのですから、
常軌を逸しておる、気違い沙汰ですよ、
◆http://uskeizai.com/article/234633792.html
アメリカ経済ニュースBlog 2011年11月11日
◎アメリカ過去最大30億ドルの地方政府 財政破綻
米アラバマ州ジェファーソン郡が、30億ドル(約2300億円)の債務を抱え連邦破産法の適用を申請した。
米国で過去最大の地方政府の破綻となる。(WSJ Japan)
最大の敗者は、ジェファーソン郡の最大の債権者であるJPモルガン・チェース。
これからじわじわと地方政府の破綻が続けば、その影響は金融機関に影響を与える。
これからアメリカの地方政府の破綻が多くみられることになるでしょう。
イタリアやギリシャのように、国や地方政府はいとも簡単に債務を積み上げてしまった。
あまりにも簡単に融資されたので、今となっては膨大な債務が積みあがってしまった。そして、
どの地方政府も、返済が不可能な状態なりはじめているということだ。
たとえ、デフォルトという最悪な事態にならなくても、
地方政府の財政支出は大幅に削られ公務員や公共工事の予算がカットされる緊縮財政が取られる。
これからさらに厳しい不況が訪れる可能性が高い。
左、小村 雪岱(こむら せったい)
1887年(明治20年)~1940年(昭和15年)
大正~昭和初期の日本画家、挿絵画家、装幀家。
&
右、伊藤 若冲(いとう じゃくちゅう)
正徳6年(1716年)~寛政12年(1800年)
江戸時代中期の京にて活躍した「奇想の画家」 作
ともに「寒山拾得図」です。
☆晴れ、明け方寒かった。
巧言令色に騙されぬようにw 有志議員は民主党を離党すべし!
直ちに「新党結成」に向け走りだすべし、
◆http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/2336ebf044387f4b1118c525bad8684b
暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~ 2011年11月12日
◎【TPP問題】 TPPへの「交渉参加」ではなく「事前協議」?
~野田首相による”確信犯”的詭弁~
より抜粋、
「この”詭弁”ぶりは一体、何なのだろうか?」
10日に予定されていた「TPP参加表明」を1日延期して、本日、
”腐れドジョウ”野田佳彦が「TPP参加に向けた”事前協議”に入る」との表明をおこなった。
ハッキリ言ってこれは”詭弁”も甚だしい話である。
TPP反対派の急先鋒として、先頭に立ってTPPに反対してきた山田前農水相が
「”交渉参加”表明でなく”事前協議”表明に留まりホッとした」とコメントをしたようであるが、
「こんな”言葉遊び”に騙されて、お前は馬鹿か?」と言ってやらねばなるまい。
ついでに言えば、内閣不信任案決議における迷走ぶりや、”地元”である玄海原発再稼動にダンマリを決め込んで
すっかり株を落とした感の強い原口一博元総務相に至っては、
「事前協議に留まったことで、我々反対派の主張が100%通った」と勝利宣言をしているが、トンだお笑い草である。
小鳩体制時には期待を持たせる存在だった男も、やはり根っこは松下政経塾出身らしく、
見事なまでの腰砕けっぷりである。
「交渉参加」ではなく「事前協議」の何が問題なのか?
それは、つい先日、以下のエントリーにてコメントしたとおり、手続き論として、
日本がTPPの交渉に参加するためには、アメリカ議会の議会承認が必要であり、
その承認には半年間もの期間を要する点である。
即ち、そもそも論として、正確には、今すぐにTPPの交渉に参加することは手続き上不可能であり、
今できることは「交渉参加に手を挙げる」ことだけということである。
野田佳彦は、あたかも反対派の声に配慮して「参加表明を見送った」かのようにコメントをしているが、
事の真相は、アメリカ他の参加国の議会承認を得るべく「正式に手を挙げる」ことをもって、
”事前協議”と表現しただけのことである。
※参考「TPP推進派『早期に参加して有利な条件を獲得すべき』との主張のウソ」
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/1d1e41aea2b69d5f6ae06f22ac977686
先日のエントリーでもコメントしたように、
「今更、日本が”参加表明”をしても、来夏にまとまる予定のルール策定作業に実質的には加われない
可能性が濃厚である」というのが実態なのである。
したがって、本日の野田首相の記者会見内容は、TPP参加を前提とした承認申請であり、
実質的な「参加表明」に等しいと解してよいであろう。
堂々と「参加表明」することなく、最後までこのような姑息な”言葉遊び”を弄して、
議員連中や国民を騙さんとする”詭弁”をおこなう野田佳彦という男は、
ここ最近の低俗な総理大臣らの中でも、トップ級の”悪人”と断じてよいであろう。
更に、舌の根も乾かぬうちに野田佳彦は、同会見後、早速に官邸にて、
”ジャパンハンドラー”の重鎮の一人であるキッシンジャーに「TPP参加」の成果報告をするという
”二枚舌”ぶりまで発揮したのであるから呆れたものである。
また、この際であるから、野田首相の会見の中で、以下の通り、
いくつか激しい違和感を覚える内容があったことも付け加えておきたい。
「分厚い中間層によって支えられる安定した社会を再構築する」
「貿易立国として今日までの繁栄を築きあげてきた我が国が、
現在の豊かさを次世代に引き継ぎ、活力ある社会を発展させていく」
まず、”分厚い中間層”という言葉であるが、この男は一体いつの時代の話をしているのであろうか?
「一億総中流」など、とっくの昔に崩壊しており、今や一握りの富裕層と大多数の下流層というのが実態である。
”分厚い中間層”などもはや日本には存在せず、時代錯誤も甚だしいコメントである。
更には、”現在の豊かさを次世代に””活力ある社会を発展させる”とのコメントについても、
まったく実感できないものである。
現在「豊かさ」を感じている国民などまずもっていないことは自明であり、
「今の日本社会にそもそも”活力”などない」のが実情である。
これらの”空虚な言葉”の羅列により、一層、野田首相の会見内容を聞いた際の「苛立ち」が増幅した次第である。
兎にも角にも、本日、事実上の「TPP参加」宣言がなされた訳であり、今後、我々国民は、
如何にして”アメリカの魔の手”を避け、如何にして生き延びるかの術(すべ)を考えてゆかねばならないであろう。
小村 雪岱、二枚目、
「湯浴み?」です。
野豚のルーツwに絡むのだが、一言で言えば「おぞましい」ねぇ。
「闇の真実」というやつですが、なかなか根深いものがあるようですな?
「マヨの本音」http://blog.goo.ne.jp/palinokuni で紹介された記事です、
ちっと長いが、
◆http://fujiwaraha01.web.fc2.com/fujiwara/article/zaikai111102.html
『財界にっぽん』2011年11月号
◎藤原肇・本澤二郎が語る日本の現在と未来
-松下政経塾政権のスタートとその真相-
本澤 実は今日、僕は一番最初に聞きたいことがあるんです。日本人に聞いてもなかなか分からないことなんですが、
今年は外国へは一度、上海にしか行ってないんです。それで秋から暮れにかけて一度行きたいと思っているんです。
ところが、今、超円高にもかかわらず格安のチケットが全然、格安じゃない。確かにガソリンも高騰したまま。
しかし、超円高がそれをカバーしているはずなんですが燃油サーチャージとかいってべらぼうに高い。
このカラクリが何なのか。恐らく石油業界も含めていろんな状況を上手く利用して
相当ボロ儲けしているのではないかと疑っているのですが、残念ながら僕は経済が分からないので(笑)教えていただきたい。
藤原 カラクリがあるところよりも、日本経済は完全に死に体ですから円高還元をするゆとりがないのです。ただ、一見、
金があるように見えるのは、企業がホールディング会社になって、
例えば武田製薬が1兆円以上のスイスの会社を買収したりしているが、あれは自分の金ではない。
ファンドの金を動かしているだけで虚飾にすぎない。
経済の話は後半に譲って、今年の民主党の代表選挙の結果、松下政経塾の一期生が首相になったことについて、
あなたから教えてもらわなければいけない (笑)。というのも、
僕はこの国に来た時には新聞・テレビは一切見ないことにしている。
余計なゴミが入っているので一週間滞在して外国に行くと、元に戻るのに三週間、三倍の時間がかかってしまう。
本澤 それは正解ですよ。僕も新聞を読むのを止めて七~八年になります。読むと訳が分からなくなってしまう。
一般国民を誑かす内容なんですね。その結果、今年の代表選で野田(佳彦)が代表になった。
つまり、野田総理大臣をつくるために海江田(万里)を叩きまくった。
それで見事に 〝どじょう内閣″ができ、〝よいしょ記事″ を書きまくっている。
それまで野田は財務大臣として何もしていないばかりか、円高に対して4兆円も市場介入しても全然効果なし。
彼は落第生ですよ。その落第生をここ数日間、新聞・テレビは褒め称えた記事を流している。
藤原 松下政経塾から初めて首相が生まれたことはとてつもない大変なことだと僕は思う。
本澤 そうですね。
藤原 これはまさに1980年代に中曽根が首相になった時、日本にファシスト革命が始まると、
非常に危機感を持ちましたが、それに匹敵する危機感を持っている。
落第生首相が誕生
本澤 藤原さんの先見の明は凄いですよ。正直なところ、僕は1972年中ごろから中曽根番の記者をやってまして、
ある意味で中曽根を側面から支援していた。
当時、彼の最大の弱点は、青年将校上がりで軍国主義思想の持ち主ですから財界の支持が全くなかった。
それで「経済界にもっとテコ入れしなければ大成できませんよ」とか
「土光(敏夫)さんを頂点とする経済界が今一番願っていることは行財政改革だから、
行政改革を必死にやれば財界と仲良くなれますよ」みたいなことを、僕なんか教えていた方なんですよ。
そんなことで彼がいざ総理になった頃まではまだ安心していた。
ところがワシントンに行ったとたんに土下座して「日本は不沈空母です」と。
ソ連と戦争をしても日本は大丈夫ですよみたいなことをレーガンの前でやっちゃった。
それで愕然とし、以来、反中曽根になった。
藤原 そうですか。僕は1970年代から中曽根は非常に危険な人物とみていた。
特に福田(越夫)内閣が誕生した時に、ある雑誌に『60年安保とファシスト革命の失われた鎖の輪』というタイトルで、
福田内閣はファシスト革命の中間点と位置づけ、その後のファシスト革命を中曽根がやると書いた。
実は私、ファシズムの勉強をするためにヨーロッパに行った。ファシズムとナチズムに関しては日本で最も勉強した一人です。
本澤 そうですか。僕はすっかり油断していたんですね。
藤原 しかし、松下政経塾内閣ができたことについて、日本ではあなたが一番危機感を持っており、
その辺りの背景をいろいろお聞きしたい。
本澤 松下政経塾は、これはまさにメディア戦略の成果といえます。
多くの国民が尊敬している 〝経営の神様″ が創った政経塾ということで僕もそれにだまされていた人間の一人で、
当初は悪いイメージはまったくなかった。ところが、十年位前から「はてな?」となってきた。
民主党内で彼等OBが中枢を占めるようになってから、話す内容、行動が可成りファシスト的で、調べる必要があると思った。
調べていくと、松下幸之助が70億円で塾を立ち上げている。
僕は政治に影響力を行使できる巨大企業を 〝財閥″ と呼んでいるが、したがって、塾は松下財閥そのもので、
その財閥の政治部門です。その一財閥の政治部門が政権を牛耳っているというのは、戦前、戦後を通して初めてのことです。
かつて財閥は侵略戦争をやり戦後解体されたから、彼等はじっと沈黙して目立たないようにしていた。
今は財閥から初めて経団連会長が出ていますが、ともかく一財閥が日本の政権を牛耳ったというのは、
空前絶後の非常事態といえる。最初は市民派ということで菅内閣を傀儡で使っていたが、
今度は正真正銘の一期生が総理大臣になった。
藤原 実は、僕は松下政経塾というかPHPとは30年以上の長い付き合い歴史がありました。
本澤 えー、その辺のことを詳しく聞きたいですね。
藤原 PHPは僕がエネルギー問題に詳しいということで、「VOICE」 の副編集長が読者だったこともあり、
「創刊号を出したから 21世紀問題について、寄稿して欲しい」と言ってきた。
そこで記事を書く暇はないが、21世紀は老人問題が大事だから、対談ならOK」と返事してある作家と対談した。
そうしたら、2000年の12月号まで25年以上も、航空便で毎月アメリカまで送ってきた。
凄い資金量と工作能力だと手の内が良く分かったが、 PHP研究所は若い研究者を「VOICE」にスカウトして、
次に「諸君」や「正論」に送り込む役割を演じていたのです。
本澤 PHPは松下政経塾の司令塔で、「VOICE」はその機関誌ですね。
藤原 その通りです。それから五年後くらい経った時に、PHPの総帥の江口克彦という人が、帰国する時に会いたいと連絡して来た。
そして、彼が京都から出てきて対談をしたが、この段階で外国のジャーナリストから江口という人が、
松下幸之助の隠し子だという話を聞いていたのです。
本澤 その話は僕も聞いたことがある。まさに幸之助の側近中の側近なんでしょうね。
だからPHPが政経塾の指令塔で、前原や野田らに対して指令が出ている。
カルト集団PHP
藤原 彼に会った時、いつも雑誌を送ってくれていることのお礼を述べた後、僕の目から見ると、
毎号松下幸之助の記名記事が載っているが、5~6人の若い人が書いていることはすぐに分かる。
どうして松下さんの隣りに若い人を育てるためにも名前を載せてあげないのか、といった批判的なことを言ったら、
神様を批判する藤原は危険人物ということで、対談はボツになった。
本澤 そうですか。
藤原 それでもVOICEは30年近くも、毎号送ってきましたね。
本澤 江口氏とは今も交流はあるのですか。
藤原 ないないー。
僕は松下幸之助が政経塾を作った段階で、外国の諜報機関の人物から、
松下幸之助が青山にマンションを借りてある男を住まわせ、その母親が一緒に住んでいるが、
その母親は松下のオンナではないという話まで取っていた。
その若衆宿が松下政経塾の始まりだったとか。
しかも中曽根内閣の時に京都大学の高坂正尭教授が政府委員会の委員長や委員を数多くやっていた。
本澤 そうですね。
藤原 彼が東京に出てきた理由は男漁り。この情報も外国の諜報機関の連中からです。
本澤 (驚きながら) そういうことっだったのですか。
藤原 米国というより世界では、諜報機関においては強請るタネはホモ人脈が当り前になっている。
本澤 ほうー。
藤原 高坂の弟子が前原でしょう。
本澤 そうです。前原は高坂教授に言われて松下政経塾に行ったと言われています。
藤原 高坂はエイズで亡くなっていて、京都では知る人ぞ知るですが、日本のメディアは一切報道していない。
実は、中曽根政権時代に海軍短現人脈が目立ち、男の友情が取り沙汰されたことがある。
男の友情は秘密を守る口の堅さに由来し、情報関係における歴史のキイワードです。
『スパイキャッチャー』などを読めば、ホモ人脈が重要な役割を演じていて、
KGB,MI6,CIAといった諜報機関を支配していた。
そのことは『平成幕末のダイアグノシス』の中にヒントとして書いて置いた。
だが、日本の皆さんは、日本の裏社会のことは暴力団、、カルトの3つしか言っていないが、
もう一つホモというのがある。
これは世界で通用する言葉だが、日本では分かっていても表には出てこない。
本澤 いや、全然分からないですね。
藤原 それは今、日本にはろくな情報機関がいないからだ。
25年位い前は有楽町の電気ビルに優秀な外国の新聞記者、情報機関がいっぱいいたが、
そういう連中から情報を取ると全部出てくる。しかし日本人の記者は、
外国の情報機関を相手に情報を採れる人がいなかった。だから僕は今から30年前に石油事業を止めて
フリーランス・ジャーナリストをやり始めた。
本澤 しかし中曽根さんはかつて著名な女性金庫番がいましたからそういう世界にいるとは思えない。
藤原 いやいや、両刀使いがいっぱいおり、むしろそれが当り前。
最近、岩瀬達也が『新潮45』に松下幸之助のことを少し書いているが、
彼は奥さん以外の女性のことにふれているものの、他の女性ではなく
若衆を相手にする世界には触れていないのが惜しかった。つまり、
松下政経塾があってPHPはある意味、幸福○△党と同じでカルトといえる。
本質は改憲軍拡派
本澤 今のお話は何か分るような気がする。僕も政経塾を取材するまではPHPのことは分からなかった。
取材を進めていくと本丸はPHPで、そこから永田町へ指令が出ると、今の国対委負長のように自民党にもOBがいるから、
民主、自民双方に指令が届く。ですから政経塾は絶対に超保守から外に出ない。実際、民主と自民それ以外にはいない。
特に調べていくと、心配になってきたのは、われわれ流に言うといわゆる改憲・軍拡派。戦争に加担する側、
軍事産業とのつながり、前原が特にそうですね。それとワシントン右派とのつながりが非常に強いことが分かった。
リベラルでは全然ない。前原はもちろん、野田もそうです、野田は最近、韓国で大騒ぎになったが、
A級戦犯は戦争犯罪者ではないといって、怒りをアジアからくっていますよね。基本的に可成り偏向思想の人たちだ。
だから僕は非常に心配なんです。
藤原 そうした心配については日本を離れて外で見ていると、クリントン大統領も学んだワシントンの
ジョージタウン大学の中にある戦略国際問題研究所
(センター・フォー・ストラテジック・アンド・インターナショナル・スタディーズ=CSIS)。
ここは実は、ナチス思想のアメリカ版ゲオポリティークスの砦です。
ジョージタウン大学はアメリカにおけるカトリック教会及び、イエズス会創設の最古の歴史を持つ大学で、
日本ではそのヴァチカンのお目付け役としての上智大が、東京の中心の四谷にある。
そこには日本の反動思想の扇動者の渡部昇一とか、保守思想の大家だった篠田雄一郎教授が輩出している。
本澤 小泉元首相が、英語が得意というだけの理由で可愛がっていた女性議員(猪口邦子)もそうでした。
小泉チルドレンの一番手で、初当選してすぐ大臣になった。上智大の教授でその後、復職した。
藤原 上智はマッカーサー時代から占領軍の後押しがあり、あんな良い場所を確保している。
そういう意味でCSISは、世界戦略の中心になっているが、そこに実は、
京セラの稲盛和夫(稲盛財閥)が5億円(6億5千万ドル)を提供して理事に納まっている。
本澤 (驚いて)そうですか。
藤原 だから稲盛の関係で京都は皆CSISに行く。
本澤 松下政経塾もですか。
藤原 いえ、政経塾だけでなく、小泉進次郎もCSISの日本部長をやっていたマイケル・グリーンのラインでそこに入っている。
本澤 成る程-。
藤原 だからアメリカの対日戦略の拠点としてのジョージタウン大学は注目しなければならない。
もう一つは、英国のアメリカ支配としてのコロンビア大学。進次郎はコロンビア大学からCSISに入っている。
だいたい彼はコロンビア大学に入学できる力はなかったのに枠外で入った。
ジェラルド・カーチス教授というジャパン・ハンドが一役かった。
カーチスは日本に来て、大分県の佐藤文生の選挙を密着取材して「代議士の誕生」を博士論文に仕立てて
日本通として認められるようになったが、実力的には? がつくような人物で、しかし、奥さんのみどり夫人が優秀だった。
本澤 日本人ですか。
藤原 もちろん。アメリカの対日関係者の奥さんは、ほとんどが日本人ですよ。
本澤 成る程-。
藤原 奥さんが優秀だと、その男は出世する(笑)。ライシャワーもそうで、ハル夫人は松方財閥のお嬢さんでした。
とにかく日本の女性は凄いですよ。世界のいろいろな国で奥さんになってるから、
子どもができればその子は対日専門家になる。世界のことを知らないからそういうことを調べた日本人はほとんどいない。
もっとも、そうしたことを書くと人脈を断たれるのでアメリカにいる間だけは、危ういという理由もあって僕も書かなかった。
本澤 対談に先だっての雑談で、藤原さんが日本はアメリカの属国ではなく、属領だとおっしゃったがよく分かりますね。
藤原 なぜ属領かというと、例えばマイケル・グリーン。彼は大臣でも政府の高官でもない。CSISの日本部長だった。
しかも、アメリカの対日要求を反映させるためのエージェントにすぎない。
それにタコ入道のアーミテージだって国防次官補の属僚に過ぎません。
もうひとつ、アメリカの重要な大学としてジョーンズ・ホプキンス大学がある。
この大学はワシントンに高等国際研究所を持っており、そこのサナイエル・セイヤー教授の手引きで、
1954年に中曽根が初めてハーバード大の夏期講座に参加した。その前にセイヤーはCIAのアジア太平洋部長だった。
それが縁で中曽根はCIAとつながった。ただ、中曽根は正力みたいなおっちょこちょいと違い、
コードネームももたないからアメリカの隠れエージェンシーとして出世するのに成功した。
本澤 秘密の代理人みたいなものですね。
藤原 そうそう。中曽根はそれで首相になれたわけですが、結局、ジョーンズ・ホプキンス大学の系列でもって
ハーバードのキッシンジャーのゼミに出席して、そこで洗脳されて、原子力の重要性をたたき込まれた。
帰国後は、彼の伝記を読むと、手柄話として自分が原子力予算をつけたことを書いている。
本澤 そうですね。
藤原 正力がスパイになった同じ時期に、中曽根もアメリカに協力していたことがはっきりする。
アメリカには外交官になる大学が2つあります。ひとつはジョージタウン大学で、外交官になるための学部がある。
もうひとつは、ハーバード大学とタフト大学が共同で、外交官になるための大学院大学を持っている。
そこの大将が日本大使になると予測が流れたジョセフ・ナイ教授です。
本澤 あ~、ジョセフ・ナイ。成る程ねー。
藤原 その事ひとつとっても、日本にはアメリカに対する研究機関がひとつもないから、本当の情報を知る人がいない。
本澤 特にアメリカの情報はまったくないですね。
藤原 アメリカにいる時には、僕もそんなことは書けない(笑)。だから適当にぼかしてヒントだけは書いてるから、
分かる人には分かるんですが、日本人は自分で考えて絵を作る才能が残念ながらない。
答を書いてやらない分からないわけですね。
だから書評で飯を食っている立花隆や佐高信などは、私の本は敬遠して書評しようとしない。
日本には謀略史観というのがあって、やれロックフェラーがどうだ、フリーメイソンがどうだとか
出鱈目を書いているのを皆んな読んでいる。やはり自分でフィールドワークをしなければだめだ。
本澤 確かにそうだ。
藤原 取材をして、あるいは事件を知っている人が死ぬまで絶対に話さないというのを聞き出す能力が必要だが、
そういう能力を持った新聞記者がいない。皆んなサラリーマンだし、下手に書くと消されてしまう。
しかし、今回出した『生命知の殿堂』は世界で最初のカミトロニクス書籍で、従来の紙の本と電子本を組み合わせて、
情報を行間と遠近法で読み解くようになっている。だから、パソコンで開くと、
そういう記事が全部出ており、紙には書けなくても2~3年先には世界中の半分はカミトロニクスになると思う。
稲盛財団が資金を
本澤 今の話と関連すると思うが朝日新聞の阪神襲撃事件で記者が殺されましたよね。
事件の犯人が「俺がやった」と言って出てきてその後、週刊新潮に2~3回連載された。
しばらくすると俺が犯人だという人物の核心は、自分は頼まれてやったんだと。
頼まれた先はCIAであると仄めかすわけですよ。
そうすると途端に週刊新潮が謝罪文を載せて、その本人は分けの分からない形で死んじゃうわけです。
僕は完全に消されたと思っているんですが、それで何んとなく、CIAはますます日本では恐怖の対象にされてしまう。
藤原 CIAというのはわれわれ自由人と違って、役人として優秀な人が多く知識を一杯持ってる。
しかし、実際に自分でフィールドワークしてやっている人は本当に少ない。
例えば「CIAは何をやったか」を書いたベアーみたいな人物はやはり組織の硬直性に愛想を尽かして辞めている。
官僚組織と優秀な人とは合わないからですね。官僚組織にいるのは頭が良く日本の役人と同じで、
退職金を一杯もらい、天下りするという人が多い。
そのことはさておき、CSISの話に戻すと、例えば、国務長官のヒラリー・クリントンとかブレジンスキーとか、
あるいは、国防副長官をやったリチャード・アーミテージのように、
アフガン戦争の時にパキスタンに行き大統領に向かって
「協力しなければパキスタンを石器時代に戻してしまうぞ」と脅すような、倣慢な奴が集っている。
ただ、ここで何故、稲盛がCSISに基金を提供して、CSISの中に
「アブジャイア・イナモリ・リーダーシップ・アカデミー」を作ったことに触れる必要がある。
アブシャイヤーはCIAと関係の深い諜報の専門家で、レーガン時代にNATOに大使として派遣され、
ミサイル問題に精通していることで知られている。しかも、
CSISはナチスの生存圏の思想を作った、ハウスホーファーの思想を米国に輸入する目的で、
イエズス会のジョージタウン大学に作られたシンクタンクとして、地政学に基づく世界戦略を展開している。
松下政経塾-稲盛財団-ナチスの親衛隊の思想という、こんな不気味な構図が見え隠れしており、
ヒムラーが作った親衛隊の組織構成は、イエズス会を手本にしていることは良く知られ、
近代化がゲシュタポを育てた事実が気がかりです。
また、ハウスホーファーという人物は、日露戦争の頃に日本に駐在武官として来ているが、
彼はドイツの地政学者でミュンヘン大学の教授だった。その弟子が副総統になったルドルフ・ヘスであり、
彼はヒトラーの『わが闘争』の口述筆記をしただけでなく、メッサーシュミットで英国に飛んだ奇妙な行動をしているが、
ヘスは渾名が「お嬢さん」でホモとして知られている。
そういう流れを辿っていくと、ナチスの分派が日本に流れてきて、松下政経塾になり、稲盛財団になる。
こういう大変な状況が起きていることを、日本で書けるジャーナリストがいない。
日本では松下政経塾の首相が誕生したという程度の扱いだが、これは大変なことなんですよ。
本澤 外交面でも外交戦略面でも当然、影響が出てきますね。
藤原 野田という男が最初に現われてきたが、これからはアメーバーのような奇妙な連中がぞろぞろと現われてくる。
本澤 稲盛がね……。我々には稲盛のイメージは悪くなかったのですがね…。
(一部敬称略・以下次号)
小村 雪岱、三枚目、
「もみじ葉?」です。
こんな没落一途の国と「ブロック経済」、しかも「関税自主権放棄」なのですから、
常軌を逸しておる、気違い沙汰ですよ、
◆http://uskeizai.com/article/234633792.html
アメリカ経済ニュースBlog 2011年11月11日
◎アメリカ過去最大30億ドルの地方政府 財政破綻
米アラバマ州ジェファーソン郡が、30億ドル(約2300億円)の債務を抱え連邦破産法の適用を申請した。
米国で過去最大の地方政府の破綻となる。(WSJ Japan)
最大の敗者は、ジェファーソン郡の最大の債権者であるJPモルガン・チェース。
これからじわじわと地方政府の破綻が続けば、その影響は金融機関に影響を与える。
これからアメリカの地方政府の破綻が多くみられることになるでしょう。
イタリアやギリシャのように、国や地方政府はいとも簡単に債務を積み上げてしまった。
あまりにも簡単に融資されたので、今となっては膨大な債務が積みあがってしまった。そして、
どの地方政府も、返済が不可能な状態なりはじめているということだ。
たとえ、デフォルトという最悪な事態にならなくても、
地方政府の財政支出は大幅に削られ公務員や公共工事の予算がカットされる緊縮財政が取られる。
これからさらに厳しい不況が訪れる可能性が高い。
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