寒村の農家出身ながら医師となり、徳島藩医にまでなった関寛斎。
戊辰戦争でも軍医として功績を残したが、
明治35年、それまでの地位と名誉を捨て北海道斗満の開拓を志す。
この時、寛斎72歳、あい68歳。
司馬遼太郎をはじめ何人かの作家が題材としてきた人物だが、
高田郁が主人公に据えたのは、彼の妻・あいだった。
高田郁は本格的に作家デビューしてから5年ほどしかたっていないが、
「みおつくし料理帖」や「出世花」「銀二貫」など秀作が多い。
ストーリィテラーとしての素質は確かなものだし、
加えて登場人物に対する思い入れが豊かである。
「あい」もまた、凛として夫寛斎を支えていく姿が描かれている。
高田郁に描かれてよかった、と思う。
久しぶりに心が洗われる、期待通りの作品である。
戊辰戦争でも軍医として功績を残したが、
明治35年、それまでの地位と名誉を捨て北海道斗満の開拓を志す。
この時、寛斎72歳、あい68歳。
司馬遼太郎をはじめ何人かの作家が題材としてきた人物だが、
高田郁が主人公に据えたのは、彼の妻・あいだった。
高田郁は本格的に作家デビューしてから5年ほどしかたっていないが、
「みおつくし料理帖」や「出世花」「銀二貫」など秀作が多い。
ストーリィテラーとしての素質は確かなものだし、
加えて登場人物に対する思い入れが豊かである。
「あい」もまた、凛として夫寛斎を支えていく姿が描かれている。
高田郁に描かれてよかった、と思う。
久しぶりに心が洗われる、期待通りの作品である。
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