ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

あなたへ

2013-08-23 21:41:36 | 映画曼荼羅
慢性的な渋滞の中を、西へ東への一週間。
処暑にして、漸く、我が家で録画しておいた映画を見る。

   ***

妻の遺書にしたがって、富山から長崎への散骨の旅物語。
妻から散骨という別離の方法を突き付けられた夫は、その真意に戸惑う。
「さようなら」という最後の言葉が、今生での生者必滅・会者定離のあらわれか。

たけし、草薙、佐藤、大滝などの脇役もいいが、
やっぱり健さんはカッケーし、田中裕子も愛らしい。
何十年も同じ役者を見ていると、年齢の取り方を教わり、
ついでにこちらの経験値も上がるような気がする。

喜怒哀楽の人情話だけではなく、
実はまじかに迫った団塊の、葬儀・埋葬・墓問題を提起もしていた。

   ***

映画は山頭火の歌でエンドを飾っている。
【 このみちや いくたりゆきし われはけふゆく 】

さて還暦を過ぎたサラリーマンの次男坊も、
そろそろ未来のねぐらを考えるとするか。


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