ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

修二会ボラ

2014-03-13 17:35:54 | 日本の四季
修二会・・・1263年間、地震であれ戦争であれ疫病であれ政変であれ、如何なる天変地異があろうとも中断することなく続いてきた東大寺二月堂の行事。世間の人々に代わって選ばれし僧達が、五体投地の修行で衆生の罪を懺悔し、天下泰平や五穀豊穣を祈願するのが目的だった。

興福寺や南大門あたりを、行く鹿に目をやりながらボンヤリ歩けばよく思う。
大災害でどんなに近郊の大都市が壊滅的な状況になろうとも、
確実にこのまほろばの都、やまとは復活するだろうと。
東大寺が幾度火の海に巻き込まれようとも、
大仏の首が何度胴体から落ちようとも、
逞しくたくましく復活しつづけてきたように。
1263年間も懺悔と祈りをこめ続けるが日本人が、そこに生きつづける限り。

ちょいボラとして3年ぶりにお水取りに行ってきた。
生暖かい一日が終わる頃、足元の蝋燭に明かりをともす。
若竹に記された今年の祈願の言葉は、なぜか「平和」が群をぬく。
今日の平和に茫漠たる不安を感じるのか、
それとも明日の平和に底知れぬ危惧を憂うのか。