ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

みちのく写旅(22)仙台市若林区荒浜

2012-06-04 09:45:12 | 災害大国
(AM11;50) 石巻から松島を経て高速道路に入り、仙台市若林区荒浜に到着。
現地は180°の範囲で美しい砂浜が広がる海岸だった。
その浜に隣接するようにして建設された多くの住宅が流された。
コンクリートの土台がそこかしこでむき出しになり、広大な廃墟と化していた。
そこに希望の目印としての黄色いハンカチが、いくつもピラミッド型に飾られていた。

茫洋とした風景の中、津波にさらわれる母子の姿が浮かぶ。
この地もまた赤い旗がいくつも立ったのだろうか。
まだ4000人近くの方が行方不明。そこかしこに御霊が彷徨っている。

砂浜の入り口に立てられた慰霊碑に向かい、ただ合掌するのみ。

みちのく写旅(23)エピローグ

2012-06-04 09:41:47 | 災害大国
(PM1;30) 仙台駅でレンタカー返却後、支店設計部に応援で来ているK君を呼び出す。
震災1週間後に被災地に入った彼は、その臭気と惨状に思わず吐いてしまったと言う。
それから15カ月。現地に入ってみて感じた、
復興漂流にさまよう【みちのく】にも、漸く希望の芽が胎動しかけていることを。
翻って【フクシマ】にはそれがあるのか。
(PM3;40) 新幹線の車中から右手に安達太良山らしき山々を眺めていて、
その反対側に広がる荒涼とした汚染地帯を思えば、否定的な思いしか湧いてこない。

   ***

(PM5;08) 列車は定刻通り東京に着く。
旅をともにした名古屋の友人と別れた時、構内アナウンスが手馴れた調子で流れ出した。
「・・・只今ぁ、東北地方で震度4の地震がありましたぁ。・・・
このため東北新幹線は一部発車を見送らせていただきまぁす・・・
・・・只今ぁ、東北地方で・・・」。