酔っているのに珍しく迷うことなく京成立石から神保町駅へ辿り着くことが出来ました。そこから徒歩で17時25分頃お店へ到着すると既に閉店。が、今回も店主さんに無理を言って並ばせて頂けることとなりました。
大豚、大蒜野菜脂。
中央付近に集中的に積み上げられた麺。
横から見ると高さはそれ程でもないかも?
頂上には甘いフワフワの固形脂。
しこしことした、やや硬めの茹で上がりの麺。軟らかめか硬めのどちらかを試してみようかと、並んでいる間助手さんに「お薦めはありますか?」と尋ねると、困惑の表情を浮かべながら「普通が一番だと思いますよ。」との返答がありました。
スープを吸うことで表面がツルっと変化しながら、ギュッと締まった感じを維持し続ける麺。どれ位小麦が香るかと鼻に近づけてみましたが、数日前に越谷店で感じたよりもかなり弱めでした。
最後は卵黄をレンゲで掬って絡めて。
野菜丼には、野菜と大蒜と豚。
大きな肉片の混じった固形脂の乗った、熱を持った緑鮮やかなキャベツと芯の残ったもやしをバリバリと音を立てながら麺と共に食べ進めます。
豚は細かなものが多数。
繊維質が舌に残る赤身が大部分を占める豚。
タレが良く染みたトロンっとした脂身。
しっとりした赤身とプルンっとした脂身で構成された豚。
野性味溢れる赤身と溶け出しそうなトロットロの甘い脂身。
サラッとした細かく刻まれた大蒜にはピリッとした辛さ。
表面を無数の細かな油滴が覆っています。
攪拌して口に含むと最初に醤油の塩味が舌に突き刺さり、その後に現れた甘さがあっという間にその味覚を上書きしていく、円やかさが主張するスープ。
生卵はいつものように、卵黄は麺と白身はスープへ。
約20分で完食。特段のご配慮のお礼を伝えると店主さんから「次はもっと盛るから。」との本気とも冗談とも取れるお言葉を頂いて退店となりました。