2月下旬の3連休最終日のことです。数週間前にある方からお誘いを受け夕方から予定を入れていたのですが、当日の朝になっても詳細についての連絡がないので催促すると「新型コロナウイルスの影響が心配で延期したい。」との返事。普段はトイレに行っても手も洗わないくせに、億劫になったからとつまらん嘘つくな、と激しい怒りを抑えきれず、何故か行ってみたい二郎リストの中で最も遠方のこちらを訪れることを決断。京王堀之内駅から道に迷いながら16時過ぎに到着すると助手さん3人で営業中の店内はカウンター席にも空席が、という様子でした。
大ラーメン、野菜大蒜。初めてでしたので大は制止されるかも?と心配し、食券購入のイメージトレーニングを何度も繰り返しての来店でしたが、何事もなく注文が通りました。
麺は黄色がかった太めのストレート形状。
滑らかな表面はやや軟らかめの部分があるもパッツンとした食感、歯を入れると中心部は小麦粉が詰まった感じでモッチモチという表現がピッタリ、啜りやすくもありました。
豚は薄めに切られたものが2つ。全体に高密度にサシが入って、箸で持ち上げると崩れてしまう軟らかさ。
バラ肉と思われる豚は、その旨味を十分に感じ取れました。
初見の私にも躊躇なく盛られた野菜。もやしは口の裏側に突き刺さるような硬さで、キャベツは噛むとバリバリと音を発する、かなりフレッシュな火の入り加減。麺に辿り着くまでかなりの時間を要しました。
スープは一口飲んで思わず「なるほど。」と。
厚みのある甘味が伝わる脂感満載のポタポタとしたスープは「これが乳化だ。」と指し示してくれるもの。飲み進めていくと塩味も強まって行き、最終的にはしょっぱいなと思う程に。まぁ、それ位たくさんの量を飲んだということです。ただ、麺と絡んでもそのオイリーさはあまり伝えていないように思いました。
比較的粒が大きめの大蒜はかなり少なめ。山盛り野菜と対峙しているうちにスープに溶け込んでしまいました。
15分程で完食。入店前は並び直して小つけ麺もという計画を持っていましたが、450gにしては予想以上の満腹感に自重。ここまで越谷店や神田神保町店と特徴が異なると、同じ二郎とは言え全くの別物で良い意味で比較の対象ともならないという感想。松戸駅前店と同系統なのでしょうが、乳化度や麺のモッチモチさはさらにその一歩先を行っているように感じました。自宅から遠いこと、付近に興味をそそられる観光施設等が見当たらなく来店する為だけの外出になってしまうことで頻繁に、という訳にはいきませんが、また食べたくなるラーメンでした。