LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

ポストカードギャラリー・その3

2008-03-26 08:41:55 | コレクション
一つのものが好きになると、
それを何十年も引きずる執念深いところが
私にはあるようです。

集めたカードを、もう少しご紹介したいので
行きがかり上だと思って、とことんお付き合い下さい。

ロイ・リキテンスタインは1960年代、ポップアートの黄金期から
亡くなる1997年までの間に、数々のシリーズを展開しました。

コミックを引用したシリーズ、ピカソやマチス、モンドリアン、
モネのアートを引用したシリーズ、
ドナルドダックやミッキマウスなどディズニーキャラクターを
引用したシリーズ。
有名なブラシ・ストロークシリーズ、インダストリーシリーズ(次回ご紹介予定)、
それにインテリア・シリーズ(と勝手に名付けています。)です。



左上は、1991年の"INTERIOR WITH AFRICAN MASK"という作品です。
小さく描かれたアフリカのマスクは、ロイ・リキテンスタインの手にかかると
プリミティブな土着的な感じは一切かき消され、
工業的なドットと線とに相まって、
あたかもフリーズしたかのような、
静的な空間となって表現されます。

中心下の”Oval Office"は星条旗と共に、
一つの記号となってに張り付けられているかのようです。

水蓮の作品は、モネをモチーフにしています。
ステンレスを用いることで、作品に工業的要素を持ち込み
印象派の文学性を完全に消し去ろうとしたかのよう見えます。

リキテンスタインの、文学性とか感傷とかと一切無縁なところが
私はたまらなく好きなんだと思います。







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