父の画室

岐阜県高山市の実家に戻ってきて今日で２週間と２日目。
やっとでネットがつながり、晴れてブログ再開となりました。

高山で最初にしたのは、自分の部屋として使わせてもらう
父の画室だった部屋の掃除でした。

こちらが父の画室です。



父は１０年前に亡くなっています。
この部屋を作った４カ月後に心筋梗塞の発作を起こし入院し、
その数カ月後に癌に侵されていることがわかり
１年半の闘病生活を送った後、６６歳で亡くなったのです。

わずか４カ月しか、この部屋を使うことができなかった父ですが
画材や版画の道具を手の届くところに配し、好きな骨董を思いのままに飾ったこの部屋は
最後の父の思いをかなえた理想の空間だったのだと思います。



ずっと張り替えていなかった障子を、きれいに張り替えました。
窓辺には、父の愛用していた画や書の道具を並べています。

この部屋で、これから更紗の製作をします。



弘法大師の仏像やら、インドの石像、骨董などが並べられた棚の下は、
造作のベッドのあるスペース、つまり私の休むベッドとなっています。



部屋の隅には何やら不思議なものがぶら下がっています。
こちらは、きのこを干したものです。
高山では、こうしてきのこを乾燥させて、正月料理に使います。
おかげで部屋は、きのこ臭いのなんのって・・・。

とにかく、ちょっと落ち着いて居場所を得た私でした。