先日、個人のお宅のためにお雛様を飾りつけて参りました。
そのお宅は、奥様を12年前に亡くされ
男手一つで三人のお子さん達をお育てになり、
去年ご長女を無事お嫁に出されたという経緯をお持ちです。
聞くところによると、奥様を亡くされてから
ずいぶん長い間、お雛様を取り出していなかったとおっしゃるのです。
「もしよろしければ、取り出して飾ってみたいと思うのです。」
と申し出て、お雛様を見せていただきました。
見れば、品のいい顔立ちのこじんまりした対の雛です。
「ぜひ飾りましょう、そうすればきっと
奥様の十三回忌のご供養にもなることですし、
去年お嫁に行ったお嬢様もきっとお喜びになりますよ。」
ということで、飾り付けさせてもらったのです。
こじんまりした形のお雛様に合わせ、白磁の花器を対で置きました。
枝ものを生けるのに、このような口の狭い花器はうってつけです。
左右対称に桃の花を配置し、中央には小さな膳にのせた菱餅を飾ります。
最近、室礼(しつらえ)を勉強し直しているところなのですが、
菱餅の置き順は上から、紅、緑、白が正しい順なのだそうです。
古くからのならわしには、すべてに意味があります。
その深い意味を、ひとつひとつ学びながら、
子供たちの代に伝えていく責任が、私たちの世代にはあるんだな
などとつい思ってしまうのです。
そのお宅は、奥様を12年前に亡くされ
男手一つで三人のお子さん達をお育てになり、
去年ご長女を無事お嫁に出されたという経緯をお持ちです。
聞くところによると、奥様を亡くされてから
ずいぶん長い間、お雛様を取り出していなかったとおっしゃるのです。
「もしよろしければ、取り出して飾ってみたいと思うのです。」
と申し出て、お雛様を見せていただきました。
見れば、品のいい顔立ちのこじんまりした対の雛です。
「ぜひ飾りましょう、そうすればきっと
奥様の十三回忌のご供養にもなることですし、
去年お嫁に行ったお嬢様もきっとお喜びになりますよ。」
ということで、飾り付けさせてもらったのです。
こじんまりした形のお雛様に合わせ、白磁の花器を対で置きました。
枝ものを生けるのに、このような口の狭い花器はうってつけです。
左右対称に桃の花を配置し、中央には小さな膳にのせた菱餅を飾ります。
最近、室礼(しつらえ)を勉強し直しているところなのですが、
菱餅の置き順は上から、紅、緑、白が正しい順なのだそうです。
古くからのならわしには、すべてに意味があります。
その深い意味を、ひとつひとつ学びながら、
子供たちの代に伝えていく責任が、私たちの世代にはあるんだな
などとつい思ってしまうのです。