LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

桃の節句・その1

2008-02-21 11:50:54 | インテリア
お天気が良いとポカポカと、なんとなく春が近いのかな
と感じられるような今日この頃です。

お花屋さんには、梅や桃、桜、菜の花、猫柳といった
「春到来」を思わせる花々が並びます。

お隣のギャラリー・カフェ”Niwa-Coya"さんでは
「春を待つ」と題したお雛様と器の展示が開催されています。



八郷葦穂窯 古川欽也さん、雅子さんによる陶器の展示です。
かわいらしい花衣を纏ったお雛様がずらり。
その他には、梅や桜の絵柄が一足早い春を楽しませてくれる
湯呑、ぐい飲み、茶碗などなど。
見ているだけで心が春めいてきて、嬉しい気持ちになります。

  

子供の頃は、雛の節句が楽しみでした。
私の実家の岐阜県高山市は、旧暦の四月三日が雛祭りです。
ひと月遅い雛祭りが待ち遠しく、いざ飾り付けの日には
いそいそとおばあちゃんをせかして蔵からお雛様を運んだものでした。
ところが、お雛様を片付ける時はまったく非協力的で、
おばあちゃんと母に任せっきりなのでした。
今から考えると、大きな段飾りを出したり片づけたりする仕事は、
けっこうな重労働だったと思います。

「お雛さまを片付けるのを遅らすと、娘が嫁にいき遅れるから。」と
せっせとお雛様を、出し入れしてもらったことは
子供のころの思い出となって、深く心に刻み込まれています。

段飾りのフルセットのお雛様を飾るのは叶わなくても、
こんな陶器の小さなお雛様だったら、カジュアルに楽しむことができます。
お雛様の絵柄と色合いに合わせて、千代紙や和紙を敷くと
グッとお雛様が引き立ちます。

赤いシボ(しわ加工)の入った和紙は、切り取りたい大きさを決めたら
その部分を、水を含ませた筆で線を引き湿らせたあとに
手で裂くように切り取ると“耳付き和紙”のようなエッジの仕上げができます。
簡単で風情のある感じになりますので、ぜひやってみて下さい。

季節の行事を、積極的かつカジュアルに楽しんでいただきたいなと
切に思う私です。


 八郷葦穂窯  古川欽也・雅子作陶展
「春を待つ」

2月12日(火)~3月1日(土)・(日・月定休)

Niwa-Coya Open 11:00~18:00
  調布市若葉町1-28-28
 tel,fax 03-5315-2848