ヤフーのニュースである。
死者22万人、支出186兆円に=アフガン・イラク戦争
―米研究者グループ
【ワシントン時事】米ブラウン大学(ロードアイランド州)
の研究者グループは1日、アフガニスタン、イラク両戦争の
死者は計22万4000人、米政府の支出は2兆3000億ドル
(約186兆円)に上るとの報告書を発表した。
両戦争の実態は不透明な部分が多く、全体像が示される
のはまれ。
「戦争のコスト」と題する報告書によると、少なく
見積もった場合の戦死者は米軍6000人、イラク軍9900人、
アフガン治安部隊8800人などで、軍関係者は計3万2000人。
一方、巻き添えになったイラク、アフガン、パキスタンの
一般市民は計17万2000人、反政府勢力などの死者が計2万人
という。
以上。
ニューズウィーク日本版 2011.6.29 にあった
「アラブの春」に凍るCIA
の中に、
アルカイダの工作員イブン・アル・シェイク・アル・
リビはエジプトで拷問され、アルカイダとイラクのサダム・
フセイン大統領はつながっていると自白したが、真っ赤な嘘
だった。
アル・リビは後に、「死ぬほど痛めつけられたから」と
アメリカ側に語ったとされる。
「何かを言うしかなかった」
というのがあって、
アメリカのイラクへの戦争が、こんな情報に基づいていた
のかと思うと、なんとも喜劇としかいいようがない。
拷問を回避するための、方便でしゃべったことが、戦争の
きっかけになったとは。
歴史を振り返る時に、アメリカは何を思うのだろう。
と書いたのだが。
9・11の同時多発テロで、無くなった人数は、2973人と
いう数字があった。
そのテロの報復みたいな戦争をして、死者22万人、支出
186兆円になったようである。
この数字を見て、あの戦争にブッシュによって、煽られて
突進していったアメリカ市民は、どう思うのだろう。
それに同調したマスコミは、何と思うのだろう。
この戦争に反対を表明して、四面楚歌に陥った人もいたが。
煽動にのった国民、わが子を兵士として送って、わが子を無く
した国民、どのような思いで、この数値をみるのだろう。
その戦争の方便となった大量殺人兵器は、結局存在しなかった。
いったい、アメリカにとって、アメリカに雷同したヨーロッパ
諸国にとって、何とこの数値はいったい何だろう。