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リタイアーのよもやま話

 仕事で学ぶ

2013-02-26 23:32:41 | 社会

 仕事で学ぶ

 仕事は給料をもらうためにやっていると
いうあなた、とんだ大違いをしているのだ、
といってみたい。

というのも、私たちは、仕事の中で学ぶか
らである。

熟練といって、自分の力で知識も技術も習
得したかのように考えている人がいるかも
しれない。しかし、仕事をしていなかった
ら、その知識も技術もけっして習得できな
かったのだ。

 むしろいうべきは、仕事をして、知識や
技術を教わっただけでなく、給料もらえた、
ということである。

 

鷲田小彌太氏の「定年と幸福」という本の
なかにあった文章である。

非常に当たり前の道理だが、就職したての
頃は、その当たり前のことに理解が及ばな
かった。恥ずかしいものだ。

 

ところで、わたしは、若い頃、マルクス主
義に凝った。
そのようなこともあって、わたしの蔵書に
哲学事典増補版
森 宏一編集
青木書店
というのがある。マルクス主義哲学の立場か
ら編集された本である。

 

この中に次の内容がある。

 

労働力 
生産のためについやされる人間の肉体的
(脳髄、骨格・手足など)および精神的
(技能・熟練・知識など)なエネルギー
と能力の総体をいう。
労働力は生産の能動的要因であり、これと
労働手段の結合が生産力を構成する。
労働力が消費されつつある過程が労働であ
り、実際にあらわれる労働過程は物的な生
産手段が労働力と結びついたときに、はじ
めて開始される。


鉛筆でアンダーラインが残っている。

このような考え方は、学生時代にマルクス
主義に凝ったおかげで、身につけることが
できた。


結果的に、それが、仕事人間に追いやった
こともあるやと、思っている。


しかし、このことのおかげで、自分の労働
力アップということを常に意識することが
でき、IT時代に職場で、荷物になるような
ことにならないですんだと思っている。

思うのだが、就活に勤しむ大学生に、この
あたりのことについて、どれだけ理解が及
んでいるのだろう。わたしたちの時代から
すれば、中国の話ではないが、「小皇帝」
の様が伺えるのだが。

時代は、70億のサバイバル時代だ。わた
したちの時代のように、時代に「のびしろ」
があった幸運を享受できた時代ではなくなっ
た。
グローバル化の彼方に、新しい秩序が生ま
れのだろうか。

若い人たちの「真摯さ」に、期待するしかな
いのだが。

瑠璃色の地球/沢田知可子 である。

瑠璃色の地球は、やはり、松田聖子の歌が
名演だとおもうのだが、沢田知可子の歌は、
静かな夜に、似合うと思うのだが、どうだろう。

 

 


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