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リタイアーのよもやま話

世界の宗教がざっくりわかる

2011-10-15 23:37:57 | 若い時に読みたかった本

世界の宗教がざっくりわかる

島田裕巳著

新潮選書

を読み終えた。


帯びには、

教義は?歴史?お互いの関係は?

丸ごと一気に頭にはいる

現代人必携の宗教ナビ!

とある。


表紙の折り返しには、

経済がグローパル化し、科学が進歩した世界において
なお、宗教の存在感は増す一方である。
宗教を知ることなしに、政治や経済、事件の本質を理解
することはかなわない。

しかも、ひとつひとつの宗教を別個に捉えていては何も
見えてこない。

キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教等、それぞれの
歴史、教義、関係性を一気に学んでこそ、私たちは全体像
を得ることができるのだ。

現代人のための宗教ナビゲーション。

以上。


「はじめに」では、

いったい宗教とは何なのか。
本書は、この問いに対する筆者なりの回答である。
新書のような形式の本において、このような根源的な
問いに答えようというのは無謀なことかもしれない。

 

この本でめざしたのは、あるべき宗教の姿を提示する
ことではない。
世界の宗教が全体としてどういったものなのか、それを
分かりやすい形で描き出すことに尽きる。


とある。


わたし個人的には、

特に、キリスト教の箇所については、興味深く思った。

ミッション・スクールの影響力
出家者のいる宗教は珍しい
聖なる世界だけを律する
イエスの教えを知らなかったパウロ
多神教への変質
教会の絶対的な権威
救済の方法がないプロテスタント

という項目となっている。


前に、塩野七生氏の「ローマ人物語 最後の努力(下)」
をこのブログで取り上げ、

ディオクレティアヌスの皇帝の地位への執着が、キリスト教が
歴史に残る大きな原因であった。というのが、てっとり早い
〝まとめ〟と言えるのではないか。

という感想を述べたが、塩野七生氏によって書かれたこのディオ
クレティアヌス帝の所業と島田裕巳氏のこの箇所とを抱き合わせて
読み合わせると、よりキリスト教への理解が深まるような気がして
きた。

 

キリスト教の成立の謎を解く
改竄された新約聖書

バート・D・アーマン=著
津守京子=訳
柏書房
 

捏造された聖書

バート・D・アーマン=著
松田和也=訳

柏書房

 

破綻した神キリスト

バート・D・バートン=著
松田和也=訳

柏書房


「ローマ人物語 最後の努力(下)

塩野七生著

新潮社


世界の宗教がざっくりわかる

島田裕巳著

新潮選書


これらの本が、若い時に、読まれることが切望されて
やまない。

 

それにしても、


世界の宗教がざっくりわかる

島田裕巳著

新潮選書


いい本である。

著者の趣旨は、俯瞰的で充分に実っていると思う。

ぜひ、多くの人に読まれることを願っている。

このような本を出してくれて、感謝である。


ついでにであるが、

織田信長のマネー革命
経済戦争としての戦国時代
竹田智弘
ソフトバンク社

で、信長が仏教にとった態度についても、セットで読まれると
面白いと思う。


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