消費期限終了

リタイアーのよもやま話

子どもの頃のあなたが今のあなたに出会ったら、よろこぶだろうか

2014-08-23 21:47:47 | 音楽

なんかの本にあった文章である。

 

子どもの頃のあなたが今のあなたに
出会ったら、よろこぶだろうか。

この文章に、ひっかかるものがあって
メモして、時折、読んでいる。

この文章を読みながら、どうなんだろう。

って、考えたりするが、明確な答えは
出てこない。

なぜ、明確に返答できないのかと考える
と、思うのは、わたしたちが子どもの頃
の想像を超えるに未来になったからでは
ないかと。

 わたしの住んでいる地域は、山間地の農村
と変わらない風景であった。

小学校・中学校は、「陸の孤島」と言われ
た。

小学校の頃、わたしが高校に通うなんて、
考えられなかった。

中学校で、高校入試のガリ勉をしている
時、わたしが、大学に通うなんて信じら
れなかった。

中学校3年のガリ勉の功を奏して、高校
に入学したら、2年時に、進学クラスに
配置された。

その進学クラスに反発して、部活に熱中
した。

3年になって、同級生がそれぞれの進路に
向かって、着実に歩んでいるとき、わたし
はなんとなく浪人する気であいまいに生き
ていた。

結果、部の先輩たちの多くが、進学した
地元と大学には進学せず。

成り行き、専門学校に入学し、後で、大学
に入り直すことになった。その時、わたし
の同級生は大学の4年生になっていた。

想定外だったのは、あの時代に学生運動が
盛り上がっていたことである。わたしが大
学に入学した時には、その時代はすでに終
わっていた。

「りんご白書をもう一度」という歌があっ
たが時代は、そのように変わっていた。

しかし、わたしは、その余韻の中で、マル
クス主義に凝りだした。

まさか、わたしがそのような方向に興味を
持ち出すなんて、高校の時には全く考えら
れなかった。

しかし、これは、わたしの一生を左右する
はめになった。そして、苦しむはめになっ
た。

これも、全く想定外のことだ。

わたしたちは、「ガリ版」の世代だ。

今や、パソコンの時代に変わった。

今、You Tubeで、高校時代の音楽教室に
ステレオの無かったわたしは、無料で音楽
の聴き放題である。あの時のレコードの音
質とは比較にならない高音質で。

わたしたちが、20代の時には、信じられ
ないことだが、外国旅行を誰もがするよう
になった。


et cetera

あとは、きりがないので、やめた方がよい
かも。

おみなえし揺れ咲く細き野道行く
なりたい自分になれただろうか。

と歌ったのは、重信房子だが、彼女がその
歌を読んだ時代もはるか彼方のことになっ
た。

「なりたい自分になれただろうか」という
問いかけも、いったい何を基準にというく
らい、時代は、わたしたちが理解できない
ほど、変わり果てた。

子どもの頃のあなたが今のあなたに
出会ったら、よろこぶだろうか。

なんて言っても。

もはや「原風景」というものも意味を
なくした時代に、今のわたしをどう
評価した方がいいのだろう。


最新の画像もっと見る