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リタイアーのよもやま話

父の涙

2009-08-11 20:52:22 | 介護&エトセトラ
病院にいって、父親のリハビリをしている最中、左目の目尻に涙が少し┄┄。
昨日もあった。

それを見て、なんだろうと考えてしまう。
見た目、機嫌がよさそうには思えない。

少しでも、気分よくと考えて、病院にかようのだが、自分の家族さえ、分かっているようには思えない父親の目に、涙があったりすると、なんだろうと複雑な気分になってしまう。

何かしてあげたくても、どうしていいか分からない。

その思いというのがあるとすれば、理解をしたいのだが、どうしようもないのだ。

何を思って、涙しているのだろう。

一度寝たきりになった患者が、意識が回復して、動かなくなった自分の手足、自分の腹から出ている「胃ろう」の管を見て、どのように思うのかと考えると、複雑な気分になる。

せっかく回復した意識は、自分の肉体の悲惨な現実を目の当たりにすることになる。

回復した意識は、自分の現実を超克していく力へと向かうことができるのか。

この衝撃的な自分の肉体の現実を見て、回復した意識は、正気を保ち得るだろうか。

この現実を見て、生きる力はわき起こるのであろうか?

それとも、回復した意識は、自分への絶望を生み出すのか。

回復した意識は、望まぬ絶望の日々を招くのか。

父親のリハビリをして、わたしの思考は、どうどう巡りを繰り返している。

何か考えているのだろうか。

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