ベッド
最近、同室のUさんが亡くなったのだが、
まだ、新規の入室者は、来ない。
そうこうするうちに、わたしの近くの部屋
で、いくつかベッドが無くなっている。
多目的広場では、五つほど空きベッドが置
かれている。きっと、そのベッドだろう。
あっという間に、人は亡くなるのかもしれ
ない。
今日は、病院から帰宅して、我が家に近づ
いたら、葬儀屋の車とすれ違った。
もしかして、葬式かと思ったら、なんと、
電信柱には、同じ自治会のN婆さんの告別
式の案内が張られていた。
今年、6月の自治会の集団検診では、見か
けたのだが、人間の健康は、半年ではどう
変わるか分からないということを最近は、
感じ入っている。
やり残すことがないよう、転ばぬよう急が
なくてなんて、気持が急かされる。
しかし、どれも飽いているばかり、気持は
焦るが、急くのができない。やっかいだ。
今日は、買い出し日ではないので、夕食が
早かった。
10時半頃の就寝まで、時間をもてあます
ようになってきた。
ショーペンハウアーの言うように、司馬遼
太郎、池波正太郎だって、悪書になりかね
ない。まして、ツタヤのdvdなんてと思った
ら、とたん、何もやることなんて、、なくなっ
てしまう。
ショーペンハウアー、今の時代に生きて
いたら、ネットの魑魅魍魎の世界に、卒倒
してしまうかもしれない。