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<大阪府>教員採用辞退率が急増、教育条例が影響か

2012-03-30 11:58:05 | 社会

ヤフーのニュースである。


<大阪府>教員採用辞退率が急増、教育条例が影響か
毎日新聞 3月30日(金)2時31分配信

 大阪府の12年度公立学校教員採用選考の合格者のうち、
辞退者の割合は最終的に13.4%となる見通しであること
が府教委のまとめで分かった。記録が残る過去5年で最高で、
府議会で3月に「教育行政基本条例」と「府立学校条例」が
成立したことも影響したとみられる。

 府教委によると、合格者2292人のうち、辞退したのは
308人。理由は「他府県の教員に採用」が53%で最も多
かった。

過去では08~11年度の辞退率は9~10%で推移しており、
12年度は今年2月3日の段階で12.4%(284人)
だったが、その後さらに辞退者が増加した。【田中博子】

 

 

大阪府議会:教育2条例成立、保護者ら評価二分 「変わる
きっかけに」/「“モンスター”不安」

 大阪府議会で23日成立した「教育行政基本条例」と「府立
学校条例」。昨年9月、大阪維新の会が提案して以来、議論を
巻き起こしてきた。

学区撤廃など、学校間の競争を促すだけでなく、「学校現場に
民意を反映させる」として、保護者による不適格教員の申し
立てや教員の評価を規定し、大きな責任と負担を求める。

保護者や学校現場からは歓迎や不安の声が上がっている。

 申し立て権は、保護者が不適切と感じた教員について、地域
住民や保護者の代表から構成される学校協議会に意見を述べる
ことができる権利だ。

教員の評価は校長の判断に委ねられてきたが、条例施行に伴い、
協議会は申し立ての内容を調査・審議し校長に報告。

校長は教員を指導し、必要なら研修を受けさせる。教員は改善
の見込みがないと判断されれば免職の対象になる。

 申し立て権が府立学校条例に盛り込まれたのは、橋下徹大阪
市長や維新が教育現場の「評価の甘さ」を問題視したためだ。

現在、府教委は5段階で教職員を評価をしているが、10年度
は府立、市町村立学校ともに全教職員のうち、上位から2、3
番目の評価が全体の約98%を占め、最低ランクはわずか0・
01~0・02%だった。

 来月、次男が府立高に入学する母親(50)は「条例で教育
変わるきっかけになりそう」と期待。

別の母親(41)も「今までは先生への不満を言う場がなかっ
た。

直接声を聞いてもらえるのはありがたい」と歓迎した。

 一方、理不尽な要求を繰り返す「モンスターペアレント」へ
の不安も広がる。

府立高に長男を通わせる母親(41)は「過度に文句を言う
保護者もいる。

教員を公平に評価するのは難しいのでは」。長女を府立高に
通わせる母親(45)は「条例で評価まで厳しくなってしま
えば、いい教員のなり手がますます減らないか心配」と述べた。

 大阪府では12年度の教員採用試験合格者のうち、辞退者
の割合が12・4%(2月現在)となり、9~10%で推移
していた過去5年で最多となった。辞退者の多くが「他府県や
私学の教員に採用」などを理由に挙げたが「条例により大阪が
敬遠された」との見方が広がっている。【田中博子】


以上。


これまでの行政は、教職員を管理する立場にあったが、一定
程度、保護者からは、教育委員会制度で、ワンクッション置いて
いる立場にあったが、大阪府の場合は、行政が保護者の先頭に
立って、教職員を24時間年中無休で監視・管理する絶対権力
になってしまった。

戦前の社会みたいに、いつもスパイに取り囲まれ24時間盗聴
される緊張した生活と密告に恐れる職場に成り果てることかと
思えば、だれがこのような人生を選択するのだろう。

いずれ、公務員の生活が厳しくなるにせよ、先陣を切っている
大阪府ではないところで、職を求め、人生を選択したくなる
のが人情ではないか。

そのうち、大阪府の教職員を含め、大阪府の職員には優秀な
人材はまわってこないだろう。

ついには、行き場のない人材しかこない、掃き溜めみたいな
大阪府に成り果てるかも知らぬ。

誰だって、息の詰まるような職場とわかって、就職する気
にはならない。

今回の大阪府、逃げようのない自らの悲運を嘆き悲しむ新人
であふれ返っているかも知れぬ。

そのうち、事勿れ主義でやっていけるこすい人間で溢れかえり、
魑魅魍魎の住む街になるかも知れぬ。

 


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