消費期限終了

リタイアーのよもやま話

高齢者の万引き増加、背景に経済的困窮や孤独感

2011-06-18 21:31:16 | 社会

ヤフーのニュースである。


抜粋。


高齢者の万引き増加、背景に経済的困窮や孤独感


万引きで摘発される高齢者が増えている。かつては罪の意識が
低い少年に多い「初発型非行」と言われた万引きだが、山口県内
で摘発された年代別割合では、4年前から高齢者が少年を上回っ
て推移。

 背景に、経済的困窮や独り暮らしに伴う孤独感などがあると
みられ、山口県警は「高齢者の社会参加を促す取り組みが抑止
につながる」としている。

 「年金をギャンブルに使い、お金がなかった」

 5月17日、山口市のスーパーで男性(76)が豚肉1パック
(販売価格232円)を盗んだ疑いで現行犯逮捕された。

男性は独り暮らし。山口署幹部は「寂しさを紛らわすために
ギャンブルに走り、万引きしてしまうとは。

別の趣味があれば、防げた犯罪かもしれない」と、やり切れない
表情で漏らす。

 山口市内のあるスーパーでは、毎月3回、保安員が巡回して
万引きを監視。毎月数人を現行犯逮捕するが、約8割が高齢者
だ。


盗む商品は菓子や酒、肉など食料品が多く、金額は1000円
程度。

5月にも高齢男性を捕まえたが、所持金はほぼゼロだった。

「年金暮らしでお金がなく、盗んだ商品で食いつなごうと思った」
と語ったという。

 店は通常、万引きを警察に通報した後、盗まれた商品の代金
は身元引受人に請求する。

しかし、このスーパーの男性店長(51)は「最近は身寄りが
ない


高齢者が多く、請求できるケースはまれ」と説明する。

 県警によると、2000年に万引きで摘発された年代別割合は、
少年(14~19歳)の43・3%に対し、高齢者(65歳以上)
は半分以下の20・3%だった。

しかし、徐々に差は縮まり、05年に高齢者(28・6%)が少年
(28・0%)を上回った。07年以降は高齢者が30%台前半で
推移し、20%台後半の少年を常に超えている。

 県警生活安全企画課の山本和彦次長は「万引きに年齢は関係なく
なった。

高齢者も1人で解決できない問題を抱えた時、『誰かに構ってほ
しい』と起こす行動の一つとして万引きをする」と分析。

「高齢者の生きがい作りを推進することで、こうした犯罪を減らす
ことができるのではないか」と指摘している。(鶴結城)


以上。

時折、ヤフーのニュースでこのようなのがある。

残念ながら、このようなニュースは、読む方が寂しくなるニュース
である。

このようなニュースを読むたびに、人生って、何だったんだろう?
なんて、思ってしまう。

わたしたちが、若かった頃は、高齢者には、それなりに権威が
あった。

高齢者のあの存在感は、どこにいってしまったのだろう。

そして、わたしたちの戦後の日本って、何だったんだろう。

平和憲法、国民主権の国、日本。

ところで、わたしが病院の行き来で、見かけるホームレスと思わ
れる男性がいる。

彼を見かけるようになってから、2年半ほど過ぎた。

どうして入手できたのか理解できないが、タバコを吸っていたり、
インスタントのラーメンのようなものを食べてたり、自分の髪の毛
を自分でカットしたりしている。

時折、シャッターの閉まった店の軒で寝ころがっている。

こんな暑いのに、クーラーもなく、風呂にはいることもなく、
よく生きていけるものだ。

それにしても、この数年間、彼の健康状態はすこぶる良好
なのである。

何を食べているのか知らないが。

何よりも、自分の人生に思い悩んでいる様子は、微塵もない。

背筋は、ピシッとしており、表情もしっかりしている。
ちゃんと風呂にはいり、ちゃんとスーツでも着ければ、その
まま、会社の管理者をやっていても似合う。

いずれにせよ、自分の人生をはかなむ様子がないのは、わたし
には、理解できない。

(本音をいうと、いくらか羨ましい。彼を見ていると、ホームレス
という人生を選択して生きていける強さへの敬意が生ずる。)

そうかと思うと、隣のスーパーに入り浸りの、男やもめの我が
同輩の者達は、数年も経つと、物凄いスピードで老いていく。

そのうちの一人は、もうこの世の者ではなくなったかも
しれない。

この違いに、複雑な思いもするのであるが、わたしたちの
戦後の時代って、何だったんだろう。


最新の画像もっと見る