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リタイアーのよもやま話

「かけがえのある存在」にさえもなれない存在

2013-10-18 20:19:24 | 読書

先日は、

ナマケモノに意義がある
池田清彦
角川ONEテーマ21

という本にあった

 「●あなたは「かけがえのない存在」
ではない」という箇所についての感想を書き込
んだ。

そして、

「誰もが「かけがえのない存在」ではなく、「か
けがえのある存在」を強いられる葛藤の中を生き
ていくのだろう。

なんて、書いたのだが、

今朝は、4時半頃目をさまし、アルコール度の
低いワインを飲みながら、ネットに接続してい
るうちに、とんでもないことに気付いた。

退職しているわたしたちは、「かけがえのある
存在」でさえもない存在であることに。

多くの者たちが、アイデンティティーの確認の
しようもないままに、街を彷徨している。

 

思えば、時代が下るについて、グローバル化が
進み、早期リストラがまかり通る時代になって
きた。

「かけがえのある存在」どころではない。多く
の者が「かけがえのある存在」にさえもなれな
くなりつつある。

なんとも、恐ろしい時代になったものだ。

なのに、自分さがし」なんて、見果てぬ夢を唆す
風潮は、途絶えていない。

なんという不条理であろう。