先日は、
ナマケモノに意義がある
池田清彦
角川ONEテーマ21
という本にあった
「●あなたは「かけがえのない存在」
ではない」という箇所についての感想を書き込
んだ。
そして、
「誰もが「かけがえのない存在」ではなく、「か
けがえのある存在」を強いられる葛藤の中を生き
ていくのだろう。
なんて、書いたのだが、
今朝は、4時半頃目をさまし、アルコール度の
低いワインを飲みながら、ネットに接続してい
るうちに、とんでもないことに気付いた。
退職しているわたしたちは、「かけがえのある
存在」でさえもない存在であることに。
多くの者たちが、アイデンティティーの確認の
しようもないままに、街を彷徨している。
思えば、時代が下るについて、グローバル化が
進み、早期リストラがまかり通る時代になって
きた。
「かけがえのある存在」どころではない。多く
の者が「かけがえのある存在」にさえもなれな
くなりつつある。
なんとも、恐ろしい時代になったものだ。
なのに、自分さがし」なんて、見果てぬ夢を唆す
風潮は、途絶えていない。
なんという不条理であろう。