「夜間せん妄」の様な睡眠障害がひどくなって、介護することに疲れが出て主治医に相談したら
「暫く病院で預かって眠剤を見つけますから、その間ユックリしたら」と2週間の“介護休暇”を
貰った。
10月12日、17日間の検査入院が終わって、採尿バッグを着けて退院した。
が・・・手、足、口、瞳は全く動かない。呼び掛けても無反応でまるで廃人同様で帰宅した。
帰宅時間に合わせて来て居たケアマネージャのIさんが、いきなり玄関口で言ったことは
「看取りはどこでしますか?」
「ご自宅なら先生(医者)に来て貰わないといけないから病院を決めて下さい」
今、振り返ると不思議と腹も立たなかったように思う。ただその問いには答えず
「どうしてこんな事になったのか」「どうすればいいのか」その事しか頭に無かった。
翌日“遅番”のFさんが出勤前に寄って「テキベン」した方がイイと言ってくれたが、その
意味が分からないでいると「ラップか薄いポリ手袋とクリームかオイルは無いのッ」と
手術の時に医師が使うような薄い手袋があったので渡すと、薬箱から「キシロカイン」と
書かれた塗り薬を探し出して「テキベン」を施してくれた。
「これは医療行為だからね。看護師でないとイケナイの」と・・・・・
後はあなたがヤリなッって言い残して忙しく出勤して行った。
「テキベン」とは「摘便」と書く事を後で知ったが、初めてその行為を見た時は、
他人なのにそこまでしてくれたFさんに、思わず頭を下げると同時に何故か涙がでた。
「テキベン」して10分ほど経ったら左の手首が僅かに動いた続いて右手首も、口も動き
顔に血の気が射して来て微かに声も出た
信じられないことが起きた・・・大げさのようだがその時はそう思った。
翌朝、「お母さん元気になってよかったネ」っとFさん。
その次の日はボランティア仲間のFさん夫妻や同級生のKさんSさんが
来てくれて、「手伝えることは何でも言って」と・・・気持ちが安らいだ。
大変な状況の中、光が見えて良かったですね!医療には素人ですが、毒素を排出するって大切な事なのですね。
お体の回復を、心よりお祈りしています。
また、山からのお知らせが届くのを 楽しみに待っています。
皆さんに支えられて「辛い」とか「シンドイ」
とかを感じることなく自然体で介護が出来ています。
ただ、介護をする者は強い体力を維持し続ける
ことが必須の要件だって実感してます
だから来週は山に登って“鍛えて”来ます。