6月14・15日 八ヶ岳の硫黄岳2742mと横岳2829mを縦走してきた。
前日13日の朝、所属する山のメンバーGさんから電話があった。
「急で申し訳ありませんが、明日、八ヶ岳に一緒に行って頂けませんか・・・・」
なんでもメンバー5人中2人が急に行けなくなってパーティ編成が出来ないとか
さらに車の調達にも支障が出てしまったそうだ。
明日はクライミングに連れて行ってもらう予定が組んであったので一瞬返事に詰まったが
自分の楽しみをちょっと我慢すればGさんが・・・と、格好イイ返事をしてしまった。
「クライミングに行きたかったなぁ~」と、つい、気のおけないFさんに愚痴ってしまうと
「そうだね 確かに優柔不断だねェ・・・でも決めたんだから楽しく行っといで」と
背中を押されて朝6:00に家を出発。
メンバーは自分のほかに Gさん、Fさん、Iさん の3人。・・・いずれ劣らぬ花好きで
花の知識満載のオバサマ連。中でもリーダーのGさんは御年こそ自分と変わらぬ生れながら
二十歳の代から山に染まりロック クライミング経験もある大ベテラン。
初日14日の予定は、2742mの硫黄岳に登り山小屋で一泊だ。
歩く距離はおよそ7.5Kmと短いので、花談義に花を咲かせてゆっくり・のんびり登る。
花の分らない自分は、新緑の登山道をカメラ片手にゆっくり・のんびり登る。
桜平からの登山道は遅い新緑です。
翌日15日、山小屋を午前6時に出て2829mの横岳を目指す。
ここはオバサン3人が「今回はこのために来た」と言う「ツクモグサ」の咲く場所なんだそうだ。
なんでも「ツクモグサ」は白馬岳とここにしか咲かない絶滅危惧種だとか・・・
でも、スミマセン。 そうと聞いても「アアそうですか?」程度の理解しかできませんが
オバサマ達は落ちて死んでも本望みたいに、崖っぷちで写真を撮ってました。
崖っぷちに身を乗り出して「ツクモグサ」を撮るGさん
楽しい!! スゴク楽しい!!
いよいよ鎖と梯子の岩場歩きの地点に来た。
崩れそうな噴火口の爆裂跡に沿って横岳頂上を目指す本日のハイライト。
ここの爆裂口に沿って歩きます
もうすぐ頂上
途中、岩壁にしがみつき張り付くようにして歩く“カニの横這い”と呼ぶ箇所があるが
さすが皆さん慣れたものでサッサと超えて行った。
「カニの横這い」をクリヤー (写真は下山時のもの)
もしロック クライミングを教えて貰っていなかったら、恐怖で自分だけが引き返す
なんてことになっていたかも知れない!!
ヤレヤレである。
始めて雲を下に見ての登山を経験させてもらい、山小屋泊りの雑魚寝も楽しかった。
下山の途中では鹿にも出会った。 今日初めて顔を合わせた3人とも気持ちが通って
人の輪がまた一つ広がり、欠員の穴埋めに誘って貰った山行であったが
優柔不断もまた良し・・・そう思えて気持ちが収まった。
家に戻って、山に行った記念に毎回拾ってくる“石ころ”が二つ増えて
「18個になったよ」と伝えて、二人で登った一番高い山「明神ガ岳」の一日を想った。
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