森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

田舎暮らしライター

2006-06-16 14:28:21 | 田舎・田舎暮らし

すでに紹介しているが、今月出た2冊の田舎暮らし系の本を読んだ。

山本一典氏の「夫婦いっしょに田舎暮らしを実現する本」(洋泉社)
西川栄明氏の「北海道アクティブ移住」(北海道新聞社)

 

この二人のライターは、私の知り合いで、それぞれ田舎暮らししつつライター稼業をしている。私は田舎暮らししているどうか微妙なので、3人トリオにはならない(^^;)。

 

山本氏は、完全な農村と言える福島県田村市都路町に移り住んで、20年以上田舎暮らしの記事を中心に執筆している筋金入りの田舎暮らしライター。名刺にもそう記されている。本もタイトルそのままで、田舎暮らしをしたいと思っても配偶者(たいてい妻)が反対するケースが多いことを捉えて現状を分析するとともに、それを打開するノウハウ・事例を紹介したものだ。

西川氏の住まいは、北海道の摩周湖近くの弟子屈。森の中に温泉も引いたログハウスを建てた。奥さんは通訳・翻訳業で国の内外を飛び回っているし、本人も木工・アウトドア系の記事が多く、全国を歩いている。東京にも家を残しているそうだ。
本は、朝日新聞の北海道版に連載した夫婦のエッセイ集。(なぜか出版元は違うけど(^^;))

 

このように紹介すると、同じ田舎暮らしライターと言っても、全然別世界だと感じるだろう。北海道と東北というお国柄の違いもある。

ただ共通点もある。それぞれ地域に溶け込む覚悟があることだ。住民票はもちろん、その地を終の住処と決めている(と思う)。決して、仮住まい(別荘)扱いしていない。

田舎暮らしも千差万別で、何も自然の中に暮らしているだけではない。東京・大阪でも下町に行くと、田舎顔負けの濃密な人間関係が残っている。
もっとも重要な分類は、その地に骨を埋める覚悟で住んでいるか田舎、いや否か、ではないか。土地への思いの濃淡で、精神的な田舎暮らし度を計れる。


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
人生いろいろ…? (田中淳夫)
2006-06-22 23:19:18
人生いろいろ、田舎暮らしもいろいろ、川の流れに身をまかせ…(~_~;)。演歌だな。



いろいろな形があっていいのだと思いますが、ようは相性ですかねえ。別居だから仲のよい場合もあるだろうし。



「人生最大のパートナーそっちのけで自分の趣味に没頭しすぎる」

根杉さんのパートナーも、たとえばチェンソーアートなんぞに没頭しすぎていませんか?
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スリル満点です。。。 (根杉)
2006-06-22 22:38:50
田中さんとになみさんのコメントを読むごとに心拍数が上がります。

こんなドキドキするブログは初めてですよ!

ヒヤヒヤさせられますねぇ。もう何が良いのかわからないので、自然の流れに身をまかせて生きていこうかと思います。

でも一応。。。山本さんと西川さんの本読んで研究します。



になみさん、何にもうらやましがられるような事柄はありませんよっ!

妻が夫を恋しくても、夫が妻を恋しくなければ。。。

住む場所が問題なのではないのかもしれませんね。

人生最大のパートナーそっちのけで自分の趣味に没頭しすぎるのが破局の原因なんじゃないでしょうか?



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そうなんだ。 (になみ)
2006-06-21 06:52:06
別々じゃ、だめなんだ。

でも先に片方が田舎に行って、お互い行き来してるうちに

田舎も結構いいじゃないってことに・・・なりませんかね。



根杉さん、だってうらやましいんですもの(^^)

そういえば、私の周りには「田舎暮らしはしたいけど、

妻が恋しいからあきらめて都会暮らし」っていう方もいます。



北海道で一人田舎暮らしの漫画家さんのお友達は、

横浜に妻子を残して単身北海道に移住し、田舎暮らしを楽しんでいるご様子です。

とても楽しそうで、移住者ゆえの苦労なども真っ正直に書かれた漫画なので

好んで読むのですが、このお友達さんの奥さんとお子さんは

どう思っていらっしゃるのか、気になります。。。
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別居・田舎暮らし (田中淳夫)
2006-06-20 23:45:05
夫婦が、都会と田舎に別れて暮らしたまに逢う……?



こうしたケースは、離婚に至ることが多いそうです。そうした実態を描いたのが、山本一典氏の「夫婦いっしょに田舎暮らしを実現する本」。



逆に夫婦があまり顔を合わさない成功例?が、西川栄明氏の「北海道アクティブ移住」ですな。



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『夫が恋しい』 (根杉)
2006-06-20 17:13:55
このキーワードにみなさん反応されるので、ちょっとドキドキしています。

私は結婚が遅かったためにまだ新婚!!

結婚して1年半なので、いやでも恋しくなければなりません。

しかし数十年経ったころには都会と田舎で離れて住んで、週末だけ会うというのもいいですねぇ。その方が仲良く出来るかも!?
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生き甲斐、楽しみ…… (田中淳夫)
2006-06-19 21:24:31


きっと「恋しい」夫も、このコメントを読んでいますよ。/kaeru_love/}

まっ、私には関係ないことだがね



やはり見知らぬ土地、それも田舎に移り住むのは大変なんことです。自分の身だけでなく、配偶者やらの心配もしなくてはならないというのは重荷になるだろうと思います。

一人、悠々暮らす田舎の生活なんてのはダメなのかね。
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まぁ (になみ)
2006-06-19 14:23:47
夫も恋しい、だなんて

だんな様が聞いたらきっと密かに照れてしまいますね(*^_^*)



田舎に暮らす独り者の仲間は、みんな本当にとても楽しそうで

泣きたいくらいいとおしくて、

何故私はあの土地から出ちゃったんだろうかと思います。
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両方ほしい (田中淳夫)
2006-06-19 11:08:30
田舎暮らしに反対するのは、たいてい妻のようですね…



でも「夫も恋しい」だけで十分じゃないですか(笑)。

我が家はそうではないようですが…。

まあ、独り者の田舎暮らしも、なんとなく楽しそうに感じる私ですが。

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つれあいの生きがいも必要! (根杉)
2006-06-19 10:51:55
人間って『ないものねだり』なんでしょうか。

私は田舎で生まれ、育った期間が長いので、結婚したら絶対に便利な都会に住みたかったけど。。。

残念ながら田舎好きな夫に出会ってしまったため、勢いで田舎に永住することに。何でも揃う都会が恋しいですが、夫も恋しいため一方をあきらめました。あきらめは心の養生。より良い田舎暮らしを送る為に日々模索中です。パートナーも田舎でしか出来ない仕事を持つか、パソコン関係等の場所を選ばない仕事を持つ等『生きがい』が必要かと感じています。
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定年後の田舎暮らし (になみ)
2006-06-19 08:28:59
の、記事を見つけました。

http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20060618/20060618it03-yol.html



やっぱり、奥さんが反対するケースが多いんだろうなあ。

首都圏なら、車より電車を使うことが多いだろうから駅に近い・・

ていうのはわかる気がします。

男性に比べたら、買い物やこまごましたことで外出することが、退職後も多いだろうし。

仕事以外の人間関係、信頼関係も築いているだろうし・・・



そういえば、私の周りでも田舎に移り住んじゃって落着いている人って

男性の独り者が多いかも。。。
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