ちょっと森林・林業からは脱線するが……。
新聞のベタ記事によると、イオングループが、MSC認証を受けた水産物を取り扱い始めるようだ。
MSCは、海洋管理協議会。環境に優しく持続的な水産業を認証する機関である。まあ、このプログ読者なら、FSC森林認証制度の漁業版と行った方かわかりいいか。もともとFSCを真似て設立した経緯がある。
すでに欧米ではかなりの広がりを持つが、日本ではまだ認証された漁獲団体は一つもない。ただ、京都府機船底曳網連合会(舞鶴)が、ズワイガニやカレイ類で審査を受けている。築地の店には、先に扱う商店もあった。
実は、私は今年の春先にしっかりMSCを取材している。マグロ資源の枯渇と漁獲制限の動きも、すでに知っていた(^-^)。ちょっと、自慢モード。絶対、今後注目されると思い、このことを企画提案しても、動かなかった編集部は遅れているなあ。
森林認証制度と似ているが、審査は、森林よりはるかに難しいだろう。それでも挑戦したことには敬意を評する。ただ、MSCを環境団体と捉えない方がよい。はっきり言って、持続的漁業を行うための方策だろう。
結局、なんでも第三者機関の審査を受けないと証明されない時代になったのだ。FSCより遅れて動きだしたのに、マスコミの注目度は、林業より高い。扱うものが、食料だからだろうか。また漁業関係者の方が意識が高そうだ。林業界も、のんびりしていたら追い抜かれるだろう。