人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

大山鳴動してネズミ一匹も出ず

2011-03-06 06:18:43 | Weblog
 政治資金規正法による違反事件は枚挙にいとまがない。今もまた民主党の前原氏が在日朝鮮人の
寄付金を受け取っていたことで外務大臣の座を辞任せざるを得なかった。

 また、暴力団のフロント企業によるパーティー券購入を巡っての民主党議員や、果てまた野党議員
の一部にも疑惑がささやかれている。

 さて、小沢氏の政治資金問題は二転三転している。執拗に疑惑がささやかれ、検察が一度は不起訴
にしたものを検察審査会なるものが不起訴は不当だとして、弁護士による起訴という前代未聞の裁判
が行われようとしている。

 しかし、その起訴理由は当初の水谷建設からの裏金問題とは大きくかけ離れた小沢氏と小沢氏の
秘書三人との共謀罪だとのことである。今までの経緯を振り返ってみると理解しがたいものに変質
してしまっている。今更ながら政治資金に関する小沢問題とは何だったのだろうと言う疑問を抱か
ざるを得ない。

 先のNHKの特集番組「日本人はなぜ戦争に向かったのか、第3回”熱狂”」では、政府関係者
は勝ち目のない戦争だと知りつつ、何故、太平洋戦争に突入したのかという戦争前の状況を多くの
証言者の言葉によって克明に描いていた。見られた方も多いのではなかろうか。

 政府が限られた報道機関に情報を漏らす。その情報が報道機関によってセンセーショナルに書き
立てられる。煽られた国民は、それが全てのことのように受け取ってしまう。今度は煽られた国民
が報道機関の報道は生ぬるい論調を批判する。その批判は報道機関だけでなく政府にも向けられる。
こうして政府も報道機関もそして国民も混沌として、先の読めぬ間に戦争と駆り立てられていく。

 ある意味、今の世情が似てはいないだろうか。冷静になるべきは報道であり国民である。むろん
常に政治に対する批判の目は持ち続けなければならない。しかし、一方的な報道に踊らされ当事者
であることを忘れ、半ば観客になっているのは私達自身ではないのだろうか。

 せっかく政権交代をさせても、その成果の得られないままに民主党は自壊を始めている。民主党
のあるべき姿を絵に描いて見せた人が隅の方に追いやられ、半ば党内野党だった人が政権の場にいる。
このいびつな状態を作ってきたのは他ならない新政権を思い描いてきた私達自身ではないのだろうか。

 あたら限られた報道機関とニュースショーが繰り返し行う正体不明の世論調査に、それが全ての
ように思い込まされてきたのではないだろうか。私達は有り余る情報の中で、自分なりの選択が
出来る能力を持たなければならない。そうしなければ、ついには戦前のような愚かな行為を自らの
手で招いてしまうことになるのではないか。

 今、新しい動きとして自由報道記者クラブ協会なるものが設立され、大手マスコミだけに掌握され
てきた情報を別な視点で捉えてみようと言う試みがなされている。情報は広く公開されなければなら
ない。限られたものだけが独占してきたのが従来の報道であった。

 日本国民は決して馬鹿な国民ではない。正しい批判の能力も有している。しかし、感情に流され
やすく、ある意味騙されやすい。もっと、世の動きに対して批判的な目で見ることが出来るように
ならなければならない。

 世界はしたたかである。沖縄問題に関するアメリカの高官の発言を巡って大きな問題になっている。
しかし、これはアメリカという国が日本という国を見ている時の本音であろう。彼は正直に語ったに
過ぎない。沖縄問題の根深さを伺わせる発言であると共に、アメリカという国を見るときの見方を
変えなければならないと思うのである。

 時あたかも9.11の映像がリークされた。出所は明かではない。しかし、この映像の中に真実が
隠されているのではないだろうか。だから今まで一般に公開されなかったのである。
コメント
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